【アクアリウム】LEDライトを2つ設置するメリットとデメリット

水草水槽を楽しみ始めて思う事…水草が健全に成長してくれる環境を作る上で最も重要な事は、強いライトを用意することだと思います。

自然界では太陽という非常に強い光源があるため、様々な水草達が水中で元気に育ちます。水草の育成速度が速すぎて、一面が水草に覆われた池なども良く見ます。

しかし、水槽の中で水草を育てると、色が黄緑色になったり、成長速度が遅かったり…最悪の場合、水槽の中で水草が溶け始めることもあります。

それらの原因は基本的に水草の育成条件を満足できなかった場合がほとんどですが、多くの場合は水槽用LEDライトの光量が弱すぎることが一つの原因です。

私自身、一般的なLEDライト1つで水草の育成に挑戦してきた過去がありますが…上手くいかず、結局ライトを2つに増強して水草が上手に育つようになりました。

この記事では、水槽のLEDライトを2つに増強するメリットとデメリットについて、私の経験から記載をさせていただきたいと思います。


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LEDライトを2つに増強した水槽について

今回の記事で紹介する水槽は、水草をメインにしている60cm規格水槽になります。

外部フィルターに「エーハイム 2213」を用いて、LEDライトには「GEX製 CLEAR LED POWER III」と「Aqullo製 Triangle LED Bright」の2つを用いています。

LEDライトは、GEX製のものだけで運用してきました。しかし、本格的に水草水槽を始めてみたところ、GEX製のLEDだけでは光量が足りないことが判明して、Aqullo製の高光度LEDも追加しました。

実際にLEDライトを2つに増強したことで得られたメリット、および予期せぬデメリットについて紹介したいと思います。

メリット①: 前景草も元気の成長が顕著に改善

60cm以上の水槽となると、水深も30cmくらいはあります。

LEDライトの光は、飼育水の中で強度が減衰していきます。以前の記事で、LEDライトの強度と水深の関係を試算した結果があるので、下のリンクを御参照ください。

特に、前景層と呼ばれる水槽の一番前面にある水草は背が低くなります。背の高い後景草は、背が高い分だけより強いLEDライトの光を得ることができます。しかし、前景草は背が低い分、LEDライトの光が弱くなる傾向にあります。

LEDライトを2つ設置することで、水槽の底にまで強い強度の光が照射されるようになるので、前景草も健全に育つようになります。

下の写真はショートヘアーグラスの例ですが、LEDライト1つの時 (GEX製 CLEAR LED POWER IIIのみの時) には成長速度が非常に遅く、枯れてしまうものもありました。この写真は上の写真がショートヘアーグラスを植栽した直後の様子、下の写真がCLEAR LED POWER IIIのみで2週間育てた後の様子です。

ショートヘアーグラスは組織培養のものを使用したので、水上葉の一部は枯れてしまうことがあります。しかし、2週間も経てば新しい水中葉が展開してもおかしくないのですが、その傾向が全くありませんでした。二酸化炭素も添加していましたが、その効果もほとんどありませんでした。

この後、Aqullo製のLEDライトを追加して約1ヵ月経つと、成長速度が格段に上がりました。二酸化炭素の添加量は変えていませんが、次の写真の通り、ランナーを伸ばし、新しく元気な葉をどんどん展開してくれています。このまま成長してくれれば、ソイルの表面を完全に覆う日も近い事でしょう。

ショートヘアーグラスやグロッソスティグマの様な前景草を育てている方で、育成状況が悪い方は、LEDライトの強度を一度確認してみると良いと思います。二酸化炭素だけでは駄目で、強いライトと二酸化炭素の組み合わせがMustと言えます。


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メリット②: 赤色の水草の色が鮮明になる

次のメリットは、赤色系の水草が鮮やかに赤く染まることです。

下の写真は、「ロタラ ベトナム H’ra」という品種の水草ですが、赤くなることで有名なロタラです。しかし、光量が足りないと赤くはならず、緑色の葉のままであることもあります。

しかし、2つのLEDライトを設置したことで、新芽の色が真っ赤に染まっていることが分かるかと思います。下の方にある緑色の葉は水上葉だった時のものになります。水中で水中葉を展開させた部分は、全て真っ赤な赤に染まった葉になっています。

水草の葉が赤くなる理由については、下のリンクで紹介をしています。

メリット③: 水草から酸素の気泡が発生する

次のメリットは、水草水槽を管理されている方であれば、一度は憧れるであろう「水草からの酸素気泡の発生」です。

LEDライトを1つだけの時には、ほとんど気泡を見たことがありませんでした。

しかし、LEDライトを2つに増強して、二酸化炭素の添加量も多くすると、憧れていた気泡がしっかりと発生してきました。

下の写真は「ロタラ ベトナム H’ra」から発生した酸素気泡の写真ですが、赤い葉の先端部に、しっかりと気泡が発生していることがわかります。

下のリンクの記事で詳細を記載しますが、二酸化炭素を多くしてもGEX製のLEDライト1つの時には気泡は全く発生しませんでした。しかし、LEDライトを増強したことによって、水草からの酸素の気泡が確認出来るようになりました。水草からの酸素の気泡に憧れる方は、二酸化炭素の添加量を増やすことと、ライトの光量をあげることを試してみて下さい。相当効果的です。


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デメリット①: 水槽ガラス面のコケ発生

ここからは、LEDライトを2つに増強したことで起こったデメリットを紹介したいと思います。

一つ目は、ガラス面のコケの発生です。

光量が強いということは、藻や苔の増殖も活発になるということに直結します。

私の水槽の場合には、60cm水槽に大きなヤマトヌマエビを4匹導入していたので、水草や龍王石、そして流木に生える藻やコケは防ぐことができました。

しかし、オトシンクルスを4匹導入していましたが、その4匹だけでは対処しきれない速度でガラス面のコケが増加していきました。

そのため、コケが生えるたびに定期的にガラス面を清掃するようにして、水槽の見栄えを良くするような努力を続けました。

水槽のガラス面のコケだけは、防ぐ方法がわかりません。水草の育成を考えると、LEDの点灯時間は少し長くしたいですし…。

水草の育成とコケの発生には、分離することができないトレードオフの関係があります。

デメリット②: 飼育水が若干グリーンウォーター化

2つ目のデメリットは、飼育水のグリーンウォーター化です。

これは、アオコと呼ばれるものや飼育水中に浮遊する藻によって、飼育水が緑色を帯びてくる現象の事です。

屋外でメダカの飼育をされている方は分かるかと思いますが、最初は透明な水も時間が経つと緑色に染まってきます。これは、太陽の下でメダカの容器を管理していることが原因です。藻やコケも太陽光が大好きですから…。

そして、LEDライトの光が強い場合にも、屋外での水槽管理と同じことが起こります。

私の水槽はGEX製のLEDライト1つだけの時には、水槽内の水がグリーンウォーターになることは1度もありませんでした。しかし、Aqullo製のLEDライトを追加した2週間後くらいからグリーンウォーター化が見え始めてきました。

完全に緑色の水になるわけでは無いのですが、ライトをつけるとうっすらと水が緑色を帯びていることがわかりました。

1週間に2回の換水をしても抑制できないので、これもガラス面のコケの発生と同様に、回避が難しいものだと思います。

この記事の終わりに

この記事では、水草水槽のライトを1つから2つに増強した際のメリットとデメリットを記載させていただきました。

水草水槽で使える水草の中にはアヌビアス・ナナやミクロソリウムのように、低光量でも育つ水草が多くあります。

しかし、赤い葉を持つ水草や前景草などは強い光のLEDライトが必要であり、それが無いと育たない場合が多々あります。これらの水草に挑戦する場合には、LEDライトの増強はMustと言えます。

ただし、高強度のLEDライトの使用は、藻やコケの発生というトレードオフの現象も引き起こします。しかし、点灯時間の制御やコケ取り生体の導入を行っていけば解決の糸口はあります。

水草が上手に育たないと悩んでいる方、是非一度LEDライトを増強してみてはいかがでしょうか!?