ルドヴィジア sp. スーパーレッドの育成方法と成長速度の測定

水草レイアウト水槽の中で、特に目を引く存在となるのが、真っ赤に染まった赤色系の水草です。

「水草=緑色」という概念を壊し紅葉よりも鮮明な赤色で成長する赤色系の水草は、水槽レイアウトの中で主役になるだけでは無く、ワンポイントで水槽に導入するのにも適した水草であると言えます。

雑誌等で紹介される多くの水草水槽にも、赤色系の水草が多用されており、今となっては水草水槽に必要不可欠な存在であると言っても過言ではありません。

そんな赤色系の有名な水草の中に「ルドヴィジア sp. スーパーレッド」という品種があります。ルドヴィジアの仲間の一つとなりますが、特に鮮明な赤色に染まることで有名な品種です。

とても人気の高い水草になるので、アクアリウムショップや雑誌で見たことがある方が多いと思います。

この記事では、ルドヴィジア sp. スーパーレッドの成長過程や成長速度について詳細に調べた結果を紹介したいと思います。

今後、水草水槽にルドヴィジア sp. スーパーレッドの導入をお考えの方にとって、少しでもお役に立てる情報となれば幸いです。

【注意事項】本記事で紹介する内容は、筆者の管理する水草水槽での結果となります。水草の育成は水槽の管理条件に大きく左右されますので、あくまでも一つの例としてお考え下さい。


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ルドヴィジア sp. スーパーレッドの植栽と育成環境について

ルドヴィジア sp. スーパーレッドは、丈夫で生育旺盛な水草になります。

そのため、水草水槽の初心者の方でも、育成が難しいと感じることは無いと思います。

ただし、ルドヴィジア sp. スーパーレッドを真っ赤に染め上げるためには、少し工夫が必要になりますが、その詳細は記事の後半に記載しておきます。

今回の記事では、アクアリウムショップでポット売りされているルドヴィジア sp. スーパーレッドを購入して、水草水槽に植栽を行いました。

下の写真が購入当時のルドヴィジア sp. スーパーレッドの写真となりますが、5本が入って400円程度でした。

このルドヴィジア sp. スーパーレッドを60cm規格の水槽に植栽していきます。

下の写真が植栽した状態となりますが、水槽の側面から撮影した写真です。まだルドヴィジア sp. スーパーレッドの背が低く、正面からだと写真に写らなかったため、水槽側面から撮影しています。

次に、ルドヴィジア sp. スーパーレッドを植栽した水槽の設備と管理方法です。

フィルターは外部フィルターのエーハイム2213を使用し、水槽用ライトはアクロ製のTriangle LED Brightを使用しています。

一日のLED点灯時間は約8時間です。

飼育している生体は、小型カラシン科の熱帯魚を中心に25匹程度、コケ取り生体としてヤマトヌマエビとミナミヌマエビが導入されています。

水替えは週に1回、水槽の水量の1/2を交換です。

水温は年間を通じて約25℃で管理している水槽となります。

また、二酸化炭素の添加は、ADAのアドバンスシステム フォレストで5秒に1滴の添加量となります。

肥料については、植栽当初にソイルの中にテトラのイニシャルスティック (固形肥料) を埋め込んでいるのみです。

液肥は使用していません。

ルドヴィジア sp. スーパーレッドの成長速度の測定方法

この記事では、ルドヴィジア sp. スーパーレッドの成長速度についても測定結果を紹介しますが、成長速度の測定方法について掲載しておきたいと思います。

方法は非常に簡単で、下の図に示すように、ルドヴィジア sp. スーパーレッドの茎の長さを測定するというものです。

茎の長さを約3週間、適宜測定していき、グラフ化することでどのくらいの成長曲線を描くのかを見ていくというものになります。

ルドヴィジア sp. スーパーレッドは、成長速度の速い水草になるので、約3週間もあれば茎が60cm水槽の水面まで到達するようになります。

(茎の長さの測定には物差しを使用しており、また茎が湾曲していることもあるため、約5mm程度の誤差は含まれていることは御了承ください。)


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写真で見るルドヴィジア sp. スーパーレッドの成長過程

成長速度の測定結果を紹介する前に、ルドヴィジア sp. スーパーレッドの成長の過程を写真で見てみます。

まず、1枚目の写真ですが、これが植栽した当初の状態となります。

まだ葉の色は緑がかっており、真っ赤に染まった状態では無いこともお分かりいただけるかと思います。

次の写真が、植栽から1週間後の様子です。

新しく伸びた葉は全て赤みがかっており、真っ赤に染まりながら成長が進んでいることが見て取れます。

また、植栽からが1週間経過すると、ソイルの中に根をしっかりと張るような状態になるため、目で見てわかるレベルで成長が旺盛になってきます。

最後の写真が植栽から20日経過後の状態です。

20日経過すると、茎がさらに伸び、茎の先端が水面に届きそうなところまで伸びてきました。

ここまでしっかりと成長すると、各株の下の方から脇芽が出てくるような状態になりました。

脇芽が出てくるということは、新しい芽が成長し始めるということですので、株の葉の密度もさらに上がることとなります。

赤い葉が水槽内に敷き詰められていく状態は、圧巻の水景の一つになりますので、脇芽は大事に育てていきたいところですね。

ルドヴィジア sp. スーパーレッドの成長速度の測定結果

それでは、ルドヴィジア sp. スーパーレッドの成長速度の測定結果です。

下のグラフは、5本のルドヴィジア sp. スーパーレッドについて、上記の方法で茎の長さを測定 (約3週間) した結果となります。

まず最初に、私の経験上は、有茎草は植栽直後は急には成長が進まないケースが多かったのですが、今回植栽したルドヴィジア sp. スーパーレッドは違いました。植栽直後から、ほぼ成長速度が一定で約3週間の間に水槽の水面に茎の頂点が到達するくらいになりました。

この実験期間の平均の成長速度を計算してみると約0.9cm/日となり、1日にほぼ1cmくらいは成長している計算となります。

ルドヴィジア sp. スーパーレッドは毎日の観察の中でも、成長の速さが分かるのですが、実際に成長速度を数値で出すと成長が速い事が明確になりました。

液体肥料や水槽用LEDライトの選択によっては、さらに成長速度が増す可能性もありますね!

また、成長が比較的速いこともあり、私の水槽では藻やコケの浸食を受けることも有りませんでした。しかし、株の下の方にある葉は成長が止まっているため、藻やコケが発生しやすくなるかもしれません。(実際に、ルドヴィジア sp. スーパーレッドがコケに覆われている水槽も見たことがあるので…。)


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ルドヴィジア sp. スーパーレッドを赤く染めるにはLEDライトが必要

私自身、今回の記事での実験・測定を含め、過去にルドヴィジア sp. スーパーレッドを3回水槽で育成しています。

その経験上の話となりますが、ルドヴィジア sp. スーパーレッドを赤く染めるために重要であると思うことをお伝えしたいと思います。

結論から記載すると「LEDライトの強度」が重要だと思います。

私が最初にルドヴィジア sp. スーパーレッドを水槽に導入した時、GEX製の強度の弱いLEDライトをしていました。その際には、ルドヴィジア sp. スーパーレッドは真っ赤には染まらず、赤と緑が混じったような葉の色で成長しました。

二酸化炭素も液体肥料も与えていたのですが、いつまで経っても雑誌に掲載されているような真っ赤な葉にはなりませんでした。

その後、アクアリウムショップの店員さんに相談し「LEDライトの強度を強くする」というアドバイスをいただきました。

そして、Aqullo製のTriangle LEDを導入して、強度をかなり強くしたところ、2回目のルドヴィジア sp. スーパーレッドの育成で真っ赤に染まった葉の育成に成功しました。

Aqullo製のTriangle LEDのレビューは、下のリンクで紹介しています。個人的に価格と性能の両面で満足しているLEDライトです。

この経験をしてからは、ルドヴィジア sp. スーパーレッドを育成する際には強度の強いLEDライトを使うようにしています。

LEDライトの強度が強ければ、二酸化炭素の添加量が少なくても赤く染まりますし、液肥も必要無いこともわかってきました。

水草本来の美しさを出させるためには、やはり太陽光に近いような光を与えることが重要なのだと思います。

ルドヴィジア sp. スーパーレッドを挿し芽で増やそう!

ルドヴィジア sp. スーパーレッドだけでは無く、多くの水草が挿し芽で株数を増やすことができます。

挿し芽は簡単で、長く伸びた茎を切り、その切り取った茎をソイルに差し込んでおくだけです。

もちろん、失敗してしまう事もありますが、上手く発根してくれれば水草の株を増やすことができます。

ここでは、ルドヴィジア sp. スーパーレッドの挿し芽の例も取り上げておきたいと思います。

まず、上で紹介した様に、ルドヴィジア sp. スーパーレッドの茎が長く成長したものを準備します。

ルドヴィジア sp. スーパーレッドは成長が進むと、下の写真の黄色矢印で示すように脇芽が育ち始めます。

この写真の例では、合計で4箇所から脇芽が発生していることが分かるかと思います。

全ての脇芽が成長するか否かはわかりませんが、いずれかの脇芽が成長して新たに葉を展開して成長していくことになります。

この脇芽のすぐ上で茎を切り、切れた茎を水槽内のソイルに挿しておきます。

次の写真が、挿し芽を行った様子です。

元の株の隣に空いたスペースがあったので、そこで挿し芽をした株を育てています。

挿し芽の株は植えた時点では根がありませんが、日が経つと発根して成長を開始します。

上手く根が出て来ない場合には、株が溶けたりして、枯れ落ちて行くことになります。その場合には残念ですが、元の株の脇芽が育てば、再び挿し芽をするチャンスが来るので、あきらめずに挑戦してみて下さいね。

ルドヴィジア sp. スーパーレッド以外にも、多くの有茎草の水草が挿し芽で株が増やすことが可能です。(もちろん、水草によって挿し芽の難易度は変わりますし、水槽の環境にも左右されると考えられます。)

お気に入りの水草があったら、挿し芽で株を増やしておくと良いと思います!

複数の水槽に移植することが出来ますし、株が枯れてしまった場合の保険にもなりますので。

この記事の終わりに

この記事では、赤く染まる人気の水草である「ルドヴィジア sp. スーパーレッド」の育成について、成長の過程や成長速度の測定、挿し芽の方法などを詳細に紹介させていただきました。

赤色系の水草は水槽の中での存在感が抜群であるだけでは無く、緑色の水草の中に植栽すると水槽にアクセントを加えたような水景を作ることができます。

赤色系の水草は育成が難しいと言われることもありますが、ルドヴィジア sp. スーパーレッドは比較的育成が容易な品種になるので、初心者の方でも育てる事が可能だと思います。

ただし、私の経験上の話ですが、ルドヴィジア sp. スーパーレッドを真っ赤に染め上げるためには、比較的強い光量のLEDライトが必須です。その他の赤系の水草 (ロタラ sp. Hraやアマニア グラキリス 等) にも強度の強いLEDライトが有効なので、一つ用意しておくと便利だと思いますよ。

また、ルドヴィジア sp. スーパーレッドは成長が速く、毎日の観察でも成長の速さを感じることができますが、実際に測定してみると約0.9cm/日という結果となりました。

水草の成長速度は、水槽のレイアウトを作る際に役立つことが多々ありますので、一つの参考例としてお役に立てていただけましたら幸いです。