部屋が狭いから大きな水槽は置けない…
一人暮らしの部屋で小さな水槽で魚を飼育したい…
子供と一緒に小さな魚を飼育したい…
そんな方に、GEX社から発売されているグラステリア250を紹介します。私自身も、カウンターキッチンの上に置いて子供と金魚を飼育しています。
小さな水槽だとフィルターとかどうしたら良いのか…という疑問もあるかもしれませんが、フィルターなども全て本格的なセットになっていることから、初心者からベテランまで満足のいく水槽だと思います。
グラステリア250とは?
グラステリアシリーズは、水槽やアクアリム用品で有名なGEX社から発売されている水槽のシリーズで、ガラス (Glass) とインテリア (Interior) を掛け合わせた名前になります。
グラステリア250は、水槽サイズが幅25cm×奥行き17cm×高さ21cmで、水量も約7.5Lの小型の水槽になります。
また、グラステリアのセットではスリムフィルターSもセットされており、購入すればすぐに魚の飼育が可能になるという優れものです。
7.5Lという少ない水量なので、Sサイズの壁掛けフィルターでも問題なく生物濾過が間に合うので、このセットを用意すれば設備としては他に何も要らないと思います。敢えて言うなら、水槽用ライトと水温計ですね。
壁掛けフィルターについては、下の記事で詳細な説明をしております。
狭い場所にも設定可能
グラステリア250の一番のメリットは「様々な場所に設置が可能な水槽!」という点ですね!
奥行きが僅か17cmしかないので、幅30cm程度の場所に設置が可能です。
重さはレイアウトに使う素材の重さにも依存しますが、通常は10kgですので、一般的なテレビ台やラックにも置くことができます。ただし、ラックを使用する場合は、耐荷重の確認が必ず必要です。
私の家では、下の写真に示すように、カウンターキッチンの台の上に置いていますが、大きな問題はありません。敢えて言うなら、少し配線の見栄えが悪いことでしょうか…
カウンターキッチンの様に、そこまで重いものを載せることを前提にしていない場所でも、家の建具の上ならどこにでも置けると思います。
フィルターを水槽枠の長辺側に設置すると幅を取ってしまうので、私の家では短辺側にかけるようにしています。スリムフィルターSは小さな設計になっているので、長辺側と短辺側のどちらにも設置が可能です。
【必読!】飼育可能な魚は?
グラステリア250の水槽の高さは21cmしかありません。
そして、アクアリウム用のソイルや石をレイアウトに入れると、実際の水面までの高さはさらに低くなります。見ての通りですが、魚が泳げるスペース (高さ) が限られています。
そのため、水槽の中を元気いっぱいに泳ぎ回る魚は飛び出してしまいます!
飼育者の皆様がいる場所で飛び出したら救出できますが、夜やお出掛けの際には救助できません。そのため、水槽の中を元気いっぱいに泳ぎ回り、ジャンプしてしまうような魚はお勧めできません。
上の写真で示すように、上蓋は付属しているのですが、水槽の前面をカバーするのではなく、水槽の半面しかカバーされていません。この点も魚の飛び出しの原因になっているかと思われます。
もし、魚の飛び出しを防ぎたいのであれば、水槽全面をカバーできるガラス製の上蓋の用意が必要です。
私がグラステリア250で飼育していて実際に飛び出した魚は…ネオンテトラ、グラスブラッドフィン、プレコなどです。
ジャンプして飛び出さない魚を探す方が難しいですよね…。
グラステリア250で飼育するお勧めする魚は、プラティ、モーリー、グッピー、ベタまたは金魚ですね。金魚は琉金等の動きが鈍いものが良いです。
私は子供と一緒に金魚の琉金と丹頂を1匹ずつ飼育しています。また、タンクメイトとしてオトシンクルスとヤマトヌマエビに同居してもらっています。
また、水量が少ないので、あまり多くの魚は混泳させられません。金魚であれば2匹、プラティなどであれば5匹~7匹くらいが限界かと思います。
また、ビーシュリンプ等のエビを飼育することは問題ないと思います。産卵によって多少数が増えてしまっても、15匹~20匹くらいなら問題ないと思います。
グラステリア250使用の注意点
以下では、実際にグラステリア250を使ってみて、注意しておくべき点を御紹介します。魚を飼育する場合は、飼育環境をきちんと整える必要があるので、以下で記す水替えや夏の高水温対策は必須です。
水量が少ないため水替えは週に1回
水量が7.5L程度しか入らないため、水質の悪化は大型水槽よりも早いです。
特に、金魚などの少し大きめの魚を飼育する場合には、水質の悪化速度が速くなります。
スリムフィルター内にリング濾材などを入れて生物濾過能力を向上させることもできますが、それでも生物濾過の最終生成物の硝酸は溜まる一方です。
金魚を2匹飼育している私の水槽では、週に1回か2回の水替え (1/2程度) を励行しています。金魚って、意外とたくさん食べますし、糞の量も多いんですよね。
小さな水槽はどこにでも置けるし移動も可能で便利なのですが、水質の悪化という観点ではデメリットになります。
リビングやキッチンの近くに置くことを考えると、飼育水の匂いも気になると思いますので、異臭防止の観点でも水替えの必要性が上がります。
水温が上がりやすいので夏はファンを使う
水量が少ないということは、水質の悪化が速いということに加えて、水温が変化しやすいというデメリットもあります。
そのため、特に夏の水温上昇には注意が必要です。
熱帯魚を飼育する場合には、冬はヒーターが必要ですが、ヒーターも小型水槽用のものでないと水温が一気に上昇して魚が茹で上がってしまいます。
夏の水温については、6月くらいから対策が必要になりますが、水槽の枠に設置するファンを回せば十分に水温が下がるので、夏が来る前にファンを用意しておくことをお勧めします。
下の記事では、6月の水温を30cm水槽と60cm水槽で比較ていますが、水温の変化が速いのは小さな水槽でした。25cm水槽になると、より変化が速いと思いますので、魚の体に負荷をかけないように夏は対策必須となると考えています。
スリムフィルターの機械音 (異音) を防ぎましょう
スリムフィルターは別の記事でも紹介しているのですが、少し機械音が鳴ることがあります。
基本的には水中に沈めているモーターが水槽のガラス面に接していたり、フィルターの蓋がモータの振動で音を立てている場合が多いのですが、ちょっとした工夫でその異音は防ぐことができます。
リビングに設置する時に、大きな異音がしていたら気分が良くないと思いますので、下の記事の内容を御参考に異音対策を実施してください。
対策をしてあげると、モーターの音はかなり小さくなりますよ。
こんな方にお勧め!
小さなインテリアに水槽が欲しい方
グラステリア250は上で記載の通り、狭い場所や限られたスペースにも設置することができます。
そして、大型のフィルターも必要なく、最低限必要なのは電源コンセント1つです。
また、GEXのグラステリアシリーズは、インテリアとして水槽が家具に溶け込むような外観設計になっているので、どこに置いても不自然なことはありません。
テレビ台の上の空いたスペース、玄関の靴箱の上、寝室のテーブルの上など、どこに置いてもOKだと思います。
一人暮らしで簡単な水槽が欲しい方
一人暮らしとなると、賃貸で1K等の小さな部屋を利用されている方が多いかと思います。また、都会では本当に狭い部屋に住まざるを得ない場合もあります。
そんな小さな賃貸の部屋でも、水槽の設置が許可されている部屋であれば、何の支障もなく水槽を設置できます。コンセントの空きが一つと30cm四方の設置場所があればOKです!
テレビやパソコンを部屋に持ち込むような感覚で水槽を移動・設置することが可能です。
子供に飼育を任せる場合
これは、私の家の事ですが、魚の飼育を子供に完全に任せることができる水槽だと思います。
大型水槽となると、水替えの大変さや掃除の難しさがありますが、小型の水槽であれば比較的それらの作業が楽になります。
水替えの量も少ないですし、少ない生体数の飼育になるので、子供に全てを任せることができます。子供って、全てを自分の力でやりたがるものです。
金魚などの比較的水質の変化に強い魚であれば、子供が少しミスをしても魚がお星様になることは無いです。
この記事のまとめ
本記事では、GEX社から発売されているグラステリア250を実際に使用したレビューを紹介させていただきました。
私自身、購入して1年くらい使用していますが、小型水槽のメリットとデメリットの両方が分かってきたと思っています。
メリットは何よりも省スペースでありながらも、必要最低限のろ過システムを導入できるところにあります。また、デメリットとしては水温の上昇や魚の飛び出しが多い所があります。
小型水槽は非常に便利な存在ではあるのですが、魚の飛び出しを防止すること、水槽から飛び出さない魚を選ぶこと、そして定期的な換水やメンテナンスを実施することが必要になります。
皆さんも小型水槽で、部屋の一部に水槽を設置してみてはいかがでしょうか?