レッドファントムテトラの特徴と飼育方法を紹介

多くのアクアリウムショップで販売されており、小型の熱帯魚を代表する魚と言えば「テトラ (小型カラシン科) 」の仲間です。

最も有名な品種では「ネオンテトラ」や「カージナルテトラ」がありますが、テトラの仲間は本当に多く、アクアリプショップの店員では無い私でも、すぐに数十種類が思いつきます。

今も昔も変わらずアクアリウムで愛され続けている熱帯魚ということは、それだけ「美しさ」や「鑑賞性」、そして飼育のしやすさが高く評価されているということかと思います。

そんなテトラの仲間の一つに「レッドファントムテトラ」という品種がおりますが、鮮明な真っ赤な魚体を持つ魚であり、水草水槽などのレイアウト水槽にマッチすることで特に人気の高いテトラです。

この記事では、真っ赤な魚体を持つテトラの代表格である「レッドファントムテトラ」の飼育方法や特徴、そして色揚げの方法などについて詳細に御紹介したいと思います。

真っ赤に染まった美しいレッドファントムテトラは、水槽の中で確実に注目される存在になります。

飼育方法や環境の整備によって魚体の赤さが変わることも知られているので、鮮明な赤に染まったレッドファントムテトラは、アクアリストにとって飼育に成功した宝の様な存在かもしれません。

レッドファントムテトラの飼育をお考えの皆様に御参考になる記事となれば幸いです。


Advertisement

レッドファントムテトラについて

レッドファントムテトラは、南米のコロンビア、ベネズエラを流れるオリノコ川水系を原産とする小型カラシン科の熱帯魚となります。

日本では南米でブリードされた生体に加えて、オリノコ川で採取されたワイルド品種が流通しており、基本的にブリードされた品種の方が価格は安くなります。

ブリードとワイルド、どちらの方が美しいか?については、正直なところ私はあまり識別が付きません。ブリードの個体も飼育方法次第では綺麗な赤になりますし、ワイルド個体も体色には採取場所の依存性があると言われています。

レッドファントムテトラの最大体長は4cm程度であり、成魚になってもネオンテトラとほぼ同じくらいの体長です。そのため、60cm水槽であれば10匹から20匹程度を群泳させて飼育する事も可能となります。

ただし、レッドファントムテトラだけをレイアウト水槽で飼育すると、個人的には少し色味が寂しい感じがします。

水槽の中に水草の「緑」、レッドファントムテトラの「赤」だけがあるよりも、光の三原色の「青」も入っている方が確実に綺麗に見えます。

同じテトラの仲間のネオンテトラやカージナルテトラの青色が入ることで、水槽の中がより一層華やかになると思いますので、レッドファントムテトラは青系の色を持つ小型カラシン科の魚との混泳がお勧めです。

その他の魚体の特徴としては、真っ赤に染め上がる体に加えて、側帯には黒い斑点があります。実は、体側にある黒い斑点は、円形の個体もあれば楕円になっている個体もあるため、好みで斑点の形を選ぶことも可能です。

飼育環境も特段難しいことは無く、一般的な熱帯魚の飼育水槽で問題無く飼育可能です。

レッドファントムテトラにお勧めの水槽レイアウトとは?

レッドファントムテトラにお勧めの水槽レイアウトですが、何と言っても水草水槽がおすすめです。

特に鮮やかな緑色を持つ水草があると、レッドファントムテトラの赤色が強調されます。

もちろん赤色系の水草ともマッチします。私の飼育水槽では赤色系の水草の「ロタラ・ベトナム」を植栽してレッドファントムテトラとの水景を作っています。

流木だけの水槽や石組水槽となると、少し地味な色になるため、レッドファントムテトラの赤色が目立ちにくくなります。流木レイアウトや石組レイアウトにする場合であっても、所々に水草を植栽することで水槽の雰囲気がガラッと変わります。


Advertisement

レッドファントムテトラの性格や飼育の注意点

ではここからは、実際にレッドファントムテトラを飼育して分かった特徴や、飼育経験からお伝えできることなどを紹介したいと思います。

同一水槽で複数の飼育が基本!1匹だけだと隠れちゃいます…

まず一つ目の特徴ですが、水槽の中でレッドファントムテトラを1匹だけ飼育をすることはお勧めしません!

ネオンテトラ等と混泳させている場合であっても、レッドファントムテトラを1匹だけ飼育するという環境はお勧めできません。

レッドファントムテトラは、他の小型カラシン科の魚と同様に、基本的に仲間と一緒に群れて暮らす魚になります。

そのため、仲間が周囲にいない状況になると、水草や流木の陰に隠れてしまう傾向があります。

私自身も初めてレッドファントムテトラを飼育する際に、1匹だけ飼育していた時期がありました。しかし、ほとんど水槽の前面に出てくることは無く、流木の陰に隠れた状態となっていました。そして、餌の時間に少しだけ顔を出してくれるくらいでした。

しかし、その後で3匹のレッドファントムテトラを追加したところ、その仲間に連れられて隠れていた最初の一匹が水槽の前面に出てくるようになりました。

したがって、鑑賞性を上げるという観点では、レッドファントムテトラは複数匹を混泳させることが望ましいと言えるでしょう。60cm水槽であれば、4~5匹は入れてあげると良いかと思います。

他の魚へ危害を与えることは一切なし!

レッドファントムテトラはとても温厚な性格の持ち主です。

私の飼育経験の中で、他の魚に攻撃的な態度をとった場面を見たことがありません。

餌の時間であっても、少し控えめに餌場で餌を食べています。(ラミレジィやエンゼルフィッシュ等は、餌を横取りするために他の魚にちょっかいを出すことがありますが、レッドファントムテトラはそのような仕草をしません。)

小型カラシン科の魚であっても気性が少し荒いテトラもいますが (ブルーリボンテトラ等) 、レッドファントムは混泳の観点では全く問題無いといえます。

餌を食べる量はネオンテトラよりも少なめ

これは私が個人的に感じたことですが、レッドファントムテトラは、餌を食べる量が少ない様に思えます。

少し体が小さく、体の幅も狭い体格をしているため、そこまで大食漢ではないような感じを受けます。

実際に、ネオンテトラやカージナルテトラ、そして小型のラスボラが最後まで餌を食べているのに対して、レッドファントムテトラは最初に食べた後は直ぐに餌場から離れていくような状態です。

この記事を投稿した時点で、私の60cm水槽で4匹を飼育していますが、どのレッドファントムテトラもそのような傾向にあります。

そのため、レッドファントムテトラだけを飼育される方は、確実に食べきれる餌の量を把握しておくことをお勧めします。

与え過ぎると、餌がゴミになって水槽の中に堆積してしまう原因となります。

レッドファントムテトラ・ルブラについて

レッドファントムテトラには、「ルブラ」という称号が与えられた個体がいます。

ルブラとは「より赤い魚体」であることを示す言葉ですが、レッドファントムテトラの中でも特に赤さが際立つ個体を選抜して付けられる名前となります。

ブリードとワイルドを問わず、特に赤色が強いレッドファントムテトラ・ルブラになりますので、赤さが保証されたような素晴らしい個体になります。

そのため、流通量は少ないです。

レッドファントムテトラが100匹いたら、ルブラと名付けられるのは10匹程度では無いかとアクアリウムショップの店員差から伺ったことがあります。

アクアリウムショップでも、レッドファントムテトラとレッドファントムテトラ・ルブラは別の水槽に分けて陳列されていますが、比べてみるとルブラの方が確実に赤いことがわかります。

もし赤さにこだわる方は、「ルブラ」の称号が付けられたレッドファントムテトラを探して見てください。

ちなみに私が飼育しているレッドファントムテトラは、全てルブラの称号が与えられたものです。価格も通常のレッドファントムの2倍くらいします。アクアリウムショップで取り寄せてもらって購入しました。

赤色が強調されることにこだわる方は、ルブラの名前が付いたレッドファントムテトラを選んでみてはいかがでしょうか?


Advertisement

レッドファントムテトラの色揚げ方法について

レッドファントムテトラに限らず、赤色の魚体を持つ熱帯魚飼育の醍醐味は「色揚げ」ですよね!

赤い色の色素を際立たせる飼料を与えて、熱帯魚の体をより赤くするというものですが、色揚げの効果は明確に出てきます。

私の過去の記事ではレッドファントムを色揚げした実例を紹介していますが、この時には与える餌に色揚げ効果のある餌を使用したものとなります。

レッドファントムテトラの色揚げに挑戦してみたい方は、是非参考にしてみて下さい。

この記事の終わりに

この記事では、赤い小型熱帯魚の代表格であるレッドファントムテトラの飼育方法や特徴などを詳細に紹介させていただきました。

赤い熱帯魚は他にもいますが、美しい水草水槽の中でレッドファントムテトラを群泳させた美しさは別格です。

レッドファントムテトラは価格が高い品種では無く、手ごろな価格で購入できること、そして飼育方法も特段難しい事は無いので初心者の方でも手が出しやすい熱帯魚と言えます。

飼い込むことで現れる体の赤さや、餌による色揚げの楽しみもあるので、日々の飼育を楽しめる熱帯魚であるとも言えます。

赤い小型の熱帯魚を探されている方は、是非レッドファントムテトラを選んでみてはいかがでしょうか?