2021年の冬休み、ずっと行ってみたいと思っていた京都水族館を子供と一緒に楽しんで来ました。
アクアリストにとっての水族館は、様々あるレジャー施設の中でも頂点に君臨するような場所ですよね!
子供が「行きたい!」と言ったら、それを理由にして訪れてしまうような場所です…。
水族館は基本的には海や川に隣接する場所にあると思うのですが、京都水族館は海から離れた京都市内に立地している水族館です。人工海水の準備だけではなく、水槽の管理が本当に大変なんだろうと思います。
アクアリストの癖で、水族館を訪れると魚の鑑賞に加えて、水槽の設備や飼育方法に目線が行ってしまうんですよね…。
この記事では、京都水族館を一人のアクアリスト目線で楽しんできたので、その内容の一部を紹介したいと思います。
日記のようなブログ記事になってしまいますが御容赦下さい。
京都水族館について
京都水族館は、古都京都の中心地である梅小路公園にある水族館になります。
〒600-8835 京都府京都市下京区観喜寺町35−1
ホームページ → 京都水族館
京都駅から直線距離で500mから600mくらいなので、京都駅から徒歩で訪れることもできる好立地にある水族館になります。
京都水族館は2012年3月に開館した比較的新しい水族館ということもあり、水槽をはじめとする各種設備がとても綺麗です。また、海の無い京都市内でも海水魚を楽しんだり、イルカショーも見ることができるという非常に珍しい水族館です。
海水を海から取得できない水族館ということで、人工海水の準備や濾過設備の管理は本当に大変なものだろうと思います。どんな設備で濾過を管理しているのか、一度内部を見せてもらいたい気分です。
京都水族館の巨大水槽のアクリル板厚みは何cmだ!?
水族館のフォーカルポイントと言えば、巨大な海水水槽ですよね!
高さと幅ともに数メートルあるような巨大な水槽を、小型魚が群れを成して泳ぎ、エイやサメが優雅に泳ぐ姿は、まさに海の中の一風景を切り取ったような美しさがあります。
そして、自宅のアクアリウムでは絶対に実現が出来ないものなので、水族館を訪れると目を奪われる存在…それが巨大水槽です。
そんな巨大水槽ですが、基本的にアクリルを使って製造されています。アクリルは巨大で厚いアクリル板を水族館に持ち込み、水族館でアクリル同士を接合して巨大な水槽を製造している場合がほとんどです。
そのため、巨大水槽をよく観察すると、下の写真に示すような接合面が確認できるかと思います。
少し見にくいのですが、黄色の矢印の部分に直線状のラインが入っていることが分かります。この部分がアクリル板の接合面になります。
そして、このアクリルの接合面を斜めから見たのが下の写真ですが、かなりの厚みがあることもわかるかと思います。
このアクリル板がどのくらいの厚さがあるのか…。私の目分量で申し訳ないのですが、20cmから30cmくらいはありそうな感じでした。
巨大水槽の中の大量の水、そこには相当な重量があるので、これだけ厚いアクリル水槽が必要なんですね。我々が家庭で楽しんでいる60cm水槽は、ガラス板の厚さが1cmもありません…。
このアクリルの接合面に関連して、巨大水槽の写真の撮り方でアドバイスが一つあります。
巨大水槽の写真をTwitter等にアップしている方をよく見ますが、たまにこのアクリルの接合面が思いっきり入っている写真があります。この接合面はどうしても光の屈折率が違うため、必ず線となって写真に現れてしまいます。
そのため、巨大水槽の写真を撮影する際には、このアクリルの接合面を確認し、接合面を避けて撮影すると綺麗に写真撮影ができますよ!
フィルターの使い分けはどんな感じ?(予想)
アクアリストにとって、水族館で使用されているフィルターは、とても気になるところですよね!?
私も水族館に行くたびに、小型の水槽ではどのようなフィルターを使用されているのかに目が行きます。巨大水槽のフィルターは専用濾過室になるので見学することが難しいですが、小型の水槽であれば、フィルターの配管が見えていたりするので、どんなものを使っているのかが想像付きます。
クラゲの育成水槽のフィルタリング
京都水族館は、飼育されているクラゲの種類が豊富で、実は水族館内で繁殖までされています。
そのため、生後何日、生後何か月という成長の過程を観察するようなスペースもあります。
で、クラゲ飼育に使用されている水槽を見てみました。
生後数日の小さなクラゲの水槽では、下の写真の様に、ホースで空気を送り込むだけのエアレーションでフィルターは目られませんでした。(もしかしたらフィルターがあるのかもしれませんが、見た感じではエアレーションのみの水槽でした。)
そして成長したクラゲが飼育されている水槽では、下の写真の通り、最もフィルター能力が高いオーバーフロー水槽での管理がなされていました。少し表面にもゴミが浮かんでいるのが見えたので、クラゲも大きさが大きくなってくると、水を汚すのが速くなるのかもしれませんね。
また、クラゲコーナーでは、飼育員さん達が生後間もないクラゲたちのお世話をする姿も間近で見ることができます。容器を入れ替えたり、水替えをしていたり、私達アクアリストに馴染みの深いお世話を垣間見ることができます。
何となく小学校の理科室を思い出すような風景でした。
海水魚水槽のフィルターの使い分け
上で紹介した大型の巨大水槽以外にも、京都水族館内には海水の小型水槽が展示されています。
奥行きのある90cmレベルの水槽では、比較的魚の密度が高いこともあってか、オーバーフロー水槽が採用されていますね。下の写真がその例ですが、魚の数が多い水槽はオーバーフロー採用の印象です。
それに対して、魚の数が少ない60cm四方くらいの水槽では、私達アクアリストにもなじみのあるエーハイムの外部フィルターが採用されています。配管の太さからして、オーソドックスなエーハイム2213ではなく、エーハイムの中でも90cm水槽以上に使える外部フィルターだと思われます。
人の存在に怯えない魚の飼育方法とは?
水族館で魚を眺めていると、いつも気になることがあります。
「水族館の魚たちは人を怖がらない」と言う点です。
怖がりで臆病な魚たちでさえも、水槽の前を人間が通過してもカメラを近づけても逃げる素振りをしません。下の写真のチンアナゴは、カメラを近づけても全く動じることはありませんでした。
私の過去の記事でも少し触れたことがありますが、これは毎日のように大勢の人が水槽の前を通るので、人間の事を恐れなくなった状態なのだと言われています。
私の家の水槽の魚たちは、基本的に朝と晩の時間帯に人の姿を見ていることになりますが、その程度の人の往来では人を怖がる性格が抜けません。
水族館の開館時間は午前9時から夕方の17時くらいまでとなりますが、その開館時間の間、多くの人が常に水槽の前を通るような状況になります。魚たちがそのような状況に置かれることで、人を怖がらない性格に変化していくのでしょうね。
京都水族館の周辺情報
ここからは少しだけアクアリウムの話から逸れて、京都水族館の周辺の情報をお伝えしておきたいと思います。
お隣の鉄道博物館もお勧めです
京都水族館は京都駅の西にある梅小路公園に隣接しておりまが、お隣に鉄道博物館があります。
新幹線や電車の歴史の展示を見るだけでは無く、本物の蒸気機関車に乗ることもできます。
また、博物館内には電車の構造、動く仕組み、ブレーキの制御、線路の敷設などの普段知ることができない電車の知識を知ることもできます。理系のパパ・ママであれば、展示物の紹介に見入ってしまうこと間違い無しです。
電車のシミュレーターも体験することができるので、鉄道好きなお子さんであれば、半日くらい楽しむことができると思いますよ。
京都水族館と鉄道博物館のセットチケットもお得な料金で販売されています。販売はコンビニのチケットか、各施設のチケット売り場で購入可能です。
お昼ご飯は少し不便に思いました
京都水族館の周辺ですが、お昼ご飯の選択肢が少ないと感じました。
水族館内で購入すると、高い料金設定になっていることは容易に想像が付くかと思います。
梅小路公園内にも軽食を取れるお店がありますが、一般的なファストフード系のものです。
せっかく京都に来たので、京都らしいランチなどを食べたいと思ったのですが、周辺には見つけられませんでした。少し足を延ばせばあるのかもしれませんが、小さい子供を連れていると、それも億劫になりますよね。
もう少し「食事」の面が充実してればなぁ…と正直なところ思いました。
鉄道博物館内のお弁当も、かなりお高いですよ…。
この記事の終わりに
この記事は少し日記的な要素が強い無いようになってしまいましたが、京都水族館をアクアリスト目線で楽しんできた内容を御紹介させていただきました。
水族館は綺麗な魚たちを見たり勉強するための場所であることは間違いないのですが、趣味でアクアリウムをやっていると、水槽の設備や飼育方法に目が向いてしまいます。
水族館に来たのに、撮影した写真の半分が水槽設備だったり…なんてこともあります。
皆さんも、水族館の楽しみ方として、水槽の設備や飼育面に着目してみてはいかがでしょうか!?
日本全国、どこの水族館でも楽しめると思いますよ!