西宮の夙川河口でヤドカリを大量採取!

少し前の記事で、西宮を流れる夙川の上流部での川遊びと川魚の採取を記事にさせていただきました。

この夙川での川遊びと同日になりますが、実は夙川の河口付近へヤドカリを捕まえに行ってきました。少しごつごつした石もあるので、小さなお子さんは注意が必要なところもありますが、小学校低学年以上であれば楽しく遊べるスポットです。

阪神間は海に面しているのですが、護岸されていたり、大きな河川では水深があるため、簡単にヤドカリを捕まえることもできません。

ヤドカリを簡単に捕まえることができる条件は、水深が浅く石が落ちている浜辺になりますが、その条件にマッチする場所と言うのは阪神間では限られています。

西宮市を流れる夙川の河口はその条件にぴったり合う場所で、ヤドカリが沢山生息しています。関西にお住まいの方で、ヤドカリを飼育してみたい方、または夏休みの自由研究でヤドカリの観察をしてみたい方は、是非夙川の河口に行ってみて下さい。この記事では、アクセス方法や駐車場の情報についても紹介していきます。


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西宮・夙川のヤドカリ採取場所

まず最初に、夙川へのアクセス方法とヤドカリが採取できるポイントについて紹介していきたいと思います。

夙川河口のアクセス方法

夙川の河口は西宮市の西に位置しており、国道43号線から一つ南の臨港線沿いにあります。

高速道路では阪神高速の芦屋または西宮の出口からがアクセスが良いです。神戸や大阪からも比較的短時間でアクセスできる場所です。

夙川の河口は、西宮回生病院の目の前になりますので、車で来られる際には西宮回生病院をナビの目印にしても良いかと思います。

下の写真が夙川の河口付近になります。写真を撮ったのが満潮に近くなってくる時刻だったので、少し水深が深いように見えますが、干潮時には水深が30cmくらいまで浅くなってきます。

駐車場とトイレについて

夙川河口付近の駐車場ですが、河口の直近の場所には駐車場がありませんでした。

利用できる最も近い駐車場の一つは、河口から臨港線を西に300m程度行ったところにあるテニスコートのコインパーキング (タイムズ) です。

このコインパーキングの隣にはコンビニエンスストアもあるので、飲み物を買ったりトイレを借りたりできて便利でした。

夙川の河口付近の公衆トイレは、最寄りのものは河口の東側にある御前浜公園の公衆トイレになります。夙川の河口からは、歩いて5, 6分くらいはかかりますので、余裕をもって利用できるようにしてください。

次の写真は御前浜公園になりますが、砂浜の海岸線が300mくらい続き、ビーチバレーのコートや小さな遊具などもあります。南側に人工島の西宮浜があるため波も小さく、海岸遊びをするのにも適した場所でした。ただ、ジェットスキーをしている方もいて、そのジェットスキーの波が時より押し寄せてくるので、その時だけは小さなお子さんに注意が必要です。

干潮時を狙っていきましょう!

ヤドカリの採取についてですが、採取に必要な基本的な条件をお伝えしておきます。

夙川の河口は比較的浅くて、お子さんでも川に入っていける水深なのですが、満潮時には少し水深が上がります。

私が訪れた時は干潮時でしたが、満潮時刻に近づくと水深は上がります。河口の護岸に水位の跡があり、どの位置まで水深が上がるのかが分かりますが、満潮時には水深が60cmか70cmくらいまでに上がるようです。

干満の影響で水深が深くなると、ヤドカリが見えなくなって採取できなくなるので、出来れば事前に干潮時刻は調べていきましょう!


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ヤドカリが河口の石の下に大量に生息中

では、本題の夙川河口のヤドカリですが、浅瀬の石の下に大量に生息しています。

石を一つどけると5, 6匹は出てきます。

夙川河口のヤドカリは、細長い巻貝に住み着いているものがほとんどです。

カタツムリの様な丸い貝が近くに無いためだと思いますが、タニシのような細長い巻貝に生息しているものばかりでした。

石の下にある細い巻貝を手に取ると、ほとんどの巻貝の中にヤドカリが住み着いていました。

次の写真は、この日に取れた最も大きなヤドカリです。巻貝にフジツボが付いており、とても年季の入った巻貝に住んでいることからも、大きなヤドカリであることが伺えるかと思います。

手の上に乗せてしばらく待っていると、にょきにょきとヤドカリの足が出てきて、手のひらの上を散歩してくれました。

夙川河口には1時間程度の滞在でしたが、慣れない子供がやっても50匹以上のヤドカリを捕れたの、相当な数が住み着いていることが伺えます。

夙川の河口は、海底は砂浜でヤドカリが好きそうなゴロゴロした石もたくさんあるため、きっとヤドカリが生息・繁殖しやすい環境が整っているのだと思います。

阪神間の都市部で、これだけたくさんのヤドカリが生息していて、しかも誰でも簡単に捕まえることができる場所があったとは…。ちょっと予想外でした。

ヤドカリの中身を取り出してみました

ヤドカリは臆病な生き物なので、持ち上げられたり触られると直ぐに巻貝の中に隠れてしまいます。

しかし、元気で頻繁に顔を出してくれるヤドカリさんは、ゆっくりと優しく引っ張ると巻貝の中から出すことができます。

今回は、子供にヤドカリの中身を見せたかったので、少しヤドカリさんに意地悪をして、貝の中から出てきていただきました。

出てきていただいたのは、下の写真のヤドカリさんですが、子供が手に持っても隠れることなく常に手足を外に出してくれるヤドカリでした。

このようなヤドカリがいれば、貝の中から取り出すことが可能です。実際に出てきてもらった時の写真が次の写真になります。ただ、慣れていない方はしないでくださいね…ヤドカリが弱ってしまう可能性もあります。

ヤドカリの手足を見ることはあっても、中身を見ることはあまり無いと思います。

実は、巻貝の中に入っている部分は、サザエのような形をしており、とても柔らかい部分になります。巻貝に守られているので、固くする必要も無かったのだと思います。

とてもデリケートな部分なのであまり手で触らないようにしてあげます。ヤドカリが新しい貝に引っ越しする時も短時間で引っ越しを行うように、巻貝の中身の部分は必ず守りたい急所のような場所なんだと思います。

この後、直ぐに元々住んでいた巻貝の所に置いてあげたら、すかさず元の巻貝に戻っていきました。ヤドカリさん、ご協力ありがとうございます、失礼しました。

子供にとっては初めて見るヤドカリの中身でしたので興味津々の様子でした。


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この記事の最後に

最後になりますが、ここでは夙川の河口でのヤドカリ採取を紹介させていただきました。

ヤドカリってテレビや本ではよく見るので、とても身近な存在の様に思えますが、阪神間の都市部に住んでいると、身近な存在とは言えないかと思います。

阪神間にお住まいの方で、ヤドカリを見てみたいというお子さんがいらっしゃる方は、是非夙川の河口に連れて行ってあげてみて下さい。

川に入っても寒くない6月から10月くらいには、きっとたくさんのヤドカリが迎えてくれると思います。

最後になりますが、この情報は2020年9月の情報になります、もし状況に変化があれば御連絡をいただけますと幸いです。よろしくお願い致します。