アクロ Triangle LEDはコスパ最高の水草用LEDライト – 水草育成改善の実例も紹介 –

美しい水草が成長した水槽…淡水アクアリストが憧れる水槽レイアウトの一つだと思います。

しかしながら、水槽という限られた空間・環境の中で水草を育てるため、園芸の草花を花壇で栽培するのとは異なる難しさがあります。

特に前景草であるグロッソスティグマやショートヘアーグラス、真っ赤に染まるロタラなどを育てるのは、アヌビアス・ナナやミクロソリウムに比べて一つも二つもレベルの高い技術が必要となります。

設備の面では、二酸化炭素を水槽内に添加することが必要だったり、強度の強いLEDライトが必要だったりします。また、栽培の面では突然水草が枯れてしまうこともありますし、水草がコケや藻に浸食されてしまうこともあります。

そんなレベルが高い水草水槽ですが、基本となる栽培条件としては、水槽用ライトは明るいものを選ぶことです。

この記事では、私が水草水槽のために新たに購入したアクロ Triangle LEDについて、実際に使用した感想や使用感を紹介したいと思います。


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アクロ Triangle LEDを購入した理由

アクロ Triangle LEDを購入する前は、GEX製のCLEAR LEDを使用していました。

耐陰性の水草であるアヌビアス・ナナやミクロソリウムを育てるのには全く問題の無いLEDライトで満足して使っていました。また、熱帯魚を観賞するのにも性能は十分なLEDライトと言えました。

しかし、ショートヘアーグラスなどの前景草や赤色系のロタラなどに新たにチャレンジした時に、なかなか水草が育たないことが判明しました。グロッソスティグマは、植栽しても数週間で枯れ落ち、赤色系のロタラは葉が緑色のままでした。

また、ショートヘアーグラスについても植栽した半分くらいが枯れてしまったり、なかなかランナーを伸ばしてくれないような状態でした。

総じて強いライトが必要な水草達だけ成長速度が遅い状態で、なかなか水槽レイアウトが立ち上がらない状況と言えました。

二酸化炭素は添加していたので、LEDライトの強度が弱すぎることが原因だろうと思い、追加でライトを購入するに至りました。

そして、ネット上での評価が良いアクロ Triangle LEDを購入することになったのです。つまり、水草の育成が第一目的での購入となります。

アクロ Triangle LEDの製品仕様について

今回購入したアクロ Triangle LEDですが、30cm水槽用から120cm水槽用まで幅広くラインナップを揃えられている商品になります。

また、水草育成の「GROW」というシリーズと、より明るさを求めた「BRIGHT」というシリーズに分かれて商品展開をされています。

今回購入したものは「アクロ Triangle LED BRIGHT 600」で、60cm水槽用のLEDライトになります。BRIGHTという名前が付いている通り、かなり明るいLEDライトになります。

消費電力は36.6Wということで、一般的な水槽用LEDライトが15W程度であることを考えると、かなり消費電力が高いことが分かります。

明るさ (光量) は4200lm、色温度7300Kです。

また、放熱性を兼ね備えたアルミボディを用いていることで、重量も1.2kgと軽さを実現した商品です。

電源コードも1.5mあるので、ある程度離れた電源であっても届きやすいと思います。

白色LEDにては高レベルの発光効率を実現したLEDを採用しており、赤青緑LEDには水草育成に最適なLEDも採用されています。

この性能でネット販売価格が10,000円ということで、かなりコスパが良いLEDライトと言っても過言ではありません。以下のチャームさんリンクから購入することができます。

楽天市場「アクロ Triangle LED Bright」

水草育成で有名なA〇Aさんのライトと比べても、価格はかなりお安くなっています。また、この性能があれば、ベテランの方までも満足して使うことができるLEDライトだと思います。


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アクロ Triangle LEDの内容物と組立て

アクロ Triangle LEDの内容物は、次の通りです。

・LED 本体

・ライトリフト (水槽に置く場合に使用する部品)

・吊り下げ金具セット (ライトスタンドや天井から吊り下げる場合に使用)

この3点セットです。特に難しい組み立ては必要無いです。

今回は水槽のガラス面に置く形で使用するので、下の写真の通り、ライトリフトを本体に取り付けるだけです。あとは、電源プラグをコンセントに差し込んで電源オンするだけです。

上の写真に11個のLEDチップが見えると思うのですが、このLEDモジュールの基板が60cmの中に3つ配置されているものとなります。

60cm水槽にセッティングした外観

実際に60cm水槽にセッティングした場合の写真を下に載せておきます。

GEXのCLEAR LEDと2灯で使用しており、前面がGEXで背面にアクロのLEDを設置しました。

また、下の写真は横から見た時の写真です。

「Triangle」という名前があるように、本体は三角形状の形をしており、この構造で放熱性を上げている構造となっています。少し本体が大きく、GEXのLEDに比べると存在感がありますが、そこまで気になることもないと思います。

水槽にセットするためのライトリフトが金属製で少しだけグラグラしている感じはありますが、使用中に落下して水没するようなことは無いでしょう。

また、このライトリフトの部分は可動式なので、少しだけサイズの異なる水槽やガラスの厚みが異なる水槽でも問題無くセッティングが可能です。


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明るさの確認 (GEXのLEDと比較)

では、最後になりますが、最も気になるところである明るさの変化について紹介しておきたいと思います。

水槽全体を写すと、カメラでは上手く違いが伝わらなかったので、下のソイルを写した写真を載せておきます。肉眼で見ると目に見えて明るさが変わるのですが、写真におさめると少し分かりにくいので水底のソイルを写しました。

スマホのiPhone8のカメラで撮影した画像で、画像の加工はしていません。

上の写真がGEXのCLEAR LEDのみの場合、下の写真がアクロ Triangle LEDも同時に点灯させた時の写真です。

下の写真の方が写真が白みがかっており、明るさが増していることが分かっていただけるかと思います。

ソイルにはショートヘアグラスが植えられていますが、このショートヘアグラスがGEXのCLEAR LEDだけでは上手く育っていませんでした。

しかし、アクロ Triangle LEDを使用した後には、ショートヘアグラスの育成が旺盛になり、次々とランナーを伸ばすようになりました。そして、ランナーの成長に伴い、どんどん新しい葉が展開して、1カ月経たないうちに下の写真の様なショートヘアーグラスの絨毯が出来ています。

アクロTrianle LEDを使うとロタラも真っ赤に染まる

アクロのTriangle LEDを用いることで、ロタラも真っ赤に染まります。

その実例を紹介したいと思います。

水槽は60cm水槽で、ロタラ・ベトナムをメインで植栽しているレイアウト水槽になります。水温は23℃、二酸化炭素の添加は行っていません。

その水槽に「アクロ製のTriangle LED」と「GEX製のCLEAR LED POWER III」をセットして、GEXのLEDだけを点灯させた場合と、両方のLEDを点灯させた場合のロタラの色の変化を調べました。

下の写真は、GEXのCLEAR LEDだけで管理していた時のロタラになりますが、鮮やかな赤色と言うよりは、少しくすんでいる赤色に見えます。

この状態のロタラに対して、アクロ製のTriangle LEDも点灯させて2日間管理をしてみました。

すると、次の写真に示すように、くすんだ赤色が解消して、鮮やかな赤に染まったロタラに変化しました。

これだけロタラの葉を拡大しても、鮮やかな赤色に染まっていることがお分かりいただけるかと思います。

ロタラを赤く染めるには強いLEDライトが必要であると言われますが、アクロのTriangle LEDを使えば、ロタラも真っ赤に染まります。

この記事の終わりに

この記事では、アクロ Triangle LEDの導入について、商品の詳細と実際に使用したレビューを紹介させていただきました。

楽天市場「アクロ Triangle LED Bright」

当初使用していたLEDライトでは、前景草の育成が思うように進まず、赤系のロタラの色もあまり良いものではありませんでした。

しかし、Aqullo製のTriangle LEDを追加導入した後は、ショートヘアーグラスの育成も旺盛になり、ロタラの葉は鮮やかな真っ赤な色に染まるようになりました。

正直なところ、LEDライトの性能だけで、これだけ水草の育成が改善されるのかと感心してしまいました。

今後はTriangle LEDの性能を上手に使いながら、様々な水草水槽の環境整備について学んでいきたいと思います。