クーラーボックスやバッカンの消臭方法 -実践している方法を紹介-

  • 2021年10月31日
  • 2021年11月2日
  • 釣行記

休日に家族で楽しむファミリーフィッシングや、釣り仲間と出掛ける大人の釣行…。

いつの時代も変わらず、釣りは大人気のアウトドアレジャーであることは言うまでもありません。

海や川を前にして自然の中で時間を忘れて楽しむ釣りは、趣味と言う一面だけではなく、忙しい日々のストレス発散の場にもなります。私自身も、仕事をしながら週末の釣行予定を考えてしまうことも多々あります。

そんな楽しい釣りですが、誰もが思う悩み事が一つあります。

「生臭い臭い」です。

釣り道具やクーラーボックスに付いた生臭い臭いって、なかなか取れませんよね!?

釣りが終わった後、川の水や海水で流水洗浄しただけでは生臭さは消えません。

使用した釣り具を放置しておくと、生臭さが増してしまうことが多々あります…釣り人にとっては、困り事の一つだと思います。

この記事では、筆者が実践している釣り具 (特にクーラーボックスやバッカン) の脱臭方法を紹介したいと思います。

*注意* 本記事で紹介する方法は、釣り具メーカーが推奨している方法ではありません。筆者が独自に考えて行っている脱臭方法です。実際に実施する場合には、あくまでも自己責任で実施してください。また、消臭効果も釣り具の状況に依存することは、ご承知おきください。


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臭いが残りやすい釣り道具はクーラーボックスやバッカン

釣り具は基本的に海水や真水に濡れることを想定して設計されています。

船釣りで使う電動リール (電気を使う釣り具の一つ) であっても、多少海水に濡れたとしても問題ありません。

そのため、サッと水洗いするくらいでは壊れない製品がほとんどです。しかし、水洗いをしたくらいでは生臭さが取れないのが釣り具ですよね…。

私が釣り具の臭いについて思うことが一つあります。

それは、「臭いが残りやすい釣り具」と「臭いが残りにくい釣り具」があるということ。

例えば、釣り竿やリールは水洗いをしておくだけでも臭いが残りにくいですが、フカセ釣りで使う撒き餌を入れて置くバッカンは洗っても臭いが残りますよね。また、釣れた魚を入れておくクーラーボックスや餌ケースも臭いが残りやすいです。

その臭いの残りやすさの違いは何なのでしょうか?

考えられることは次の2点です。

① 生臭さの残る表面積の大きさの違い (臭いの原因となるエキスが付着する面積の違い)

② 密閉される構造か否かの違い

竿やリールは生臭い餌を触った手で握ります。しかし、触る部分は特定の場所であり、竿やリール全体に生臭いエキスが付くわけではありません。

それに対して、クーラーボックスは釣れた魚をそのまま入れてしまう事もあるため、生臭さがクーラーボックス全体に染み付いてしまいます。バッカンも同じです。フカセ釣りの撒き餌を入れたバッカンは、バッカンの内壁全体に餌のエキスが付着することになります。釣れた魚を入れて置くキーパーバッカンも同じで、生臭い魚のエキスがバッカンの内壁に付着することになります。

つまり、クーラーボックスやバッカンは、生臭い臭いが付着する面積が竿やリールよりも格段に大きいことになります。臭いを放つ面積が大きくなれば臭いの強さも強くなりますし、面積が小さければ臭い自体が弱くなります。

また、密閉される構造か否かの違いも大きな差を生みます。

釣り竿やリールのように密閉されていない釣り道具の場合、臭いの成分は常に空気中に放出されて徐々に臭い自体が弱くなります。しかし、クーラーボックスやバッカンのように密閉される容器になると、内側の空気の入れ替えが困難になるため、生臭い臭いがいつまでも消えることが出来ません。

この理由で、クーラーボックスやバッカンなどは臭いがいつまでも残るんですよね…。

同じ理由で、密閉されるタックルボックスも生臭い釣り道具を入れて置くと、いつの間にか異臭を放つようになります。

消臭に使用する洗剤は花王の「クリアヒーロー」

消臭力を売りにした洗剤は、各洗剤メーカーさんから多数発売されています。

しかし、釣りで発生する魚や餌の生臭さに太刀打ちできるものは少ないように思います。それだけ、釣りで生じる生臭い臭いが強烈なのだと思います。

(洗剤メーカーさんも、強烈な釣りの生臭い臭いを想定して製品開発されていないのでは!?)

私自身がいくつかの製品を試してみて、最も効果が強いと感じたのが洗剤メーカーの花王さんから発売されている「クリアヒーロー」という漂白洗剤です。

楽天市場 花王 クリアヒーロー

衣類の洗濯用の商品で、汗の臭い消しにも非常に強い効果を発揮してくれる洗剤ですが、釣り用品の脱臭にも一躍かってくれます。

釣り具に使用しても問題ない洗剤を選びながら、その他の洗剤もいろいろ試しましたが、現時点でたどり着いた答えがこのクリアヒーローです。

クリアヒーローは業者向けの特別な洗剤では無いので、街のドラッグストアやホームセンターで入手可能です。

クリアヒーローを使ったつけ置きの処理になりますが、詳細は次の項目にて。


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クリアヒーローを使ったつけ置きがお勧め -実例-

では、実際にクリアヒーローを使った釣り具の消臭実例を紹介します。

この方法は簡単で、バッカンの中に消臭したい釣り具を入れます。釣りで使っ生臭い釣り道具を入れてしまえばOKです。

そして、そのバッカンの中にクリアヒーローを入れ、水で希釈してつけ置きます。

上の写真の例では、バッカンの中に、ヒシャクホルダー、たわし、餌箱、水汲みバケツ、そして撒き餌を混ぜるマゼラーが入っています。

クリアヒーローの希釈倍率ですが、濃すぎても無駄遣いになってしまうので、実際に洗濯に使われる倍率よりも少し濃いくらいの濃度にしています。

ただし、臭いのレベルで濃度は調整が必要です。(実際にやってみて調整してみて下さい。)

このまま、一晩つけ置きをし、翌朝に水洗いして乾燥させます。

次に乾燥させるときの注意点です。

乾かす際は天日干しは避けて日陰でしっかり乾かす

私自身もたまに見かけるのですが、釣り具を屋外で天日干ししている方を見ます。

しかし、直射日光による釣り道具の天日干しは、釣り具の色落ちやゴム部の劣化を招くだけなのでお勧めしません。

確かに直射日光で乾かした方が乾きは良いのですが、釣り具にとっては寿命を縮める行為になりかねません。

釣り具は直射日光に当たることが想定されているとはいえ、色落ちなどの経年劣化は必ず進行します。

直射日光に当たる時間が長くなると劣化は確実に進むので、乾燥は日陰で行うようにして下さいね!


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【注意!】リールや竿には上記のつけ置きを使用しないで

今回紹介した方法ですが、リールや釣り竿には適用しないようにしてください。

特にリールですが、リールは雨に濡れる程度のことは考慮して設計されていますが、水没するようなことは想定されていないと思います。

リールは可動部にグリスが塗られていますし、リールの内部 (ギア部など) が濡れてしまうと、濡れた部分がいつまでも乾燥しないという状況になります。

リールの劣化を早くすることにも繋がりますので、つけ置きする釣り道具はバッカンやクーラーボックスなどだけにしておきましょう!

この記事の終わりに

この記事では、釣り具 (クーラーボックスやバッカン) の消臭方法として、花王さんから発売されている「クリアヒーロー」を使ったつけ置きを紹介させていただきました。

私自身、いくつもの洗剤を試してきましたが、最も釣り具の消臭効果が高いと感じたのがクリアヒーローによるつけ置き処理でした。

釣り具メーカーが推奨している方法ではありませんが、クリアヒーローは衣類用の漂白洗剤ですので、クーラーボックスやバッカンといった機械動作の無い釣り具であれば大丈夫かと思っています。

実際にクリアヒーローを使った釣り具の消臭を繰り返していますが、今のところ不具合は出ていません。

釣りというレジャーは、生臭い臭いをどうやって消すか?という点が一つの課題であると思います。この方法が釣り具の生臭さにお困りの方に、少しでも助けになれば幸いです。

また、下の記事では、釣行後の車に生臭い臭いを残さないヒントを紹介しています。