明石市立天文科学館の展示と日本最古のプラネタリウムを満喫

日本の標準時を決める子午線が通る街「兵庫県明石市」。

日本の標準時を決める街ということで、60年の歴史を誇る天文科学館があります。2020年で開業60年です!

「時間」を学び「天文学」に触れることが出来る科学館で、子供が科学に触れるだけではなく、大人も学ぶことが出来る場所です。特に理系のパパ・ママにお勧めです!子供が科学館を楽しめるのは小学校高学年くらいから、プラネタリウムは対象年齢関係なく皆が楽しめると思います。

明石市立天文科学館のプラネタリウムは、実は日本で稼働しているプラネタリウムの中でも最も歴史の長いものです。

では、簡単ですが天文科学館に遊びに行った時の御紹介をさせていただきたいと思います!


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明石市天文科学館で何を学ぶ?

実際に来館してみて、明石天文科学館は本当に「学び」の場だと思いましたね。至る所に子供から大人まで探求心をくすぐる展示物ばかりです。

階段で地球の歴史を学ぶ!

各展示室へ繋がる階段ですが、ビッグバンが起こり地球が誕生した137億年前からの歴史が描かれています。

137億年!?

途方もない月日ですが、恐竜や人類が生まれたのは、この階段の最後の方に描かれているので、地球の歴史の長さを階段で体験することができます。

正直、階段の最初の部分は全くしない世界なのですが、後半に行って生物が誕生した世界の話になると理解できます。

自分が知っている地球の歴史って、本当に最近のものなのだと感じさせられる時です。

日本に落ちた隕石は合計52個!

日本に落下して科学的に把握され散る隕石の数は実は52個もあります!

もしかしたら、日本海に落ちたりして回収できていないものもあるのかもしれませんが、結構な数が落ちているんですね!

最も最古のものは1925年…今から100年前から記録が残っています。また、隕石のサンプル展示もあります。

宇宙開発の歴史を学ぶ

宇宙開発の歴史って、今から100年前から始まっているんですね!

人間が地球を飛び出して、ロケットで宇宙へ出ていこうという先駆けになったのは1916年のこととのことです。

私自身、子供の頃に天体に興味をもち、毎晩のように星を眺めていた時期がありました。その時に本で読んだことがある学者さんの名前もあり、当時の事を思い出していました。正直、子供よりも確実に私が見入ったコーナーでした。

日本の宇宙開発の歴史を学ぶ

日本の宇宙開発の歴史も、世界の宇宙開発とは分けて紹介してくださっているので、日本独自の開発の歴史をとても分かりやすく理解することができます。

世界では1900年代前半に宇宙開発の歴史が幕を開けましたが、日本ではその約50年後の戦後から本格的なロケット開発が始まったとのことです。

日本の宇宙開発の拠点、ロケットの歴史等、こちらも大人が見入ってしまう資料ばかりでした。

時計の歴史を学ぶ

子午線の通る街ということで、時計の歴史についても詳細な資料が展示されています。

今の時計は電波時計やクオーツ時計が有名ですが、時計開発初期のころに開発されたゼンマイ式の時計なども展示されております。

まさに、時計がどのような開発で精度が上がってきたのかを目の当たりにできる場所です。

日時計で時間を知る体験

こちらは小さな子供でも楽しむことが出来る各種日時計が展示されたコーナー。

太陽が出ている時でしか楽しむことはできませんが、日陰の位置を文字盤から読み取ることで概ね何時なのかを把握することが出来ます。

遊びながら楽しむことが出来る体験型の時計学習ですね!

下の写真はちょっと珍しい日時計の展示です。

また、自分の体を使って影を作り、時刻を知ることが出来るコーナーもあります。季節ごとに立つ位置を変えて、影のできる部分の時計を読み取ります。実際にやってみて、概ね時計通りの時刻になっていましたよ。(当たり前ですが…)

明石海峡から淡路島の絶景

明石市立天文科学館は、明石市の少し高い位置にあるので、見晴らしが非常に良いです。東野邦楽には日本橋建設技術の結晶と言える明石海峡大橋や淡路島、西野邦楽には明石市内から加古川方面の景色を楽しむことができます。

下の写真は明石海峡大橋を望む方向です。

こちらの写真は、明石市内の街並みです。明石市は15年前と比べると、高いマンションやビルが増えた印象がありますね。私が学生時代にバイクツーリングで明石市に来た時は、こんなに高いマンションは無かったような記憶があります。


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日本で稼働する最古のプラネタリウム

明石市天文科学館に来たら必ず見たいのがプラネタリウムです。

実は日本で稼働しているプラネタリウムの中で、最高齢のプラネタリウムなんです!

その証に、下の写真にある通り「天象儀 長寿日本一」と記載があります。確かに年季は入っていますが、今でも立派に稼働している素晴らしいプラネタリウムです。

これがプラネタリウムの機械ですが、カールツァイス イエナ社製の機械です。

約60年の天文科学館の歴史の中で、多くの方をお迎えしてきた機械であると共に、60年経っても壊れることなく動き続ける技術、そして機会を維持する技術も素晴らしいものだと感じます。

投影時間以外のタイミングでは、写真撮影OKということで、写真を撮影させていただきました。また、入場日の札が立っている場所もあるので、お子さんの記念撮影もできますよ!

上映時間は約30分くらいですので、小さなお子さんも飽きて騒ぐことが無いかと思います。

「宇宙メダカ」って何!?

皆さんは「宇宙へ行ったメダカ」を御存じですか?

1994年7月に宇宙飛行士の向井千秋さんと共にメダカが宇宙区間へ旅立っていきました。

約15日間の宇宙船での生活を行い、何と宇宙空間で卵を産むという快挙も成し遂げたのが日本のメダカです。さらに、その卵が宇宙空間で孵化し、向井さんと共に地球へ戻ってきたのです。

その宇宙を体験したメダカの子孫達が明石市立天文科学館で見ることが出来ます。

品種ですが、私が見てわかる範囲では、多分オレンジ色の体を持つ「ヒメダカ」だと思います。

宇宙へ行ったメダカは、実は浮袋の性能が少し鈍って、地球に帰還した時には上手く泳げなかったそうです。宇宙空間という無重力状態では浮袋が必要なかったのでしょう。宇宙飛行士の皆様も、宇宙空間から帰還されると筋力が落ちるそうなので、魚にとっては影響を受けるのが浮袋なのだと思います。

上の写真に写っている子孫たちも、魚体に異状なく健康に過ごしているとのことです。


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この記事の最後に

この記事では、子午線の通る街・明石市にある明石市立天文科学館を訪れた時の事を記事にさせていただきました。

対象年齢は小学校高学年以上の子供から大人に思いますが、プラネタリウムや日時計など小さなお子さんでも楽しめるゾーンがあるので、家族みんなで学習できる科学館だと思います。

下の写真はトイレに飾られていた写真です。月に降り立った人類の大きな一歩ですね。

皆さんも一歩踏み出して、天文科学館を訪れてみてはいかがでしょうか!?

下の記事では、子供の教育関係 (自由研究テーマ) として使える「生きる化石 アルテミア」の紹介をしています。もしよろしければ、そちらもどうぞ!