ザリガニ水槽が臭う原因と悪臭を防ぐ飼育方法

近くの公園の池や河川で子供と魚取りを楽しんでいると、ザリガニを捕まえることがあります。

子供はザリガニが大好きなので、捕まえたら必ず持って帰って小さな水槽で飼育を始めることが多々あるかと思います。

しかし、ザリガニの水槽に対するイメージ第1位は「臭い」ではないでしょうか?

実際に飼育してみると、水槽の中から耐えられないような悪臭が漂うことがあります。悪臭は飼育方法に問題があるのですが、この記事では悪臭の原因とその抑制方法について御紹介します。

フィルターなどの設備が無い場合もあるかと思いますので、フィルターが使える場合と使えない場合に分けて紹介していきたいと思います。


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ザリガニ水槽の悪臭の根本的な原因

皆さんも想像が付くと思いますが、ザリガニ水槽の悪臭の原因はザリガニ自身にあるわけではありません。

「与えてた餌の残りが腐敗した臭い」と「ザリガニの糞臭い」が根本的な理由になります。

まず、与えている餌についてですが、ザリガニはかなりの大食漢で、餌があれば常に食べ続けている生物です。そのため、与えれば与えるだけ食べてくれるので、子供もどんどん水槽に餌を入れてしまうと思います。

しかし、ザリガニの食べる量にも限度があるので、食べ残した餌は水槽の中で腐敗していくことになります。ザリガニの餌は「スルメ」や「魚の人口飼料」、または「シラス」等が王道かと思います。

悪臭の発生は餌の種類に依存するところはありますが、上で紹介した餌は、多くが水生生物に由来する餌がほとんどですので、餌自体が臭い (アンモニア) を発生させることになります。生魚の腐敗した臭いは、生ごみの中でもきつい臭いの代名詞ですよね…。

次にザリガニの糞に付いてですが、ザリガニは上で説明の通り、常に餌を探し求め食べ続ける習性があります。実は、その習性によって、常に糞を出している生物になります。

実際にザリガニを飼育した方であれば驚くことがあるかと思いますが、飼育を開始して一晩経つと、水槽の中にザリガニの糞が大量に落ちていると思います。それだけ糞の多い生物になるので、糞が発する臭いも相当なものになります。

当たり前ですが、糞はアンモニアの原因となりますので、これも悪臭の根本的な原因となります。

フィルターが無いことも悪臭の原因

上の見出しでも話題を出しましたが、ザリガニの飼育は事前準備が無い状態で始まることがほとんどかと思います。

遊びに行ってザリガニを捕まえて、家に合った間に合わせの容器でザリガニの飼育を介するということがほとんどかと思います。

そのため、フィルターが稼働していない水槽で飼育をすることになるため、餌の食べ残しやザリガニの糞が常に水中にある状態で飼育するという状態になります。

ブクブク等のフィルターがあると、フィルターの中に棲んでいるバクテリアが食べ残しや糞から発生するアンモニアを分解して、臭いの少ない硝酸に変えてくれるので臭いは比較的抑えられます。


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悪臭はザリガニの生命が危機であることのサイン

悪臭は餌の食べ残しやザリガニの糞がアンモニアを発生させ、それがザリガニ水槽の悪臭の根本的な原因だということはわかりました。

実は、水槽が臭うということはザリガニに生命の危機が近づいていることも意味しているのです。

悪臭の原因はアンモニアだと説明しましたが、アンモニアは水生生物にとって毒になる分子です。アンモニアの濃度が上がれば、環境変化に強いザリガニと言えども、命の危機に立たされることになります。

悪臭のする水槽→アンモニアの濃度が高い水槽→ザリガニの生命の危機という連鎖に発展することになります。

餌の与え方と餌の種類は臭いに大きく関わる

【重要】与える餌は生餌では無く人口飼料にしましょう!

ザリガニに与える餌として、御家庭の冷蔵庫にあるシラスや煮干しなどを選ばれれている方も多いかもしれません。

わざわざザリガニ専用の飼料を購入するのも面倒だし、ザリガニなので家にあるもので大丈夫でしょう!という意見も理解できなくは無いです。

しかしながら、生餌の臭いは本当に強く、特にシラスやイカなどの臭いが強いものは、飼育環境そのものの臭いの原因と化します。また、その生餌を食べたザリガニの糞にも生餌の成分が多く含まれるので、糞そのものの臭いも強くなります。

それに対して、ペットショップで購入できる人口飼料は、ザリガニに必要な栄養素をしっかりと含み、かつ生餌の様な悪臭がしないものが多いく消化も良いので、臭い自体を防ぐ効果があります。

そのため、ザリガニを飼育されるときにはできる限り専用の人口飼料を使うようにしましょう。餌による臭い抑制の効果は、意外と大きいですよ。

与える餌の量は必要最低限の量に抑える

フィルターが無い場合も有る場合も、餌の与え過ぎは確実に悪臭の原因になります。

特にザリガニ専用の餌が用意できておらず、生餌 (シラスや魚の切り身) を与えなければならない場合には特に注意が必要です。

生餌の食べ残しは最も強烈な悪臭を生む原因になるため、食べきれないような量は与えてはいけません。また、糞の量も多くなってしまい、水槽内の環境維持にはマイナスの面しかありません。

ザリガニ自身は、自然界では常に何かを食べて常に糞をしているような生物ですので、与えたら与えただけ食べてしまいます。つまり、それは飼育水の汚れに直結します。

しかし、人口飼料などの高カロリーな餌を朝晩適量与えていれば、常に餌を食べさせるようなことをする必要は全くありません。ザリガニ自身、多少食べなくても生命維持には問題が無いので、数分程度で確実に食べきれる量で飼料してあげて下さい。


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悪臭を防ぐザリガニ水槽① -フィルターを使わない場合-

ザリガニを捕まえてきて、いざ飼育を始めようとするとき、多くの場合、フィルターが御家庭に無い場合がほとんどかと思います。

お父さんがアクアリウムを楽しんでいる御家庭であればブクブクをお持ちかもしれませんが、魚や水生生物を飼育していなければ普通は家に無いものです。

しかし、以下の点に注意すればフィルターが無い場合でも臭いをある程度抑えながら飼育を続けることができます。下の絵には、フィルターが無い場合の水槽の例を挙げておきます。

水槽の下に砂利や石を置くこと

まず、水槽の下には砂利や石を敷いておきましょう。これは、砂利や石にバクテリアが定着し、生物濾過によってアンモニアの分解を促進してくれることを期待するためです。

フィルターを使用しない環境と言うことで、少しでも生物濾過によるアンモニアの分解を促進しておきたいところです。

水の量はなるべく多めに入れること

ザリガニの水槽は水の量を少なくするものだというイメージがある方が多いように思えますが、実はこれはフィルターを使わない水槽では逆効果です。

水質の変化と言うのは、水量が多いほど起こりにくいです。逆に水量が少ないと、あっという間に食べ残しや糞によってアンモニア濃度が上がってしまうので、短時間で臭いが発生し始めます。

換水はできる限り毎日行うこと

換水は可能な限り毎日実施してほしいことです。

フィルターが稼働していない以上、飼育水の中のアンモニアの除去は換水がメインになります。

ザリガニ水槽に悪臭がする方の多くは、少ない水の量で週に1度の換水しかしていない場合がほとんどかと思います。

換水の頻度を上げれば、飼育水の中のアンモニア濃度を下げることができますので、自然と臭いが消えていきます。

ただし、注意してほしいことは、水替えをする際には必ずカルキ抜きを行って、安全な水で飼育をしてあげてください。

ザリガニは水質変化に強い生き物だからと言って、カルキ抜きをせずに使用すると、カルキによってザリガニがお星様になってしまいます。

悪臭を防ぐザリガニ水槽② -フィルターを使える場合-

ブクブクなどのフィルターが使える場合には、上で紹介したフィルター無しの水槽に比べて、水槽内に必要なものが簡略化できます。

極端に言えば、下の絵にある通り、フィルターだけが入っていれば飼育が可能です。また、飼育水も週に1回換水すればザリガニの飼育環境を維持することが可能です。

ブクブクは簡易なフィルターですが、その内部にウール濾材が入っているため、食べ残しや糞の除去だけでなく、ウールの中に住み着いたバクテリアによって生物濾過が得られるというメリットがあります。

そのため、ウール濾材が入ったブクブクが一つあれば、それだけで臭いを抑えたザリガニ水槽の環境維持が可能になります。

水槽の水量についても、なるべく多めにしておくことをお勧めします。水槽の水が多い方が、急激な水質の変化を抑制できますし、1週間程度換水しなくても飼育水内の硝酸濃度を低く維持できます。

明るい日陰での水槽管理を心掛けること

直射日光…それは、食べ残しとザリガニの糞の腐敗速度を上昇させる原因です。

直射日光あ当たると、水槽内の水温が上昇や気温が上昇していきます。

食べ残しや糞の腐敗は温度が高くなるほど急激に進行が速くなるため、直射日光の当たらない場所での管理がベストです。

ただし、日陰で暗い場所だとザリガニの健康面に支障が出てしまう可能性もあるので「半日陰」または「明るい場所」での管理が良いかと思います。

この記事の最後に

この記事では、ザリガニ水槽の強烈な悪臭の原因と、その臭いを防ぐためのザリガニ水槽の管理方法を紹介させていただきました。

ザリガニ水槽の悪臭は「餌の食べ残し」と「ザリガニの糞」が主な原因となります。

ザリガニの飼育は、遊びに行った先で捕まえたものを飼育する等、突然始まることが多いかと思います。そのため、ブクブクなどのフィルターが用意できない場合がほとんどだと思います。しかし、この記事で御紹介させていただいた内容を御参考に、換水頻度を高くし、水量を多くすることと砂利を有効活用した水槽で管理することで臭いを制御した飼育をしてみてはいかがでしょうか?

ザリガニ水槽の悪臭は誰もが嫌な匂いですが、原因を知り、対策を行うことで最小限に防ぐことは可能だと思います。