ADA アドバンスシステム・フォレストの組み立て方を詳細に解説

「水草水槽を立ち上げてみたい!」

「水槽の中で熱帯魚にマッチした水草を育ててみたい!」

と思っている淡水アクアリストの方は意外と多いのではないでしょうか?

耐陰性のある水草であれば、水槽用のライトのみでも十分に栽培をすることができますが、育成力が旺盛な水草になると、ライトだけではなく二酸化炭素を飼育水に添加して光合成を促進させることが望ましい場合もあります。

また、水草の持つ葉の色を、より鮮やかに見せる場合や、ロタラの様な赤い葉を持つ水草を綺麗な赤に染め上げるのにも二酸化炭素の添加は望まれるシステムになります。

二酸化炭素の添加は少し敷居が高いシステムの様に思えますが、ADAの発売している「CO2 アドバンスシステム・フォレスト」であれば、誰でも簡単に二酸化炭素の添加が可能になります。

しかし、このアドバンストシステム・フォレストは、説明書に図が少ないため、組み立てる時にかなり迷いました。

この記事では、写真を使いながら、アドバンスシステム・フォレストの組み立て方を紹介したいと思います。


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CO2アドバンスシステム・フォレストの付属品

下の写真がアドバンスシステム・フォレストの箱を開けた時の状態になります。ADAの商品は一つ一つの部品もインテリア性があって良いですね!

このキットがあれば、他に部品を購入しなくても誰でも二酸化炭素の添加が出来るようになるというものになっており、初心者でも部品の買い忘れが無く安心です。消耗品である二酸化炭素のボンベは、二酸化炭素が無くなったら購入が必要になります。

価格は定価で15,000円となっており、少し値段は高くなりますが、簡単に二酸化炭素できることやデザイン性を考えるとお勧めの商品です。

内容物としては、次のものが含まれています。

・CO2システム74-YA/Ver.2 (レギュレーター)
・CO2フォレストボトル (二酸化炭素ボンベ)
・パレングラス・イージー
・逆流防止弁
・ボールバルブ
・CO2メタルスタンド
・耐圧チューブ
・シリコンチューブ
・キスゴム
・洗浄用スポイト

上のセット内容の中で、私が直ぐに判断が付かなかったのが「耐圧チューブ」と「シリコンチューブ」の違いでした。分かる人には直ぐにわかるのですが、初めて触る部品だったので調べてみました。

下の写真の様に、白色のチューブと透明なチューブが入っているのですが、白色のチューブがシリコンチューブ、透明なチューブが耐圧チューブです。触ると透明な耐圧チューブの方が固く、二酸化炭素ボンベの圧力に耐えられそうな設計になっています。

耐圧チューブは、二酸化炭素のボンベに近い側の圧力が強い箇所に使うチューブなので、間違ってもシリコンチューブと逆に使わないように注意してください。間違うと、チューブの破裂や接続部分からの二酸化炭素リークに繋がる可能性があります。

アドバンスシステム・フォレストの組立工程の詳細

では、ここからは、実際にアドバンスシステム・フォレストを組み立て方について、各工程に分けて順を追って説明していきたいと思います。

ADAの付属の説明書だと、完成図と文章による説明しか記載がないため、実際に組み立ててみると、組み立て方の手順が合っているのか少し心配になります。

そんな方のために、なるべく詳しく説明したいと思います。

高圧ガスを取り扱う時の注意ですが「無理に差し込まないこと」「精度の要求されるところは慎重に接続すること」に気を付けて下さい。

組立① 二酸化炭素ボンベにレギュレーターを接続

まず最初に、レギュレーターを二酸化炭素ボンベに接続します。

必ずレギュレータが閉まっており、二酸化炭素が噴出しないことを確認してから取り付けます。

二酸化炭素ボンベをレギュレーターのネジ部に回転させてはめ込んでいくのですが、最後まで (止まるところまで) 回すように注意します。

中途半端に回すと、二酸化炭素簿ボンベのシールが破れず、二酸化炭素が供給されません。私も最初に取り付けた時には、少し弱めに装着していたため、二酸化炭素がボンベから出て来ないような状態でした。

ある程度の力が必要ですが、無理にはめ込むと取り外せなくなる可能性もあるので、必ずネジがずれないように真っすぐ回転させて装着します。実際にレギュレーターを装着した時の写真が下の状態です。

付属のメタルスタンドに立てていますが、ボンベスタンドもインテリア性がありますね!

この時、レギュレーターを少しだけ回して、二酸化炭素が噴出口から噴き出すことを確認しておいても良いかと思います。あまり大量に噴出させてはいけませんが、確認程度であれば問題無いかと思います。

組立② 耐圧チューブを5cm程度切り取りレギュレーターに装着

次に耐圧チューブ (透明なチューブ) を長さ約5cm程度切り取り、レギュレーターのスピードコントローラーの部分に差し込みます。

差込部分はリリースプッシュ式になっているので、チューブをしっかりと押し込むとチューブが自動的に装着されて抜けなくなります。

下の写真を参考にしてみて下さい。耐圧チューブの長さは5cm程度が適切かと思いますが、好みでもう少し長くしても問題無いと思います。

組立③ ボールバルブの装着

上の工程で5cm程度に切った耐圧チューブの逆側に、下の写真を参考にしてボールバルブを装着します。ボールバルブには方向があるので、必ずIN側を5cmの耐圧チューブに差し込むようにして下さい。

ボールバルブは、二酸化炭素ボンベからの二酸化炭素の供給を行うか止めるかを制御するためのスイッチの様な役割になります。

そして、ボールバルブのOUT側に残りの耐圧チューブを装着させます。この耐圧チューブも長すぎる場合には適切に切って使うことができます。しかし、将来的に、二酸化炭素ボンベの置く位置を変更したりするかもしれないので、私は切らずに長いまま使用しています。

チューブが長いままであれば、レイアウトの変更や水槽の配置の変更などがあっても、適宜対応ができます。見栄えが少し悪くても、チューブは少し長いままで使うようにしています。

また、耐圧チューブには付属のキスゴムを2つ通しておいて下さい。説明書にはキスゴムの使用量の指定は無いのですが、4つ入っているキスゴム(小)のうち、2つを耐圧チューブに使います。残りの2つはシリコンチューブ用です。

組立④ バレングラスに水を入れてシリコンチューブを装着

さて、やっとバレングラスの組み立て工程まで来ましたね。

アドバンスシステム・フォレストの中でも、最も美しくフォーカルポイントになる部品です。ただし、ガラス製なので無理に扱ったり落とすと割れるので細心の注意をして取り扱ってください。

まず、バレングラスの中に付属のスポイトを使って水を入れます。この水があることで、二酸化炭素の供給量が分かるようになります。よく「二酸化炭素は何秒に1滴」という表現があるのですが、その表現はこのバレングラスの中で滴加する二酸化炭素の滴加量から来ている言葉になるのかと思います。

バレングラスの中の水の量は指定が無くて困ったのですが、とりあえず下の写真の様に「ADA」というガラス面の印刷部の下まで専用のスポイトを使って入れました。この量で特に問題は無かったです。少なすぎると滴加量が分かりにくいので、写真に示す量が適切かと思います。

水を入れたら、バレングラスの裏面に付属のキスゴムを装着します。

まず、下の写真の様に、シリコンチューブに残っているキスゴムを2つ導入しておきます。このキスゴムの装着を忘れてると、後で困るので忘れずに入れておきましょう!

次に、シリコンチューブをバレングラスのIN側に装着します。説明書を読むとバレングラスのIN側に少なくとも5mm以上シリコンチューブを差し込むように指示があります。

この5mmは、下の写真に示す位置になるのですが、これが固くて入らない!あまり力を入れすぎるとガラス製のバレングラスが割れてしまうので無理やりにはできないのですが、逆に弱い力ではシリコンチューブの中にバレングラスのIN側が入っていきません。

これについては、時間をかけて徐々に徐々にゆっくりと差し込んでいくしかありません。私は5分くらいかけてゆっくりと差し込んでいきました。で、5mm以上と言う指定に対して、7mmまで挿入することができました。

ここを5mm以上挿入するというのは、シリコンチューブが外れることを防ぐための設定です。

組立⑤ 逆流防止弁の装着

ついに、組立の最終工程です!

二酸化炭素ボンベ側に接続したボールバルブに耐圧チューブが繋がっており、その片方がどこにも接続されていない状態だったと思いますが、その耐圧チューブを逆流防止弁のIN側に接続します (下の写真を参照) 。

そして、逆流防止弁のOUT側にバレングラスに繋がるシリコンチューブを装着します。

すると、二酸化炭素ボンベから二酸化炭素が噴出するバレングラスまでが一体化してシステムの組み立てが完了します。

組立工程、お疲れさまでした。次は、バレングラスを水槽内に取り付ける工程ですが、取り付ける位置にも注意点があるので、下でその点を説明したいと思います。


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水槽内へのバレングラスの装着位置について

二酸化炭素が噴出するバレングラスを水槽の内側に取り付けていくのですが、取り付ける位置についても注意点があります。

これは、説明書には記載が無いのですが、効率よく二酸化炭素を飼育水に添加するために必要な事だと思いますので紹介したいと思います。

バレングラスを下の図の左側の様に、水面に近い位置に取り付けた場合、バレングラスから噴出した二酸化炭素はあっという間に水面に到達してしまいます。そのため、二酸化炭素が水に触れている時間が短くなるため、二酸化炭素の水中への溶け込み量が少なくなってしまいます。

しかし、図の右側に示すように、水槽の深い位置にバレングラスを設置することで、バレングラスから噴出された二酸化炭素が比較的長い時間、飼育水に触れることになります。つまり、二酸化炭素が飼育水に溶け込む量が多くなります。

わざわざ二酸化炭素を添加しているのですから、飼育水への二酸化炭素の溶け込み量が多い方が嬉しいですよね。

バレングラスを設置する時には、なるべく深い位置にバレングラスを設置するようにしてくださいね。

二酸化炭素の滴加量について

二酸化炭素の滴加量については、水草を栽培している量、水槽を立ち上げたタイミング等によって変わってきます。

水草を植栽した直後は、根の張りを良くしたり、成長を促進するために1秒に1滴の二酸化炭素供給が好ましいと言われています。

しかし、水草の成長速度を制御するのは皆様一人一人なので、御自身のお好みの滴加量で二酸化炭素を供給すれば良いかと思います。

ただし、滴加量が多くなれば二酸化炭素ボンベが殻になる時間も早くなりますので、コストと水草の育成具合の最適化を行う必要はあるかと思います。


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この記事の終わりに

この記事では、ADA社が発売している「CO2アドバンスシステム・フォレスト」の組み立て方の詳細を写真入りで紹介させていただきました。

初心者でも簡単に水槽内への二酸化炭素添加ができる素晴らしいシステムなのですが、組み立て方が少しわかりにくいのが難点だと思います。説明書にも完成図と言葉だけでの説明しかないため、組み立て方が合っているのか否か判断が難しいと思われる方も多いかと思います。

この記事では、アドバンスシステム・フォレストの組み立て方の詳細を紹介させていただきましたので、購入される方の御参考になれば幸いです。