ビーシュリンプと熱帯魚は混泳できるのか?…やってみました!

色とりどりでとても綺麗なビーシュリンプたちですが、熱帯魚ショップで販売されている水槽を見ると、必ずビーシュリンプだけの水槽で飼育されています。

体が大きくないので、熱帯魚との混泳は避けたいということと、抱卵した際にかくじつに繁殖をすることが目的だと思いますが、アクアリストとしてはビーシュリンプと熱帯魚を一緒の水槽で楽しみたいという希望もあるのではないでしょうか?

私もそのように思っていた一人なのですが、この度、実際にレッドビーシュリンプを熱帯魚の泳いでいる60cmで混泳させてみたのですが、熱帯魚の種類を選べば問題なく混泳可能でした。

その詳細について御紹介したいと思います。


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まずはアクアショップ店員さんに聞いてみました

レッドビーシュリンプを熱帯魚と混泳させたいと思い、購入するために熱帯魚ショップに行って、実際に店員さんに伺ってみました。

店員さん「レッドビーシュリンプは、身体が小さいのでできればシュリンプ専用の水槽での飼育が好ましいですね。熱帯魚に何をされてしまうかわからないので…私もレッドビーシュリンプを飼育していますが、熱帯魚とは隔離して育てていますよ。」

まぁ、無難なお答えが返ってきましたね(笑)

店員さんとしても何かあったらいけないので、自信を持って「混泳できますよ!」なんてことは言えませんからね。

ただ、今回はレッドビーシュリンプを熱帯魚と混泳させたかったので、その店員さんに一応意見を聞きましたが、その意見は無視して混泳を行います。

レッドビーシュリンプを混泳させる水槽の詳細

私も鬼では無いので、中型の肉食魚がいるような熱帯魚水槽にレッドビーシュリンプを入れるようなことはしません。

今回は小型のカラシン科の魚や小型のコイ科、そしてコリドラス等の比較的温和な性格の持ち主となる熱帯魚の60cm水槽に入れることとしました。

具体的な混泳魚としては、ネオンテトラ、グリーンネオンテトラ、チェリーバルブ、ラスボラ、コリドラス、オトシン、ヤマトヌマエビです。


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混泳させるときは水草の農薬に注意!

シュリンプを水槽に入れる際に絶対に気を付けるべきことは、水槽に入っている水草に農薬が使用されていないことを確認してください。

エビは節足動物の甲殻類に属する生物のため、大まかに言うと虫と同じ節足動物に含まれます。

そのため、虫を殺すための殺虫剤や農薬が含まれるような水草が入っていると、エビたちはその農薬でお星様になってしまいます。

農薬の濃度が非常に薄くても駄目です。例えば、90cm~120cm水槽の大きな水槽に農薬付きの水草を1株入れただけでも致死量に達します。

そのため、ビーシュリンプを水槽に入れる時には、水草に農薬が使われていないことは最低限確認してください。ただし、農薬が使われている水草を購入したが、水槽に入れて半年くらい経過していれば特に問題ないと思います。

もし、農薬が付いている水草を使う時は、農薬を無害化する処理をしてくださいね。

実際に混泳させてみた状況について

水合わせも終わり、無事に水槽内へ投入した直後のレッドビーシュリンプの様子が下の写真です。流木の上でコケを食べ始めました。今回は、合計で3匹を導入し、比較的大きなサイズのレッドビーシュリンプを選んでいます。

小さいサイズのレッドビーシュリンプだと、魚からちょっかいを受ける危険性もあるため、比較的大きなサイズのものを選びました。

また、写真でお分かりの通りですが、エビが隠れることができる水草や流木も多めに入れてある水槽を選んでいます。隠れ家となる場所があることも混泳を成功させるポイントであることは間違いないと思います。

実際に混泳させた魚との相性について、1週間経過した後の様子を紹介したいと思います。

小型カラシンとの相性

ネオンテトラとグリーンネオンテトラについては、まったくもって問題なしです。

混泳させても、何の心配もありません。

レッドビーシュリンプを水槽に入れた時には、ネオンテトラが不思議そうにレッドビーシュリンプを見ている様子はありましたが、ネオンテトラの口も小さいため、特に危害を加えることはなかったです。

また、1週間経つとネオンテトラもグリーンネオンテトラもレッドビーシュリンプに興味がほぼ無い状況でした。

チェリーバルブ、ラスボラとの相性

ラスボラの種類はラスボラ・ヘテロモルファ・パープルだったのですが、こちらはレッドビーシュリンプに興味を全く示さず…ということで、混泳に問題なしですね。

チェリーバルブについては、ちょっと気性が荒い所もある魚で心配だったのですが、やはり少しレッドビーシュリンプをつつく仕草が何度も見られました。

食べてしまうようなことは無いのですが、興味があるのか口で突いている様子が数日見られました。混泳させて1週間経つとその姿も見られなくなったので安心しましたが、チェリーバルブは少しレッドビーシュリンプとの混泳は避けておいた方が無難かもしれません。今回は大きなサイズのレッドビーシュリンプを混泳させましたが、小さなものは食べられてしまうかもです。

コリドラス、オトシン、プレコとの相性

コリドラス、オトシン、プレコは何の心配もないですね。予想通りではありますが、この3種類の魚は、エビに興味が全くないです。

コリドラスは数種類の品種を入れていましが、どれも問題無し。

夜行性であるプレコについては、私が寝る前に様子を見ていましたが、生活している場所が異なるので、干渉し合うことが無かったです。プレコは小型のプレコだったから問題が起こらなかった可能性もあります。中型~大型のプレコは避けた方が良いかもしれません。

ヤマトヌマエビとの相性

ヤマトヌマエビは、レッドビーシュリンプに危害を加えることは無いですが、縄張り争いで完全にレッドビーシュリンプが負けます。

コケが生えている部分や、隠れ家になる部分など、ヤマトヌマエビの好む部分に近づいていくと、追い払われている様子が混泳開始後1週間経っても見られます。

同じエビ同士なので、どうしてもそのようなことが起こるのかと思います。

食べられてしまうことは無いのでそのまま見守っていますが、しばらく様子を見てみたいと思います。


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攻撃的な魚とは混泳できません

今回、レッドビーシュリンプを混泳させた熱帯魚は、皆さんお分かりの通りだと思いますが、口の大きさが小さかったり、そもそもエビを襲う心配の少ない熱帯魚です。

そのため、ビーシュリンプと熱帯魚の混泳ができたという状況です。

しかし、エンゼルフィッシュやラミレジィなどのシグリッド系の魚は、比較的口が大きく、ビーシュリンプを捕食できる能力があるため、確実にビーシュリンプは餌になってしまいます。

以前、私が経験した話になりますが、エンゼルフィッシュの泳ぐ水槽に新しくミクロソリウムの大株を導入したことがありました。

その時、ミクロソリウムにレッドファイヤーシュリンプが1匹混じっていました(多分、店員さんも気付かずに袋詰めされたのだと思います)。

私も水槽に入れてから気付いたのですが、エンゼルフィッシュがそのレッドファイヤーシュリンプを見つけた瞬間に猛攻撃で捕食されてしまいました。とてもかわいそうな事をしてしまいましたが、皆さんも肉食魚との混泳は絶対に避けましょう…。

ビーシュリンプを繁殖させたい場合は熱帯魚との混泳はNG

当たり前のことですが、今回は大きくなったレッドビーシュリンプと熱帯魚を混泳させて問題が起こらなかったのですが、レッドビーシュリンプの小さな子供については、確実に熱帯魚の餌になります。

もしかしたら、コリドラスやオトシンは興味を示さないかもしれませんが、ネオンテトラやチェリーバルブ等は小さな甲殻類が一応好物なので、捕食されてしまうことは間違いないです。

もし、ビーシュリンプの繁殖を期待するのであれば、熱帯魚との混泳はNGです。専用の水槽で飼育してあげてください。

この記事の終わりに

この記事では、ビーシュリンプと熱帯魚の混泳について、実際に混泳させた時の様子を御紹介させていただきました。

レッドビーシュリンプは、とても美しエビでレイアウト水槽で熱帯魚と混泳させたいと思う方も多いかと思います。

中型から大型になる熱帯魚とは混泳が難しいですが、口が小さくレッドビーシュリンプを捕食できないような熱帯魚であれば混泳が可能だと思います。

今回紹介したレッドビーシュリンプの混泳相手は、私があらかじめ「多分大丈夫だろう」と予想をした魚でしたので問題は無かったですが、実際に皆さまが混泳をさせる時には事前に熱帯魚の性格などを確認したうえで行うようにしてください。