【熱帯魚】ニューギニアレインボーを美しく育てるポイントとは?

小型熱帯魚の中でも、色彩や鰭の美しさが抜群に良いのがレインボーフィッシュと呼ばれる熱帯魚です。

レインボーフィッシュは種類が多く、お目当てのレインボーフィッシュが入手困難な場合もありますが、自分好みの個体を美しく仕上げられた時の満足感はとても大きなものになります。

この記事では、レインボーフィッシュの中でも長いヒレと虹色に輝く体が特徴の「ニューギニアレインボー」について、個体の選び方や色の仕上げ方について御紹介したいと思います。


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ニューギニアレインボーについて

原産地はどこ?

ニューギニアレインボーと言う名前の通り、ニューギニア島が原産となるレインボーフィッシュとなります。

ニューギニア島は、パプアニューギニアと言う国がある島ですが、オーストラリアの北部に位置する国になります。

熱帯魚と言うとアマゾン川や東南アジアなどが原産とイメージされる方も多いかと思いますが、ニューギニアレインボーはちょっと異なる場所から日本に輸入されている熱帯魚です。

飼育環境の整備について

レインボーフィッシュ全般に言われることですが、少しアルカリ性に傾いている飼育水を好みます。

しかし、水槽内で飼育していると、飼育水は確実に弱酸性になってしまうのですが、その飼育環境でも問題なく育っているので、無理にアルカリ性に挙げるような努力はしなくても良いと思います。

繁殖などを考えて本気で飼育される方はアルカリ性へ傾くようにした方が良いのかもしれませんが、一般的な飼育が出来れば良ければ、pHは気にしなくても良いです。

しかし、レインボーフィッシュ自体が綺麗な水を好む熱帯魚のため、飼育水の換水は定期的に行うことが必要です。2週間に1度程度の換水では、少し危険な環境になるかもしれません。私自身は、レインボーフィッシュを飼育している水槽は、週に2度換水を行っています。

また、レインボーフィッシュは水草との相性が抜群です。レインボーフィッシュの色を引き立たせるためには、鮮やかな色の水草が必須と思えるくらいマッチします。

水草を入れてもニューギニアレインボーの飼育に支障が出たり、逆にニューギニアレインボーが水草を食害することもありません。

他の魚と混泳させて問題はあったか?

ニューギニアレインボーはとても温和な性格をしており、他の混泳魚を追い回したり、喧嘩をするようなことはありません。

逆に気性の荒い魚と混泳させると被害を受ける側になってしまうので、ニューギニアレインボーを他の熱帯魚と混泳させる際には、相手の方を選ぶ必要があります。

他の魚にちょっかいを出すような魚、例えばプラティ、モーリーなどはニューギニアレインボーのヒレを食べようとする可能性もありますので避けるべきかと思います。

ニューギニアレインボーは大きな個体を探そう

ニューギニアレインボーは、比較的有名なレインボーフィッシュですし、ブリード個体も出回るので、アクアリウムショップ店頭でも購入することができます。

レインボーフィッシュの中には、入手自体が困難なダイヤモンドレインボーなどもいますが、そこまで入手が困難な熱帯魚ではありません。

しかし、お勧めしておきたい点は、出来る限り大きな個体のニューギニアレインボーを購入するということです。

入荷自体が少ないかもしれませんが「Lサイズ」と書かれた体長が4cm~5cmくらいあるような大きなものがお勧めです。

ニューギニアレインボーは基本的には3cm程度のものが多いのですが、大きな個体の方が、飼育して色が仕上がった時に美しさと見応えがあります。

私が飼育しているニューギニアレインボーは、運良く入手できた4~5cmくらいある大きな個体ですが、やはり大きな個体の方が格別に自慢できる魚に仕上がります。


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ニューギニアレインボーの色を仕上げる方法

筆者の飼育するニューギニアレインボーの紹介

ニューギニアレインボーは、アクアリウムショップで購入した当初に比べると、飼育期間が長くなると、どんどん美しくなっていく魚です。

大切に飼育して熱帯魚を本来の美しさに仕上げることを「飼い込む」と言いますが、ニューギニアレインボーもその効果が表れる熱帯魚です。

下の写真は飼育期間が約3カ月経過して、身体の模様・色そしてヒレの大きさも仕上がってきたニューギニアレインボーになります。

いかがでしょうか?こんなに美しくなるんですよ!

この写真はスマホの写真で撮影しているので、肉眼で見たらもっときれいです。

写真だと尾びれは白っぽく見えますが、現物はじつは蛍光色がかかた美しい色に仕上がっています。

飼育する時のポイントはいくつかありますが、私が心掛けたポイントをいかに紹介しておきます。

餌は確実に食べれるサイズを与えて栄養補給を確実に

ニューギニアレインボーは、少し食べ物にうるさい面があります。

味や飼料の原料ではなく、飼料の大きさです。

粒形が0.3~0.5mmくらいの小さな人口飼料を与えているのですが、大きな餌は口に含んだとしても直ぐに吐き出してしまいます。

そして、より小さな餌を選んで食べています。

そのため、少し大きな餌を用意してしまうと、餌を与えたつもりでも餌を食べていないということも起こり得ます。

そうなると、栄養補給が出来ず、色が仕上がるどころか弱ってしまうので、餌のサイズには注意してあげて下さい。

大きめの水槽で水流を付けて運動させる

熱帯魚を健康に育てるには、適度な水流も必要です。

飼育している熱帯魚の種類にも依存しますが、小型の泳ぎが得意な熱帯魚であれば、少し水流を付けて運動させるような環境の方が、色が仕上がりやすいと考えています。

より原産地の川の自然環境に近いような状況の方が、魚に取っても良い環境になりますので。

また、飼育する水槽も60cmくらいが丁度いいと思います。ニューギニアレインボーは、水槽内を動き回る熱帯魚です。少し広い飼育環境を用意したほうが、魚のストレスを減らす意味でも適した環境です。

雄を複数匹飼育して競い合わせる

これは私の個人的な意見ですが、競い合う相手が存在したほうが、身体の美しさは仕上がりやすいと思っています。

ニューギニアレインボーは、縄張り争いをしたりメスを奪い合ったりするのに、下の写真に示すようにヒレを大きく広げます。この写真だと、尾ひれがネオン色に仕上がっているのが分かりやすいですね。

この姿が本当に美しいのですが、その美しさや大きさを競い合う相手がいないと、身体を大きく仕上げる必要もなくなります。そのため、魚が本来発揮すべき美しさやヒレの大きさを出すには、競争相手は必要だと思います。

人間もそうですが、ライバルがいることで切磋琢磨してよりより高みを目指しますよね。熱帯魚にとっても同じような効果があるんじゃないかと勝手に思っています。

そのため、私は3匹のオスを混泳させて競い合わせてます。

この記事のまとめ

この記事では、レインボーフィッシュの一種である「ニューギニアレインボー」という熱帯魚に付いて、美しい魚体を仕上げる方法と言う観点で紹介をさせていただきました。

より美しい魚体のニューギニアレインボーを得るためには、飼育環境の整備だけではなく、大きな体の個体を入手することも重要です。

大きな個体のニューギニアレインボーは、市場になかなか出回ってこないので入手は困難ですが、運よく大きな体の個体に出会えたら即買いすべき熱帯魚だと思います。