【パパ向け記事】アクアリウムが子供と自分に教えてくれた大切な事

アクアリウムを楽しんでいると、飼育するための設備や飼育方法など、自分にとっても子供にとっても様々な勉強の場になります。

アクアリウムを始めて子供と魚の世話を進めていく中で、「アクアリウム」と「熱帯魚の飼育」が子供に与える影響が大きいと感じたことが色々とありました。

正直、子供に色々と教えてあげたいという教育の観点もありアクアリウムを始めたのですが、自分が方が考えさせられることばかりです。

「命の大切さ」を教えるだけではなく、人としてペットと向き合う時の姿勢を教えられました。

私の実体験を基にして、これから子供と一緒にアクアリウムを始めようとするお父さんお母さんに、心掛けておいて欲しいと思うことを御紹介したいと思います。


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アクアリウムは家族で楽しむ趣味

既にお子さんがいる方であれば、子供と一緒に楽しむことができる「趣味」を探したことが一度はあるのではないでしょうか?

自分だけが楽しめる趣味ではなく、子供と一緒に楽しめる趣味があると、土日に一緒に遊ぶ場になりますし、コミュニケーションを取る良い時間にもなります。

子供と一緒にスポーツをしている方、一緒に何かを作っている方、園芸や家庭菜園で植物を育てている方…様々だと思います。

アクアリウムという趣味も、子供と一緒に長く続けていくことができる趣味になります。

子供と巨大水槽の写真

生き物を飼育することが「趣味」というのは、ちょっと言葉に語弊があるかもしれません。しかし、現代社会ではアクアリウムは一つの趣味だと考えられているので、ここではそれに従っておきます。ただ、猫や犬は趣味とは言わず「飼育」ですよね…。

アクアリウムは、様々な装置の導入、水替えや濾過の知識、熱帯魚の成長過程などに多くの知識を必要とするため、毎日が学びの場になります。それは子供だけではなく親である自分自身も学びながら維持していくものなので、家族全員参加型の趣味になると言えます。

最初のうちは飼育することの楽しさやレイアウトを作る面白さを伝え、成長につれて少しずつ難しい内容を教えていくこともできますよね!バクテリア・水質とか酸素の話など。

実は、水槽内の小さな変化は、大人ではなく子供の方が敏感に見つけるんです。

「魚が卵を産んだよ!」

「水草に新しい葉っぱが生えてきた!」

私よりも子供が気付くことの方が格段に多いんです。子供って、適当に飼育に参加しているようで、意外と毎日色々見ているんですね。本当に感心させられることが多いです。

何かを発見する子

「なぜ?」という疑問を持つ心が育つ

アクアリウムを始めると、子供に「何で?」と尋ねられる機会が増えます。

「何で?」という言葉は、大人が使うと幼稚に思えるのですが、子供が使うと「好奇心の塊」の疑問形になります。

「何でこの魚は赤いの?」 (チェリーバルブのこと)

「何でこの魚は水槽にくっついているの?」(オトシンクルスのこと)

「何で水槽に草が生えているの?」(水槽の苔のこと)

「何で魚は水の中で生きているの?」

私が子供から聞かれた質問ですが、親が即答できない質問ばかりです。

ただ、それだけ子供が好奇心を持って水槽内の魚や植物に興味を持って生活している証拠なんですね。親としては「何で?」と聞かれて、嫌な思いを持つことはありません。

それだけ難しい質問が来るので、自分自身も知識をつけないといけないと感じる日々です。

会社の仕事の様に少し嫌々ながらに学ぶものとは違って、子供の質問があると学ばなければならない理由になります。子供の質問が、私のアクアリウム知識・技術を上げる原動力の一つなのかもしれません。また、私がアクアリウムの基礎を学ぶきっかけを作ってくれたのも、実は我が子の質問だったのかもしれません。

水槽内の水草の写真

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アクアリウムは様々な喜びを与えてくれる

作ることの楽しみと「できた」の喜び

水槽内にレイアウトを作る時、子供と一緒に行うと子供にとっては「図工」の時間になります。しかも、学校では教えてくれないレベルの高い図工です。

好きな石、砂利、流木、水草をどんどん並べていき、下手でもいいのでそこにレイアウトが出来上がる。

「できた!」という喜びです。

フィルターをセットして、飼育水を循環させることだけでも、子供は興奮してくれます。石に水草を巻き付けるのも、親と一緒に行う作業で、自由工作のようなものです。

子供って、何でも自分でやろうとしませんか?「一人で出来る!」って言い張って…。

料理を手伝ってみたり、お風呂掃除をしてみたり…それと同じだと思います。

子供の「できた!」の後には、「できたね!」の誉め言葉をかけてあげましょう

子供にとって、最も嬉しい時間の一つが、親に認められた時の喜びです。

アクアリウムの場でも、そんな場面がたくさんあります。

水槽を泳ぐエイと子ども

熱帯魚が自分に「懐く」喜び

熱帯魚を飼育していると、餌の時間になると魚が付いてくることありませんか?

餌を与える仕草をすると、水面に集まってきたりします。

まさに、「自分が飼育しているんだ」という感覚を子供が持つことができます。誰かにやらされるのではなく、自分から進んで餌やりそしようという気持ちを持ってくれることも、親としては嬉しいことです。

懐いてくれると嬉しいという感情は、犬や猫を飼うのと同じ感情なのだと思います。

犬や猫と一緒で、熱帯魚に対する愛着は家族として熱帯魚を受け入れている証拠ですからね!

友達に「自慢」できる喜び

子供って…「自慢」が好きではないですか?

私の子供の保育園でも、自慢合戦が良く始まります。

「××を買ってもらった!」とか「〇〇へ連れて行ってもらった!」という自慢が飛び交いますね。

その中で、うちの子は「僕、熱帯魚飼ってる!」って大きな声で自慢していました。

本当に楽しんでいるのかなぁ~?と疑問に思っていたこともありましたが、この自慢げな子供の顔を見て、「良かった」と思った瞬間でした。心の中では、ガッツポーズです。

エンゼルフィッシュの写真

可能な限り子供に任せることが大事!

アクアリウムを始めたら、可能な限り子供が出来ることは子供に任せましょう。

これは大事な事です。

親に任されること。親に認めてもらえること。子供にとって大きな自信に繋がることです。

餌やり、水槽ライトのオンオフの切り替え、水替えの手伝い…

何でも良いので、一つずつ子供に任せてアクアリウムの維持をしていきましょう。何でもかんでも親がやってしまったら、家族で楽しむ趣味ではなく、父親だけの趣味になってしまいますので…。

先日、自分の子供に怒られたことがあります。熱帯魚ショップで「メダカを飼いたい」と子どもに言われました。「いやいや、熱帯魚がいるでしょ!?」と言い返すと、子供から…

「だって、熱帯魚はパパばかり水替えしたり餌やりして、やらしてくれないでしょ!」と言われました。

子供は、飼育を任せて欲しいんですよね。後ろから見ていて、ミスしそうな時だけ助け舟を出すことがベストなんだと思います。

レトロな水槽の写真

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無暗に熱帯魚を購入しないこと!

アクアリウムを趣味にすると、新しい種類の熱帯魚を購入したくなります。

しかし、「命を購入する」ということを、子供の目の前ではあまり見せない方が良いです。

アクアリウムを始めた当初、熱帯魚を最初に探しに行くときは良いのですが、熱帯魚ショップに行くたびに熱帯魚を購入していると、子供の発言に変化が起きてしまいます。

私が経験したことですが、熱帯魚ショップに初めて行ったときには「この魚が欲しい~」とおねだりをしてきました。

しかし、熱帯魚ショップに行く回数が多くなると、「この魚、買って~!」という発言になったのを今でも覚えています。

命を「買って」と言わせてしまった自分に、ある種の責任を感じました。

ペットショップは、新しい家族を迎えることができる場所ですが、その反面、命という大切なものを安易に考えてしまうところでもあります。

そうならないためにも、子供の前で闇雲に熱帯魚購入を繰り返すことはお勧めしません。

壁に飾った魚のオブジェ

アクアリウムは「責任」教える場

これが私がこの記事で一番お伝えしたいことです。

子供に責任?って思われるかもしれませんが、最近は責任なき行動をする若い方を多く見かけます。小さいうちから責任ある行動がとれる教育が必要だと感じることも多々あります。

上記の通り、アクアリウムが子供に教えてくれるものは様々ありますが、一番大きなことは「命を育てる責任」だと思います。犬や猫を飼育するのと同じように、住む場所は違えど、同じ命の重みに違いはありません。

水替えを怠っては魚の健康に弊害が生まれますし、餌やりをしていなければ魚がやせ細ってしまいます。それを知り、飼育することの大変さを覚えて欲しいという気持ちが親心としてあります。なので、なるべく水槽の維持作業は子供と一緒にするようにしています。

フィルターの掃除って、魚の排泄物が一杯で嫌がる人が多いでしょう。しかし、フィルターの掃除を率先してできれば、学校のトイレ掃除も嫌がることは無いと思います。

大切に育てていた熱帯魚の死に直面した時、近くにお墓を作ってあげられる優しさも持ってほしいと思います。

命を最初から最後まで預かるという「責任」に基づいた行動です。

家族で楽しむアクアリウムは、単なる趣味や癒しの範疇に留めるのではなく、子供に大切なことを教えてくれる一つの教育の現場だと考えていきたいものです。

この記事の最後に

子供が産まれて大きくなり、幼稚園や保育園に上がるころ、ペットの飼育を始める御家族が多いと思います。

熱帯魚というのは、人間と同じ哺乳類の犬や猫とは違った一面を持ちます。

実際に触れることはできないため、体温を感じることができません。

そのため、子供とアクアリウムを始める時、子供が興味を持たないのではないか?と疑問を持ったこともあります。

しかし、実際に初めて見ると、子供が自らお世話をしたいと言い出しますし、私が全てを行ってしまうと逆に怒られるようになりました。

私の家では猫も飼育していますが、猫はあまり手が掛かりません。そのため、よりお世話を必要とする熱帯魚の方をお世話しようとしてくれます。

少しお世話は大変ですが、熱帯魚は子供に対して悪い影響は皆無です。

むしろ、我々親の方が気を付けないといけないことがたくさんあるのかもしれませんね!