兵庫県西宮市を訪れると、高速道路や国道からも丸っこい山が目に入ります。
その特徴的な山が「甲山」で、その甲山の麓にあるのが兵庫県立甲山森林公園です。
広大な敷地の中に様々な植物が自然のままに育っており、甲山周辺の森林の中でハイキングを楽しむことができる有名なスポットです。
また、森林の中で虫取りもできますし、清らかな仁川も流れているので、家族連れも楽しむことができる森林公園です。
この記事では、甲山森林公園内の流れる仁川で楽しめる魚捕りを御紹介します。特に夏休みのシーズンにお子さんと楽しむ絶好のレジャーです。
仁川以外の神戸・西宮の川遊びスポットは以下の記事にもまとめています。
【2024年9月14日更新】駐車場の位置など、この記事の内容に大きな変更はありません。
甲山森林公園について
甲山森林公園は兵庫県の西宮市のほぼ中央に位置しており、甲山の麓にある大きな公園になります。まずは、場所やアクセスでの注意点などを紹介していきます。
場所・アクセス・入園料など
甲山森林公園の住所と地図を以下に記載します。
〒662-0001 兵庫県西宮市甲山町43
公共交通機関を利用する場合、阪神西宮駅から阪神バス、または阪急甲陽園駅からも阪神バスが出ています。各駅から「県立甲山森林公園前」または「大師道」で下車することとなります。
マイカーを利用する場合、上の住所をナビにインプット、または「甲山森林公園」を入力すればナビゲーションしてくれます。
また、甲山森林公園は入園料は無料です。また、公園の駐車場は無料で利用することが出来ます。
入園料無料なんて、さすが県立の森林公園ですね!家族で一日遊んでも無料です。
【必読】駐車場利用の注意点
甲山森林公園にマイカーで訪れる方にお伝えしておきたいのですが、甲山森林公園の駐車場は台数が限られています。
とても大きな森林公園なので、駐車場の台数も相当数あると思われがちなのですが、実は用意されている台数が約75台分しかありません。
そのため、休日や連休の込み合う時期、また夏休みのシーズンは午前の速い時間帯に駐車場が満車になります。そのため、駐車場が無くなる「駐車場難民」がたくさん出てきます。
特に休日は12時くらいには確実に満車になるので、お昼過ぎにマイカーで来園すると駐車場が無くて甲山森林公園に入園できないということが起こり得ます。12時くらいだと出ていく車もほとんど無いので、駐車場の確保に本当に困る可能性が高いです。
【必読】仁川の流れるポイント
この記事で紹介する仁川の流れているポイントですが、実は駐車場からかなり離れているので、かなり歩かねばなりません。
下にHPから取得した甲山森林公園の地図を示しますが、黄色の矢印で記した場所が駐車場の場所、そしてオレンジ色の矢印で示した部分が目指すべき仁川の川原になります。
この距離、結構あります。子供を連れて歩くと20分くらいかかります。小さなお子さんは嫌になってしまう距離かもしれないので、適宜休憩したり虫取りをしたりしながら歩いていくことをお勧めします。
この仁川の流れるポイントの付近には、実は駐車場が全くありません。県道が通っているだけで注射するスペースも無いので、路上駐車と言う選択肢もありません。
そのため、ある程度の距離を歩いて移動する覚悟はしておいてください。
仁川の近くのトイレや自動販売機に付いて
上で記載しましたが、仁川の流れるポイントは甲山森林公園の管理棟からも距離があるため、トイレや自動販売機は近くにありません。
そのため、トイレは事前に済ませておき、飲み物は必ず購入してから仁川へ向かいましょう。
川魚を捕まえるのに持っていくべき物
当たり前ですが、川魚は臆病で人の姿を見ると逃げていくため、手では絶対に捕まえられません。
必ず魚とり用の網を持っていきましょう。
網の大きさも30cm×30cmくらいの大きなものがお勧めです。小さなものは持ち運びは便利で子供も使いやすいのですが、大きなものを使うことで魚を捕獲する確率が大幅に向上します。
また、捕まえた川魚を入れて置くバケツなどを用意しましょう。
一つ注意ですが、川魚は高温や酸素不足に非常に弱いです。夏の炎天下ではバケツの中に入れて置くと、水温が上昇してしまい死因に繋がりますので、川の中に浸すことができ、水が常に入れ替わるタイプの容器がお勧めです。
大きな網、そして水を入れ替えられる容器があれば川魚の捕獲の準備は整います!あとは、童心に帰って川に入っていくだけです!
川魚を捕るためのコツについて
仁川で比較的簡単に捕まえることができる魚の種類
仁川で比較的簡単に捕まえることが出来る生体を以下に紹介しておきます。
魚ではオイカワ、アブラハヤ、カジカ、ドンコ、ヨシノボリといった魚種が比較的簡単に捕まえることができます。
また、甲殻類ではツガニやテナガエビ、スジエビがいますし、昆虫ではトンボの幼虫のヤゴがたくさんいます。
甲山森林公園にある「なかよし池」は、仁川のすぐ近くにあるのですが、様々なトンボが飛んでいる場所になります。その影響もあってか、仁川もトンボの数が本当に多いです。
アキアカネやシオカラトンボだけでなく、街中では出会えることが無いハグロトンボもたくさん飛んでいます。
川魚を確実に捕まえるためのコツ
川魚は無暗に川に入って網を振っていても捕まえることはできません。
川魚には捕獲するための方法があります。
流れの急な所に入るのではなく、岸辺に近い水草のある部分が狙い目です。慣れている方は知っているかと思うのですが、あまり川魚に馴染みのない方のために紹介しておきたいと思います。
上の写真の様に、川の両岸に草が垂れ下がっているような場所があります。
このような場所の下流側に網をセットし、上流から足で草の中を荒らしていきます。通称「ガサガサ」と言いますが、魚が隠れているのが、このような草や水草の中であることが多いので、この住処を荒らして逃げた所を網で捕獲するという方法です。
この方法を実施するか否かで、魚の捕獲量が倍以上違います。
筆者が捕まえた川魚の紹介
2020年の夏に私が仁川で捕獲した魚たちを紹介します。
1時間30分程度の短時間の滞在でしたが、子供一緒に遊びに行って、多くの川魚を捕まえることが出来ました。以下で一部を紹介したいと思います。
まずこちらですが、ドンコです。ドンコは日本の広い範囲に分布している清流の魚で、川底に住むとてもカッコいい魚です。カジカに似ていますが、カジカよりも古代魚感がある魚ですね。このドンコは大量に生息しており10匹くらい捕獲しました。
次の写真はヨシノボリです。
上で紹介したドンコよりもスマートな体を持っており、お腹のあたりに吸盤を持つ魚です。動き方がコミカルな動きをするので、水槽で飼育するのも楽しい川魚になります。
また、ハヤの幼魚は大量に捕獲できます。1時間半で20匹以上は捕まえることが出来ましたので、相当な数が生息しているのだと思います。
近くで釣りをしていた少年がハヤの成魚を立て続けに釣っていたので、オイカワやアブラハヤなどの魚影が濃いことの裏付けだと思います。
また、写真はありませんが、トンボの幼虫のヤゴ、モクズガニの赤ちゃん、テナガエビも捕獲し、川魚たちと戯れた一日になりました。
川遊びは急な増水に注意しましょう!
川で遊ぶとき、最も注意したいことの一つに急な増水があります。
本記事で紹介した仁川は、六甲山系を源流としているため、遊んでいる場所で雨が降っていなくても、六甲山の山頂付近で山が降ると急に増水することがあります。
一つの指標になるのが、黒い雨雲です。特に夏の時期ですが、夕立を降らせる黒い雨雲が山にかかっていたら注意が必要です。黒い雨雲が見えたら、帰宅する準備を始めておきましょう。
増水の最初の兆候は川の水が濁ることです。
遊んでいる時に透明だった水が、少し白濁したり茶色の水が混じり始めたら増水するサインだと思ってください。
夏はゲリラ豪雨に代表されるように、気象が急変する季節でもあります。
安全第一で遊ぶようにしてくださいね!
この記事の終わりに
この記事では、西宮市にある兵庫県立甲山森林公園を流れる仁川で楽しめる川魚捕りについて御紹介させていただきました。
甲山森林公園は、とても広い森林公園で、昆虫採集から川魚捕りまでを楽しむことができ、無料で利用ができるという家族連れの見方と言うべき公園です。
川魚の魚影も濃く、魚とり網を持っていけば必ず何かしらの魚を捕まえることが出来るかと思います。
夏休みの休日、関西の都会の喧騒を離れて清流で川魚と戯れる一日を過ごしてみてはいかがでしょうか?!