「ハゼ釣り」と聞くと、とても気軽に楽しめる海釣りのイメージがあるかと思います。
しかし、実際にハゼを釣ろうとすると、近くの海にハゼがいなかったり、ハゼが接岸していない時期も多く、実は簡単に釣れない海釣りのターゲットだったりします。
特に都会を流れる河川となると、ハゼが釣れる河川は限られてしまうことも現実かと…。
ただ、ハゼが釣れる時期・場所を知れば、子供でも比較的簡単に釣れるターゲットなので、ファミリーフィッシングで楽しむこともできます。
ハゼは天ぷらや唐揚げで美味しく食べられる魚というのも嬉しいポイントですよね!
この記事では、関西の市街地で楽しめるハゼ釣りの一つとして、兵庫県の西宮市にある西宮・御前浜公園でのハゼ釣りを紹介したいと思います。
西宮浜・御前浜公園について
御前浜公園は、兵庫県西宮市の海岸沿いにある砂浜の公園です。
西宮市という都会の中にある砂浜ということで、地域の方々の憩いの場やマリンスポーツでとても有名な場所です。
まず最初に、アクセス方法や駐車場の情報を紹介します。
① アクセス方法と駐車場
西宮市・御前浜公園の場所は、Google Mapの通りです。
国道43号線の「西宮本町」の交差点を南に下り、西宮大橋から西側に見える砂浜が御前浜公園となります。
御前浜公園に最寄りの駐車場は2つあり、1つ目が下のGoogle Mapの「御前浜駐車場」です。
マリンスポーツを楽しむ方も利用するため、少し混雑することがあるそうです。
2つ目は、西宮浜側にある「西宮浜総合公園 北多目的広場駐車場」です (下のGoogle Map参照) 。こちらは比較的広く、収容台数が多くなっています。
本記事では、御前浜公園でのハゼ釣りを紹介していますが、その御前浜公園の対岸となる西宮浜総合公園側の石畳でもハゼ釣りを楽しむことができます。
西宮浜総合公園側でハゼ釣りをする場合には、北多目的広場駐車場を使うと便利です。
② 公衆トイレも完備されており家族連れも安心
釣りで困るのがトイレの確保ですが、御前浜公園には綺麗に整備された公衆トイレがあります。
次のGoogle Mapの通りですが、御前浜公園側と西宮総合公園側の両方にトイレがあるので、家族連れでも安心できますね!
・御前浜公園側の公衆トイレ・西宮総合公園側の公衆トイレ
③ マリンスポーツで有名な場所でありトラブルには注意!
西宮浜はヨットが有名な場所ですが、その他のマリンスポーツが盛んに行われている場所でもあります。
ウェイクボードや水上バイク、スタンドアップパドルなどを楽しむ方々がとても多いです。
そのため、ハゼを釣る際に仕掛けを遠くに飛ばすと、マリンスポーツを楽しむ方々に釣りの仕掛けが直撃してしまう危険性もあります。
マリンスポーツを楽しむ方々と釣り人が、お互いに気持ちよく利用できるように、マナーを守りお互いに注意を払いましょう!
西宮浜・御前浜公園でハゼが釣れる時期 ~釣果情報を頼りに!~
西宮浜・御前浜公園でのハゼ釣りで最も重要な点が、釣れる時期を知ることです。
西宮浜・御前浜公園は、夏から秋にかけてハゼがるれることが多いですが、その年によってはハゼが釣れにくい年もあります。
釣れているか否かの情報については、やはり釣り道具屋さんから情報を得るのがベストです。
フィッシングマックスさんの釣果情報では、ハゼが釣れていれば情報を載せてくれているのでとても便利です。
また、実店舗で情報を聞いても良いかと思います。
釣りは事前情報で釣果が大きく左右されます。潮の状態よりも、まずは釣果情報です!
ハゼがいない時期に釣りに出掛けても、ボウズになる可能性が高いので … 。
ハゼ釣りの仕掛けについて
ハゼ釣りには難しい仕掛けは必要ありません!
釣りの初心者の方でも簡単に組める仕掛けで釣ることができます。
下の画像に最も簡単な仕掛けを載せておきました。
中通しオモリに道糸を通してサルカンで固定します。そして、そのサルカンの反対側に針を付けて終わりです。
天秤やジェット天秤などを使っておられる方もいらっしゃいますが、少し高価な道具になるため、上の画像の仕掛けが安上がりです。
ただし、注意しておきたい点は、中通しオモリの重さと針の大きさです。
ハゼ釣りでは、中通しオモリは0.8号~1.0号の小さなものが使い勝手が良いです。
また、ハリはハゼの口に入りやすいように、小さめのキス針を使うと良いです。
釣れるハゼの大きさが分からない場合には、サイズの異なる針を複数種持っていると安心です。
ハゼの釣果を増やすために大切なこと
次に、ハゼを釣る際に気を付けておきたい事項を4つ紹介したいと思います。
どれも釣果に影響が出る要素で、私がハゼ釣りで常に注意している点です。
少しでも参考になれば幸いです。
① 仕掛けをズル引きすること
1つ目は仕掛けをズル引きするということです。
ハゼはキスと同様に、動くものに興味を示す特徴があります。
そのため、仕掛けを投げ込んで置き竿の状態で待つよりも、30~40cm程度のズル引きを繰り返すような誘い方をする方が確実にアタリが多くなります。
面倒かもしれませんが、横着をせずに誘いをかけてあげることは忘れないようにしましょう!
② 青イソメより石ゴカイを使った方が良い
2つ目は使用する餌です。
ハゼ釣りの餌としては青イソメと石ゴカイが有名ですが、私はいつも石ゴカイを使っています。
石ゴカイは青イソメに比べて細いため、ハゼの小さな口でも吸い込みやすい特徴があります。
ハゼが餌を口に吸いこんでくれないと針にかからないので、石ゴカイの方が釣果が上がりやすいと言えるかと思います。
ただし、15cm~20cm程度の大きなハゼがたくさんいる場所であれば、太めの青イソメでも問題無いです。
③ 石ゴカイは3cmくらいに切って使うのがお勧め
3つ目は針に付ける石ゴカイの長さです。
石ゴカイは長いものは5cmを越えるような大きさがありますが、ハゼの口に合わせるのであれば3cm程度がベストだと思っています。
また、3cm程度あればハゼが餌を見つけやすくなるという利点もあります。
長すぎると餌だけ取られてしまいますし、短すぎるとハゼが餌を発見できない可能性が上がります。
ちょうどいいサイズの餌を付けて仕掛けを投げましょう!
④ 遠投が全てでは無い…足元にハゼが固まっていることも…
4つ目は狙うポイントです。
釣り初心者の方の中には、「仕掛けは遠くに飛ばした方が釣れる」と思い込んでいる方がいらっしゃいます。
実際に、西宮浜・御前浜公園でハゼ釣りをした際に、仕掛けを遠くに飛ばすのを競い合っているようなファミリーがいらっしゃいました。しかし、そのファミリーは、ほとんどハゼが釣れてしませんでした。
砂浜のハゼ釣りにおいても「灯台下暗し」という諺が成り立ちまして、波打ち際から5m以内の近距離にハゼがかたまっていることがあります。
その場合には、仕掛けを遠くに飛ばしてもハゼの釣果が上がらないんです … 。
ハゼが釣れない場合には、仕掛けを投げ込むポイントや投げる距離を色々と変えて釣れるポイントを探ることがとても重要なので、その点は覚えておいて損は無いかと。
御前浜公園は砂浜ですが海中には大きな石があちこちに…
御前浜公園は足元には砂浜が広がっていますが、実は海中にはゴロゴロとした大きな石が点在しています。
そのため、仕掛けを投入してズル引きすると、ところどころで仕掛けが引っかかります。
それらの石が原因で根がかりをすることもありますので注意が必要です。
仕掛けは多めに持って行った方が良いかもしれません。
ちなみに、下で紹介する2022年8月の釣行の際には、私と子供2人で3時間の釣りをして5回根がかりが起こりました。
ただし、そのゴロゴロとした大きな石の周りにハゼが隠れているので、狙い目のポイントでもあるんですよね。
獲物を狙うためには多少のリスクが必要 … ということですね。
2022年8月の釣果を紹介 (3時間で約30匹)
では、実際に御前浜公園でハゼ釣りをした実釣記録を1つ紹介します。
毎年、西宮浜・御前浜公園にはハゼ釣りに行くのですが、本記事を公開する2022年8月の釣行記録です。
フィッシングマックスの釣果情報に、ハゼの情報が出始めていたので、さっそく夏休み中の子供を連れて行ってきました。
・日時 … 2022年8月中旬
・天気 … 晴れ
・潮 … 大潮
・時間帯 … 14:00-17:00の3時間 (干潮から満潮への上げ潮)
・餌 … 石ゴカイ
御前浜公園のサーフから約10m程度の範囲を丁寧に探ったのですが、干潮に近い14:00-15:00は全く反応がありませんでした。
しかし、潮が動き始めた15:00~17:00の間に立て続けにアタリがあり、下の写真の通り、あっという間にたくさんのハゼをゲットできました。
サイズは15cm前後で、中型のハゼといったところですね。
小学生の子供2人も10匹くらいずつ釣れて、大満足の釣行になりました。
足元から約10m程度のラインを探っていたのですが、実際にヒットしたのは足元から5m程度の範囲でしたので、ハゼがかなり接岸してきている状態でした。
遠投しても釣れず、足元に投げれば釣れるという…まさに、上で記載したハゼ釣りのポイントの一つが当てはまった釣行となりました。
この日は、ハゼの釣果がとてもよく、お隣で釣りをしていた家族連れもハゼを連発しておりました。
日没まで粘れば、更に多くのハゼが釣れたと思いますが、釣り過ぎは良くないので、夕飯で食べる分だけを釣って帰宅です。
この記事の終わりに -釣れたハゼは天ぷらでいただきました-
この記事では、西宮市にある西宮浜・御前浜公園でのハゼ釣りを紹介しました。
ハゼは手軽な海釣りのターゲットと言うイメージがあるかもしれませんが、常に釣れるわけではありません。釣れる時期に釣れるポイントを定めていくことが、確実な釣果に繋がります。
また、簡単そうに見えて少しコツがいるのもハゼ釣りの醍醐味ですね。
今回、御前浜公園で釣ったハゼは、てんぷらにして美味しくいただきました。
釣り上げた魚をその日のうちに料理でいただく … 釣り人の特権です!
フィッシングマックスさんの釣果情報で、西宮浜・御前浜公園のハゼの釣果が出たら、是非チャレンジしてみて下さいね!
それでは!