関西のフィッシングスポットとして人気の淡路島。
その中でも、ルアーでの青物釣りからファミリーフィッシングまでを楽しむことが出来る「翼港」は、淡路島でも人気上位の釣り場と言っても過言ではありません。
シーズンを問わず、週末になれば朝から釣り人が押し寄せ、釣り座を確保するのも難しいくらいの人気です。
その人気の理由は、やはり「魚影」が濃いことでしょう。
ルアーで狙うハマチやメジロ、サビキ釣りでの小型・中型のアジ、ぶっ込み釣りでのヒラメ・カレイ・ガシラ釣り、フカセ釣りでのグレやチヌ釣り…。各種の釣りを楽しむことが出来るだけでは無く、他の釣り場に比べて魚のサイズが良く、釣れる数も豊富なことは間違いは無いかと思います。
その恵まれた釣り場があるのは、「潮流の速さ」や「水深が深いこと」に由来をしていると考えられます。
私の過去の記事でも、翼港でのグレ釣り (フカセ釣り) を紹介させていただき、その潮流の速さに負けない釣り方なども紹介をさせていただきました。
そして、今回の記事では、翼港の「水深」に着目してみたいと思います。
「フカセ釣り」や「飛ばしサビキ」を楽しむ際には、水深の設定が釣果に影響を与えますので、事前にどのくらいの水深になっているのかを知っておけば、釣り場でも速やかに仕掛けのセッティングが出来るかと思います。
淡路島・翼港の全景について (Google Mapの航空写真参照)
下の図は、Google Mapの航空写真で翼港を見たものになります。
淡路島の北に位置し、夢舞台の一つの施設に含まれる翼港ですが、淡路島から50m程度の橋を渡っていくことができる「海の駅」です。
翼校は独特な形をした人工島ですが、島をグルっと一周する護岸からは船の停泊所付近を除いて釣りが可能になっています。
ハイシーズンの土日ともなれば、この護岸が埋め尽くされるくらいの釣り人が訪れる、淡路島を代表するようなフィッシングスポットです。
駐車場や清掃協力金 (釣り料金) については、冒頭で紹介した「翼港でのグレ釣り」の記事を御参照ください。
翼港の水深の測定方法について
では、次に水深の測定方法や水深の測定を行った場所について紹介します。
水深の測定方法
まず最初に水深の測定方法ですが、釣り竿に100gの重りを装着し、重りを足元の海中に落とします。
そして、水底から水面までのタナをリールを使って取得し、その道糸の長さをメジャーで測定するという方法を取りました。
とてもシンプルな方法ですが、一番確実な方法だと思いましたので、この方法を採用しました。
ただし、水底にある石や障害物の存在によって、水深の測定結果には10cmから数10cm程度の誤差は含まれてしまう事は御了承ください。
あくまでも水深の目安としてお考えいただけましたら幸いです。
水深の測定箇所
次に水深の測定箇所ですが、下の画像にあるように、合計で11箇所で実施しました。
上の図で11か所の測定ポイントには、各番号が明記されていますが、この番号は以下で記載する測定ポイントの番号に対応しています。
地形的な観点から、翼港へ渡る橋の周辺が水深が浅い場所、その反対側の大阪湾側が最も水深が深くなる場所となります。
水深の測定結果
以下で紹介する水深の測定については、2021年7月23日の釣行の際に行った結果となります。
大潮の日で、水深を測定したのは干潮に近い時間帯となります。
そのため、満潮になると水深が干満の差分だけ増えるとお考え下さい。また、小潮、中潮、大潮でも水深は変化します。本記事の情報はあくまでも参考であり、実際に釣り場で水深の確認は実施してください。
① 淡路島側にある橋の周辺
1つ目のポイントは、翼港の淡路島側の岸壁になります。
下の写真の通り、3箇所で水深を測定しています。
結果としては、概ね3mから3.5mくらいの水深で、翼港に渡る橋の橋脚付近で最も水深が浅い状況でした。
水深が3m程度となると、淡路島の対岸の大蔵海岸やアジュール舞子などよりも水深が浅いことになりますね。
「ちょい投げ」や「サビキ釣り」などは全く問題無く楽しめる水深だと思いますが、少し魚影は少なくなる印象かもしれません。
② 南端部の周辺
2つ目のポイントは、次の図の通り、翼港の南端部付近の2か所となります。
この場所は、潮の流れ直接当たる場所 (当て潮) としても有名ですが、水深は5mから5.6m程度となっていました。
フカセ釣りをする場合には、概ね「竿一本分」の水深となります。
潮の流れの方向にもよりますが、このポイントで仕掛けを投げると、自分に向かって仕掛けが返ってくるか、逆に仕掛けが遠くへ流されていくポイントになります。
③ 大坂湾に面する外向きの位置
3つ目のポイントは、翼港の釣り場でメインとなる、大阪湾に面した側です。
南北に長く伸びた釣り場になりますので、合計で4箇所で水深を測定してみました。
水深測定結果は上の画像に示した通りですが、4箇所全てで概ね6.5mくらいの水深となっていました。
南北に延びる釣り場については、ほぼ同じ水深の場所に建設されたのかと思われます。
④ 船が停泊する内向きの位置
最後に船が停泊する内向きの釣り場の水深です。
下の図の通り、2箇所で水深測定を実施しています。
結果としては、概ね6.5mとなり、大阪湾に面した側の釣り場と同じ水深でした。
また、この釣り場は潮の流れの影響を受けにくいので、サビキ釣りやフカセ釣りはし易そうな環境でした。
大阪湾に面する外向きは遠投で20m以上の水深になる
今回、上で紹介した翼港の水深測定は、釣り場の足元の水深を測定した結果を紹介しました。
ただ、青物を狙う方はルアーを遠投するので、更に沖の水深が気になるところかと思います。
そこで、翼港のスタッフの方に、翼校の沖の水深がどのくらいあるのかを訪ねてみました。
すると「釣り場から沖に10mから20mくらいの位置で、既に水深が20mクラスある。それ以上は更に深くなる。」とのことでした。
つまり、翼港周辺の足元だけが10m以下の水深になっていますが、その沖は一気に水深が深くなっている地形になっているようです。
水深があって、潮通しも良い翼港…青物の魚影が濃い事も納得できますね。
この記事の終わりに
この記事では、淡路島の人気フィッシングスポット「翼港」の水深測定結果を紹介させていただきました。
釣り場の足元の水深として合計で11箇所を測定し、淡路島側の最も浅い位置で水深3.5m程度、最も深い大阪湾側で水深6.5m程度となりました。
深い水深に加えて、潮の流れが激しい翼港…。
豊富なプランクトンやベイトの恩恵を受けて、魚影が濃くサイズも大きな魚が住み着いているのだと思います。
翼港で釣りをされる前の事前情報として、本記事がお役に立てれば幸いです。