1年の中で最も気温が下がる1月~2月の極寒期 … 。
魚達の活性も最も低い季節であり、良い釣果が出ないということも頻繁にある時期ですね。
そんな冬の季節は、釣れている魚の情報をしっかりと収集し、その魚にターゲットを絞ることで確実な釣果に繋がることが多くなります。
私の住む阪神間でも冬はなかなか魚が釣れず、釣りに出掛けるのが嫌になる … そんな週末が多くなるのが事実です。
しかし、明石海峡周辺では、極寒期の1月~2月になると良型のメバルが釣れることでも有名で、多くの釣り人がメバルを狙った釣りを楽しんでいます。
この記事では、明石海峡に近い「アジュール舞子」での冬のメバル釣りを紹介したいと思います。
メバルと言えば、煮物や刺身等でとても美味しくいただける魚であり、冬の数少ないターゲットとしてお勧めですよ~。
2022年3月は良い釣果が得られなかった…
昨年の記事なりますが、3月のアジュール舞子でメバル釣りをした釣行を紹介しました。
この時は、アジュール舞子のワンド内でシラサエビを撒きながらメバルを狙いました。
しかし、2日間の釣行でメバルが1匹だけという厳しい釣果に終わった苦い思い出があります。
後から知った事なのですが、実はメバルはアジュール舞子の沖向きのポイントが良いという情報を聞きました。
そこで、今回は沖向きのポイントでメバルを狙ってみることにしました。
沖向きのポイントの詳細は、下で詳細を説明します。
メバルを釣るならシラサエビを餌にしたウキ釣り
私自身、毎年冬になると防波堤や海釣り公園でメバル狙いを楽しんでいるのですが、近くで釣りをされているファミリーの方から同じ質問を何度か受けたことがあります。
「メバルって何の餌で、どうやって釣るんですか?」という質問です。
釣りに詳しくないファミリーの方々は、青イソメや石ゴカイなどを買ってきて「ぶっこみ釣り」で釣りをされている場合が多いのですが、メバルはその方法では釣りにくいです。
釣れないことは無いかもしれませんが、良い釣果は得られない場合がほとんどだと思います。
メバルは水中で上を向きながら泳いでいる魚になるので、挿し餌が底で動かないような仕掛けではほとんど釣れないんですよ。
また、メバルはフィッシュイーターなので水中を動いている餌に好反応を示します。
そのため、メバルを釣る場合には、ウキを使った仕掛けが基本で、餌はメバルの大好物のエビ (シラサエビ) がお勧めです。
本記事で紹介する明石海峡周辺では、平磯の海釣り公園でもこの釣り方が鉄板です。
アジュール舞子のメバル釣りポイントや狙うタナ
続いて、アジュール舞子でのメバル釣りのポイントや狙うタナ等の紹介をしておきます。
私が実践している方法ですが、少しでも御参考になれば幸いです。
ワンド内では無く沖向きが良い
まず最初になりますが、アジュール舞子でメバルを狙うポイントの紹介です。
アジュール舞子の航空写真 (Google mapより) が下になりますが、アジュール舞子には大きなワンドがあり、ファミリーの皆様はワンド内でサビキ釣りなどを楽しまれている方が多いです。
しかし、冬のメバル釣りでは、上記の通り、ワンド内は良いポイントにならないようです。
メバルは潮通しの良い場所を好む習性もあるため、ワンド内よりも潮流のある沖向きの場所がポイントになります。私は2022年の釣行時に、この点を完全に失念していたため、ポイント選びを間違っていたのだと反省しました。
上の写真では明石海峡大橋の下やホテル・セトレの前のポイントが「沖向き」になります。
沖向きのポイントは人気のポイントでもあるので、釣り人が多い場合もあります。
潮が速く、隣の方の仕掛けとお祭りになってしまうこともありますので注意して下さい。
沖向きでの釣りはシラサエビを撒く必要は無い
関西の釣り場では、「シラサエビ」と聞くとシラサエビを撒きながら魚を釣る「エビ撒き釣り」を想像される方が多いかと思います。
しかし、アジュール舞子の沖向きの場合、明石海峡の速い潮流によって撒いたシラサエビはどこかに流されてしまいます。
エビ撒きボールを使って棚の深い所に撒いたとしても、ほとんど意味がない行為だと思います。
シラサエビを撒き餌に使った「カゴ釣り」であれば、撒いたシラサエビと挿し餌の同調が可能だと思いますが、エビ撒き釣りでは同調が難しいと思います。
シラサエビを撒きたい方は撒いても良いかと思いますが、撒き餌にお金がかかるので…。
挿し餌にシラサエビを使うだけならば、1杯分 (500円程度) のシラサエビで4時間くらいは遊べます。
以前、平磯海釣り公園に行った時に常連客の年配の方とお話したのですが「明石海峡周辺のメバル釣りではシラサエビなんて撒かなくて大丈夫やで~」と言われていました。
アジュール舞子でも同じことなのでは無いかと思います。
竿2本分沖でタナは3ヒロ~4ヒロ程度が狙い
アジュール舞子の沖向きで仕掛けを流すポイントですが、竿2本分 (約10m) 沖を流す感じです。
アジュール舞子の護岸は、足元から約10m程度先で水深が深くなるようなカケアガリのポイントになっています。
この部分にメバルが住み着いています。
また、狙うタナですが、3ヒロ~4ヒロ程度で変化させながらメバルの泳ぐポイントを見つけていきます。
メバルが底べったりの時にはさらに深くする必要もありますが、適宜タナを変更して釣れるタナを見つけながら釣って下さいね!
重い仕掛けで潮流に負けないことが大事
そして、明石海峡周辺での釣りで大切な事があります。
それは潮流に負けない仕掛けを使うことです。
明石海峡周辺は、日本でも有数の潮流が速い場所になります。
そのため、時間帯によっては川の様に海が流れることがあります。(そのタイミングでは釣りが出来ないので休憩することが多いですが…。)
常に海が流れているので、その潮流に負けないような重たい仕掛けを使う必要があります。
具体的には0.8号~1号のオモリで、それに適した浮力のウキを選択することです。
フカセ釣りでは3Bや4Bのガン玉は重い仕掛けという感じがしますが、明石海峡周辺ではその重さでは仕掛けがしっかりと入っていきません。
メバルの生息する底付近を狙うためには、重い仕掛けで差し餌を早くそこへ届けてあげることが釣果に繋がります。
底付近で仕掛けを長く流すことが出来る方が、メバルの目の前に挿し餌を通せる確率が上がりますからね!
2023年2月12日の釣果を紹介
それでは、ここからは実際に2月にアジュール舞子でメバル釣りをした際の釣果を一つ紹介します。
まず最初に釣行日の条件を以下に記します。
・釣行日:2023年2月12日 (日) 12:00~16:00
・潮:中潮
・天気:晴れ
・海水温:約12℃ (海上保安庁の海水温情報を参照)
続いて、使用した仕掛けや狙いのポイントなどを以下に記載します。
・竿:磯竿 1.5号 5.3m
・リール:2500番
・針:グレ針6号
・ハリス:1.5号
・道糸:PE 1.0号
・ウキ:1号
当日は、お昼前に現地入りして、無事に沖向きの釣り座をゲットできました(ホテル・セトレの前)。
隣の方との間隔が約10mであり、決して広い間隔とは言えませんが、仕掛けを十分に流せる感じでした。
釣りを開始したのが12:15でしたが、釣り開始から2時間は全くメバルの反応が得られませんでした。
餌は捕られるのですが、シラサエビの頭だけが無くなっていたりしたので、多分フグの仕業です。
「今日は条件が悪いのか…」と思いながら15時を過ぎた時、突然ウキが海中に引きずり込まれました。
気を抜いてたので、慌てながらフッキング!
そして上がってきたのが、22.5cmの良型メバル。明石海峡の防波堤では、20cmを越えるメバルは良型と言えます!
約3時間の沈黙を破り、やっと1匹目のメバルをゲットできました。
そして、その30分後、再びウキがジリジリと海中に潜っていくようなアタリ…。仕掛けが海底に引っかかったのかと思いながら仕掛けを回収すると、何と次の写真のメバル (21cm) がかかっていました。
良型のメバルを2匹釣り上げたので、かなり気分が楽になり、夕暮れまで釣りを続行することにしました。
そして、夕まずめの17時前になりますが、再びウキが勢いよく海中に引きずり込まれます。
先に釣れた2匹よりも確実に重量のある引きです!
ゆっくりと海中から姿を現したのは、下の写真の27cmの大きなメバル!
釣れた時には、釣った自分が一番驚きました … 。
私が防波堤から釣ったメバルの最大記録です! (それまでの最大は25cmでした。)
17時も過ぎた所で、暗くなってきたので、その日は納竿としました。
3匹の良型メバルは、煮付けと刺身で美味しくいただきました。
メバルは本当に美味しい!
この記事の終わりに
この記事では、極寒期の1月から2月に神戸の海で楽しめるメバル釣りを紹介しました。
阪神間の冬の海は防波堤から狙える魚が限られますが、メバルの活性は冬でも高く、釣り初心者の方でも比較的狙いやすいターゲットだと思います。
2023年2月のアジュール舞子での釣行を一例として挙げましたが、3匹の良型メバルをゲットすることができ、明石海峡の良型メバルの魚影がしっかりしていることが確認出来ました。
「メバルが生息する海は豊かな海の証」と言われますが、明石海峡は本当に豊かな海であると思います。
冬のシーズンに釣りをお休みしてしまう方々も、冬のメバルを釣りに行ってみてはいかがでしょうか?
食べて美味しい魚なので、夕飯のおかずにもぴったりですよ!
それでは!