神戸・住吉川で魚とりと水遊びを楽しもう!

神戸市・東灘区を流れる「住吉川」。

六甲山を源流とする川幅の小さな川ですが、両岸には遊歩道が整備され、散歩や市民の憩いの場として有名な河川です。

住吉川は子供たちの水遊びの場としても有名な河川で、毎年夏になると多くの家族連れで賑わいます。

また、神戸と言う都会の中を流れる河川にもかからず、多くの水生生物が生息している河川としても知られており、近くの小学校では子供達の学びの場にもなっているとのことです。

私自身も子供を連れて住吉川に何度か遊びに行っており、毎回多くの水生生物が採取でき、その観察を子供と一緒に楽しんでいます。

この記事では、住吉川での魚とりや川遊びについて、周辺の駐車場や河川の状態、採取できる水生生物の例などを詳しく紹介していきたいと思います。

これから住吉川へ遊びに行かれる皆様に、少しでも御参考になれば幸いです。


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住吉川の魚とり・水遊びスポットと周辺情報

まず最初に、住吉川の魚捕り・水遊びスポットにお勧めの流域や駐車場などの情報を記載します。

住吉川で遊ぶ時の注意事項などもあるので御確認下さい。

住吉川の河口に近い場所がお勧め

本記事で紹介する住吉川の遊び場は、国道43号線以南の河口に近い流域になります。

下のGoogle Mapで地図を示します。

この流域は、川幅が約10m程度で、水深が大人の膝下くらいの場所が多く、浅瀬もたくさんあるので小さなお子さんから小学生まで問題無く楽しむことが出来るかと思います。

下の写真は、上のGoogle Mapの位置から河口側を見た様子です。右上に見えている橋脚は、六甲アイランド線の線路ですね。

また、43号線の橋脚の下は、日陰になっているので真夏でも安心です (次の写真) 。

私が訪れた時も、多くの親子連れがここにシートを敷いていました。この場所も水深が大人の膝下くらいでしたので、小学生であれば安心して水遊びできるかと思います。

駐車場は阪神・魚崎駅の南側のコインパーキング

本記事で紹介する住吉川の川遊びスポットですが、この場所の近くにはいくつかのコインパーキングがあります。

ただし、住吉川に沿った場所ではなく、河川の東側にある阪神・魚崎駅の南に位置したパーキングになります。

下のGoogle Mapで、その2つのパーキングの位置を載せておきます。

どちらも1日利用して500 ~ 600円くらいでした。(料金の変更はあるかもしれません。訪れる前に、一応最新情報を御確認下さい。)

一つ目は、43号線の南側の近パーキング。

もう一つは、43号線のすぐ北側にあるコインパーキングです。

近くのコンビニはローソンがあります

近くのコンビニですが、駐車場からは少し歩きますが、住吉川にかかる島崎橋の東南にローソンがあります。

また、阪神・魚崎駅の周辺にもコンビニやスーパーマーケットがあります。

とても利便性の良い場所なので、飲み物やお弁当などには困ることは無いかと思います。

近くに公衆トイレはありません

本記事で紹介する住吉川の河口付近には、残念なことに公衆トイレがありません。

私が見つけられなかっただけかもしれませんが、Google Mapで探しても見当たりません。

そのため、トイレは近くのお店でお借りするしか無いかと思います。

小さなお子さんは突然「トイレに行きたい」と言い出すので、事前に済ませて置いたり、コンビニの場所を確認しておいたり、あらかじめトイレの事は考えておいた方が良いでしょう!

住吉川での注意事項

住吉川を利用するに当たり、事前に知っておいた方が良い注意事項が2点あります。

以下の2点になるので、しっかり確認しておいてくださいね!

急な川の増水に注意すること

神戸を流れる川の多くは、夕立やゲリラ豪雨があるとあっという間に川が増水する可能性があります。

実際に2008年におきた都賀川での鉄砲水で、5名の方が水難事故で亡くなりました。

これを受けて、神戸市では河川に降りる階段などに、下の写真のような注意書きの看板が設置されております。(六甲山系の河川を持つ芦屋市や西宮市の河川にも同様の注意書きがあります。)

注意しておきたいのは、住吉川の河口付近で雨が降っていなくても、六甲山に雨が降ると増水するかもしれないということです。

そのため、六甲山に黒い雲がかかっていたら、川遊びを止めたり、直ぐに逃げられる準備を整えておきましょう。

これを防ぐために、住吉川には下の写真の様なパトライトが設置されています。

増水の危険性が高い場合には、このパトライトが発動します。

もし遊んでいる時にパトライトが発動したら、直ぐに川から上がって逃げましょう!

住吉川は火気の使用が禁止されています!

住吉川では、火気の使用が禁止されています。

これも住吉川に降りる場所に、看板が設置されております (下の写真) 。

バーベキューは禁止ですし、夜間の花火も禁止されております。

携帯型のガスコンロなども禁止です。

住吉川は住宅街の中を流れる河川になりますので、周辺の住民の方の迷惑にならないようにしましょう!

今後も住吉川での川遊びが続けられるよう、必ずマナーを守って楽しんで下さいね!


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住吉川の河川の様子について (写真で紹介)

住吉川の河口流域は、上で記載した通り、大人の膝下くらいの水深の場所がほとんどです。

ただし、川の水深は水底の砂や砂利の状態で変化するので、住吉川に到着したら水深を確認をしてから遊ぶようにして下さい。また、数は少ないですが、所々に少し深みがあるので、小さなお子さんが利用する際にはその場所は避けてくださいね。

また、住吉川は川の流れがそこまで急では無いため、岩や石にはコケが生えている場所があります。特に緑色のコケを見たら注意ですし、茶色の茶ゴケも滑るので注意してください。

では、以下では住吉川の様子を写真で見ていきます。

下の写真は、国道43号線のすぐ南側の住吉川の様子です。この場所は、とても水深が浅いため、小さなお子さんが最も遊びやすい場所かと思います。水流もそこまで強くありません。

次の写真は、国道43号線から南に約200m下ったところです。

この場所は、水底が岩場では無く砂利やヘドロっぽいところがあったため、川に入ると直ぐに川が濁ってしまいました。

ヘドロや細かな砂利が好きではない方は、この場所は避けた方が良いかもしれません。

そして、さらに南下して河口付近の様子が下の写真になります。遠くには小さく海が見えていますね。

河口付近に来ると、足元にはゴロゴロとした岩や石が増えてきます。

この場所になると、海の干満の影響を受けるため、時間帯によっては水深が深くなるので注意が必要です。

また、場所によっては岩ガキが付いている岩もあるため、岩ガキによって怪我 (切り傷) をする可能性もあります。そのため、小さなお子さんは避けた方が無難かもしれません。

ただ、海の生物と川の生物が共存する場所でもあり水生生物が多いスポットでもあるため、小学生くらいであれば生物探しに最適な場所だと思います!

2022年6月初旬に採取できた水生生物を紹介

それでは、ここからは実際に住吉川で採取できた水生生物たちを紹介していきます。

2022年6月初旬に住吉川を訪れた際の結果となります。多く採取できた水生生物をメインに紹介します。

最も多く採取できた魚は「ウキゴリ」

6月の住吉川で最も多く採取できたのは、下の写真の「ウキゴリ」です。

岩をどかしたり、水草の下を探ると簡単に採取できました。

2時間くらい遊んで、多分30匹くらいは採取できたのではないかと思います。

サイズは小さいので幼魚でしたが、これから夏を越えて成長し、立派なウキゴリになっていくんでしょうね!

川エビ達も大量に採取できる

身近な河川に最も多く生息している生物と言えば「川エビ」です。

下の写真が川エビの例ですが、水草の中に網を突っ込むと大量に取れます。

サイズは2cm程度のものが多いですが、採取できる数で言えば、ウキゴリよりも断然多いです。

こちらの川エビ達ですが、我が家のアクアリウムで飼育するため、5匹だけお持ち帰りさせていただきました。それ以外の生物たちは全てリリースしました。

逃げ足は速いけど捕まえると嬉しい「カワムツ」

住吉川を上から眺めていると、目で確認できる大きさの魚が群れになって泳いでいます。

何の魚かと思い、頑張って採取を試みたのですが、何とか5匹捕まえることができました。

その正体は「カワムツ」です (次の写真) 。

六甲川や芦屋川にも大量に住み着いている日本淡水魚ですが、住吉川にもたくさんの数が生息していますね。

採取した個体はサイズが10cm未満なので、これから更に成長して、いずれは綺麗な婚姻色を出す成魚に立派に成長してくれるはずです。

ただし、このカワムツを採取するのは、小さなお子さんにはちょっと難しいかもしれません … 。

岩をどかすと「モクズガニ」が…

住吉川の河口の岩や石がある場所ですが、「モクズガニ」が多く生息しています。

子供と一緒に頑張って石の下を探っていくと、下の写真の様に手のひらサイズの「モクズガニ」が出てきました。

当日は合計で3匹のモクズガニに出会うことが出来たので、数はかなり多いのではないかと思います。

このモクズガニ、食べても美味しいカニではありますが、ここではリリースしてきました。

モクズガニは、大きなハサミをもっており力も強いカニなので、見つけた際には出来ればパパ・ママが捕まえてあげて下さい!

何と!ウナギの子供もたくさん採れました!

予想していなかったことなのですが、住吉川の河口付近ではウナギの子供が数多く採取できました。

下の写真がそのウナギの子供になります。体長は10cmないくらいのものですが、5匹程が網に入りました。

捕まえた時には、「なんだ!?この細長い針の様な魚は!?」とびっくりしたのですが、上の写真の様にケースに入れて確認するとウナギの子供でした。

河口付近で採取したので、海から住吉川へ遡上してきたウナギなのだと思います。

ウナギの子供がいるということは、頑張って探せば大きなウナギもいるかもしれませんね!

その他に確認出来た水生達

写真は撮影しておりませんが、ヌマチチブやヨシノボリの仲間も簡単に採取することができました。

また、捕まえることはできませんでしたが、小さな鮎も確認できています。

河口付近ではヤドカリや海のカニたちも確認出来ています。

さらに、水草の中にはトンボの幼虫であるヤゴがとても多く住み着いていました。周りにはハグロトンボがたくさん飛んでいたので、ハグロトンボのヤゴだと思われます。住吉川がとても良い繁殖場所になっているんでしょうね!


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この記事の終わりに

この記事では、神戸市東灘区を流れる住吉川での川遊びや魚とりを紹介させていただきました。

神戸という都会の中を流れる小さな河川ですが、水深も浅いため子供が水遊びをするのには本当に適した場所だと思います。

また、多くの水生生物たちが住み着いており、身近な水辺に棲む生き物たちを観察するのにも絶好の河川です。

駐車場やコンビニなどの利便性も良いため、夏に家族で週末に遊びに行くのにお勧めのスポットだと思います。

ただし、火気の禁止、騒音を出さないというルールとマナーを守りながら、美しい住吉川を楽しんで下さい。

水遊びだけでは無く、散歩・散策のコースにも適した河川ですよ!

週末に家族で住吉川に遊びに行ってみませんか!?

それでは!