兵庫県の尼崎から神戸の海岸線には、人工島や埋め立て地が多く、その周辺の海には多くのチヌ (黒鯛) が住み着いています。
甲子園浜、西宮浜、芦屋浜など、阪神間にお住いでフカセ釣りが好きな方であれば、一度は聞いたことがあるチヌ釣り場の有名ポイントだと思います。
大坂湾の奥に位置した場所であり、明石海峡のような激しい潮流も無いことや、水質が濁っていることから、チヌが好む環境が揃っているポイントと言えます。
春の「のっこみシーズン」だけでは無く、年間を通じてチヌの良い釣果が報告されており、まさに関西圏の「チヌのメッカ」の一つと言っても過言ではありません。
私自身、阪神間に住んでおり、西宮浜周辺によくチヌのフカセ釣りに出掛けておりますが、コンスタントに良い釣果が得られていることが事実です。
この記事では、西宮浜のチヌ釣りについて、周辺の情報や実際に使用している仕掛けなども紹介したいと思います。
西宮浜は広大なチヌ釣り場
西宮浜は兵庫県西宮市の南に位置する人工島で、人工島全体が西宮浜と呼ばれております。
下にGoogle Mapの画像を掲載しますが、西宮浜の西側の海岸は全てチヌ釣りが可能なエリアとなります。さらに、西側の海岸から北側は「跳ね橋」と呼ばれる橋のある場所までの海岸線もフカセ釣りが可能となっています。
非常に広い釣り場であり、全長が1km程度はあります。
西宮浜の隣にある芦屋浜は、ファミリーフィッシングの人気スポットですが、西宮浜の方は基本的に空いおります。そのため、混雑して釣りをする場所が無くなってしまうような事はほとんど皆無です。
私自身、何度か西宮浜を訪れていますが、隣の釣り人との距離が10m以内になるような混雑は一度も経験していません。4月~5月や10月~11月のハイシーズンであっても、あまり混雑しないポイントです。
そのため、のんびりとフカセ釣りをしたい方にとっては、絶好の釣り場と言えます。
西宮浜はチヌの魚影が濃くフカセ釣りにも最適な釣り場
西宮浜の周辺には、冒頭でも記載しましたが甲子園浜や芦屋浜があります。
そして、この一帯は非常にチヌの魚影が濃いことが有名で、年間を通じてコンスタントにチヌの釣果が確認出来ています。
関西で有名なフィッシングマックスさんの釣果情報にも、毎日のようにチヌの釣果が紹介されるくらいです。
また、西宮浜周辺は潮流がそこまで速くありません。二枚潮になることは多々ありますが、明石海峡のような潮の速さでは無いので、フカセ釣りが困難になるようなことはありません。
「チヌの魚影が濃い」
「潮流が穏やか」
「混雑する釣り場ではない」
という3つの点からも、西宮浜はチヌのフカセ釣りに最適なポイントだと言えるのではないでしょうか?
また、水深も底まで深くは無く、足元から5m沖で2ヒロ半~3ヒロくらいの水深です。
周辺情報について
次に、西宮浜の周辺情報についても記載しておきたいと思います。
「みやっこキッズダム」が完成して家族で訪れても安心 (トイレも完備)
2021年の春になりますが、西宮浜に「みやっこキッズダム」という、遊具が充実した公園がオープンしました。
下のGoogle Mapに場所を示しておきます。
お子さんが楽しめる遊具が多数備わっており、公衆トイレも完備されているので、ファミリーで遊びに来ることも可能だと思います。
お父さんはフカセ釣り、お子さんは遊具で楽しむ…ということもできますね!
また、公衆トイレが完備されている点も安心ポイントですね!
駐車場は西宮浜多目的グラウンドのコインパーキングを利用
西宮浜のチヌ釣りポイントの周辺には2つのコインパーキングがあります。
一つ目は、上で紹介したみやっこキッズダムに併設されたコインパーキングです (次のGoogle Mpa参照) 。
また、西宮浜の北側にある跳ね橋周辺で釣りをする場合には、跳ね橋のすぐ近くにある公園駐車場を利用することも可能です (次のGoogle Map参照) 。
西宮浜の周辺道路は工場が多く大型のトラックなどが行き交う道路も多いです。そのため、路上駐車はしないように注意してください。
半日駐車しても1,000円程度の駐車料金ですので、マナーを守った釣行を心掛けて下さい。
コンビニは近くにミニストップがあります
上で紹介したチヌ釣りポイントに最も近いコンビニは、下のGoogle Mapにあるミニストップです。
南側にセブンイレブンもあり、車で来られる場合にはどちらのコンビニも利用可能な距離です。
西宮浜のフカセ釣りの仕掛けやエサ取りの情報
フカセ釣りの仕掛けについて
西宮浜は上述の通り、潮流が穏やかで比較的水深が浅い釣り場になりますので、どのようなフカセ釣りの仕掛けでも釣りを楽しむことができると思います。
しかし、西宮浜周辺のチヌは夏場でも水底で餌をあさっていることが多いため、基本的に年間を通じて底を意識した仕掛けを使う必要があります。
そのため、フカセ釣りの基本である半遊動の仕掛けで問題無いと思います。
ウキ下を2ヒロ半から3ヒロ程度に固定して、仕掛けを水底に這わせるような状態を意識していればOKです。
下で紹介する実際の釣行時には、ウキ下を2ヒロ半で固定した半遊動仕掛けを使いました。
もちろん、全遊動で底を探るという釣法も使えます!少し沖に仕掛けを投入する場合などには有効かと思います。
様々な仕掛けが有効なので、御自身の得意とする仕掛けでやってみてはいかがでしょうか!?
撒き餌と差し餌について
撒き餌については、水深がそこまで深くないので、チヌ用の集魚剤であれば何でもOKです。
集魚剤にパン粉や米ぬかを混ぜ込んだ様なものでもOK!
オキアミやアミエビを混ぜ込むのを忘れなければ、集魚剤自体に何か強い制限が付くことは無いかと。
また、西宮浜周辺では、差し餌も様々なものが使えます。
差し餌の基本となるオキアミは鉄板ですが、サナギやコーン、練り餌でも実績ありです。
複数の差し餌を準備していき、下にも記載しますが、エサ取りの状況を見分けて使い分けるのが必須です。
西宮浜のエサ取りについて
フカセ釣りで最も厄介なのがエサ取りです。
特に大阪から明石海峡までの沿岸部は、初夏のシーズンからスズメダイが大量に発生する釣り場があり、フカセ釣りが困難になるケースもあります。
しかし、西宮浜にはスズメダイがほとんど生息しておらず、フグも少ないという特徴があります。
ただし、時期や回遊の具合にも依りますが、その他のエサ取りが大量に入ってくる場合があります。
それは「鯖」「サヨリ」「アジ」「イワシ」などです。
芦屋浜や西宮浜周辺はサビキ釣りも有名な釣り場で、様々な魚が回遊してきます。そのため、小サバやサヨリが入ってくると、挿し餌が直ぐに無くなってしまうような状況になります。
サバやサヨリは海全体に広がって泳いでいる場合が多いため、ある意味、スズメダイよりも厄介なエサ取りです。
ただし、フィッシングマックスさんの釣果情報にサバやサヨリの文字が無ければ、エサ取りが少ない状態になるので、釣果情報を確認してから釣りに行くのも一つの手段かと思います。
また、コーンやサナギなど、エサ取りに攻撃されにくい餌を持っていくのも有効ですね!
ちなみに、私の経験上ですが、西宮浜周辺では練り餌ではサバは突破できませんでした…。
2021年の西宮浜でのチヌの釣果を紹介
ここからは、実際に西宮浜にチヌのフカセ釣りに行った際の結果を紹介します。
2021年9月中旬と2021年10月中旬の2回の釣果となります。
他にも何度か釣行に行っていますが、写真を残した下記の二回の釣果を掲載します。
2021年9月中旬の釣果
まだ残暑残る2021年9月中旬になりますが、「みやっこキッズダム」の前に釣り座を設け、午前11時から約4時間のフカセ釣りを楽しみました。
気温も30℃を越えており、日差しも厳しい中でしたので、私以外には釣り人がいない状況でした。
そのため、プレッシャーがほとんど無く、暑さ以外はストレスなく釣りが楽しめました。
また、チヌの反応もなかなか良かったです。
下の写真が当日釣れた最大サイズですが、このチヌで43cmです。
大坂湾の夏のチヌとは思えないような、とても綺麗な魚体のチヌでした。(大阪湾の夏のチヌはもっと体がボロボロの個体が多い…。)
このチヌを筆頭に、39cm、35cm、30cmの4匹のチヌをゲットです。
また、リリースしましたが、20cm程度の小さなチヌが、5匹くらい釣れました。
やはり、釣り人が少なく、プレッシャーの少ない釣り場は、数釣りが楽しめますね!
2021年10月中旬の釣果
上で紹介した通り、2021年9月中旬に良い釣果が得られたので、2021年10月中旬にも再び西宮浜を訪れました。
今回は、西側の海岸の阪神高速の下に釣り座を構えて朝10時から4時間のフカセ釣りを楽しみました。
この日は、釣りを開始してから2時間の間は、全くチヌの反応が無く、坊主になることを覚悟しました。
しかし、正午を過ぎてから、潮が良い感じに動き始めると、20cmクラスの小さなチヌのアタリが増えるようになってきました。
そして、12時半くらいから中型のチヌが釣れ初めて、3匹 (40cm, 39cm, 37cm) のチヌが1時間の間に連発します。
予想ですが、潮が動き始めたことによって、チヌの時合いに入ったのだと思われます。
下の写真は、当日の最大サイズの40cmのチヌになります。
この記事の終わりに
この記事では、関西の有名なチヌ釣りポイントの一つ「西宮浜」を紹介しました。
西宮浜は、広大な釣り場に加えて、大きな公園や公衆トイレもありますので、ファミリーでも安心して訪れることができるポイントかと思います。
それでいて、釣り人の数はそこまで多くないので、混雑と言うストレスを受けることなくフカセ釣りが楽しめます。
何よりも大事なチヌの魚影の濃さですが、芦屋浜・西宮浜・甲子園浜は、年間を通じてコンスタントに釣果が上がっています。相当な数のチヌが住み着いていると言っても過言では無いかと思います。
次の休日、西宮浜にフカセ釣りに行ってみてはいかがでしょうか?
では!