関西で有名な海釣り釣法の一つである「エビ撒き釣り」。
シラサエビ (琵琶湖が有名な産地) を海中に撒き、挿し餌にもシラサエビを用いることで、真鯛・黒鯛・グレ・カサゴ・スズキ・メバル・青物など、様々な魚種を釣ることができる伝統的な釣法です。
活きたシラサエビを釣り場に持ち込むことになるため、青イソメやオキアミを餌にする釣りに比べると、少し敷居が高くなるのは否めません。しかし、釣れる魚種の豊富さ、釣れる魚の大きさを考えると、釣り人の誰もが一度はやってみたい海釣りの一つかと思います。
そんな、エビ撒き釣りに欠かせないのが、シラサエビを活かしておくためのエアポンプ付きのクーラーボックスです。
安価なものであれば、2000円から3000円程度で購入ができますが、やはり値段に比例した品質であることは間違いありません。
私もエビ撒き釣りを始めた当初から、格安のシラサエビ用のクーラーを使っていましたが、あっという間に不具合が出てしまいました…。
そして、次に購入するものは少々高くても頑丈なものを選ぼうと決意し、「ダイワ・クールラインα 活かしエビ S1000X(以下、活かしエビ S1000Xと略)」を購入しました。
この記事では、活かしエビ S1000Xの詳細と使用感について、レビューを紹介したいと思います。
結論として、非常に良い製品で大満足の買い物になりました。
活かしエビ S1000Xの購入を検討されている方に、御参考になれば幸いです。
なぜ、ダイワの「クールラインα 活かしエビ S1000X」を選んだのか?
まず最初に、活かしエビ S1000Xを選んだ理由から紹介したいと思います。
シラサエビ用のクーラーは複数の有名な商品があるので、どれにしようか悩んだのですが、結局最も高価なものを選ぶに至りました。
その理由を、以下で詳しく記載しておきます。
もう「安物買いの銭失い」になりたくない
冒頭でも記載したのですが、シラサエビ用のクーラーとして、格安の製品を1年ほど使っていました。
確か、ネット通販で3000円程度の製品だったと記憶しています。
その製品は、クーラーボックスというには頼りが無いもので、中に入れた水がしみ出してきたり…使用開始した当初から、不満が多い製品でした。
そして、使用開始から9カ月くらいが過ぎた所で、クーラーの蓋が不調となり、水漏れが顕著な状態になってしまいました。
車の中で水漏れが起こると悲惨な状態になるので、新しいものへと買い替えを決意しました。
この経験から、「今後は性能が良く頑丈な製品を使いたい」と思うようになり、クーラーボックスで有名なダイワの製品を選ぶこととしました。
再び格安製品を選んでも良かったのですが、結局同じような不満が出て「安物買いの銭失い」になりたくないという気持ちが強かったです…。
ダイワのクーラーは非常に高い評価を受けている事 -保冷力抜群-
ダイワのクーラーボックスと言えば、保冷能力が抜群で、日本で最も有名なクーラーボックスとして知られています。
私も子供の頃からダイワのクーラーボックスを使っており、その保冷力や頑丈さ・堅牢さには絶対的な信頼がありました。
また、ダイワのクーラーボックスを使っていると、釣り場でちょっとした自慢になるんですよね…。
優越感と言いますが…。
ダイワの「D」のロゴが入っているクーラーボックスを使っているだけで、「この人は釣りを本格的にやっている人だ」と認識されるのは間違いないんですよね。(サビキ釣りをメインにしたファミリーフィッシングしかしていない方は、ダイワの高いクーラーボックスをあまり使っていませんから…。)
特に夏のエビ撒き釣りでは、クーラーボックス内が高温になるとシラサエビが死んでしまいます。以前使っていた安価のシラサエビ用クーラーボックスは、密閉度・保冷性が悪く、朝から夕方までの1日の釣りに耐えきれないこともありました。
その点、保冷力が抜群のダイワ製は信頼できます。
25時間保冷が保証されており、空けたり閉めたりしたとしても、朝から晩までの釣行で水温を低く保ってくれることは間違いないと思います。
10Lの容量が十分な水量を確保できる
活かしエビ S1000Xは、容量が10Lあります。
シラサエビを活かしておくための水量が、他の活かしクーラーよりも多いです。
そのため、少し多めのシラサエビを購入しても、シラサエビを弱らせること無く釣り場まで運搬できます。
水量の少ないクーラーボックスだと、シラサエビの量が多くなると、シラサエビが酸欠になったり、過密による衰弱を見せたりすることがあります。
その点は、そのリスクが軽減されると言って良いかと思いますね。
私はエビ撒き釣りの釣行で、最大でシラサエビ4杯分を購入するのですが、その量のシラサエビは余裕で活かしておけました。
通常のクーラーボックスとしても使用が可能
最後の理由としては、活かしエビ S1000Xは、シラサエビ用のクーラーだけでは無く、通常のクーラーボックスとしても使用が可能と言う点です。
クーラーボックスは、大小さまざまな容量がありますが、私の持っているクーラーボックスに10Lクラスの製品が無かったんですよね。
10Lクラスのクーラーボックスとなると、500mLのペットボトルを8本入れれるので、ちょっとした旅行やお出掛けに使うのには最適なサイズなんです。
子供の運動会などにも丁度良いサイズで使えますよね!
活かしエビ S1000Xの付属品について
では、ここからは「活かしエビ S1000X」の詳細について御紹介していきたいと思います。
まず最初に、付属品についてです。
活かしエビ S1000Xの付属品は3点で、①クーラーボックス本体、②シラサエビを入れるネット、③小出し用のネットとなります。(下の写真に、①②③の番号を付けて掲載しておきます。)
②のシラサエビを入れるネットは、クーラーボックスの中に入れて置くことで、シラサエビがしがみ付く場所を提供するものです。つかまる場所が無いと、車での移動中などにシラサエビが揺られて弱ってしまうこともあるので、このネットは必須のアイテムですね。
③の小出し用のネットは、クーラーボックス上部のシラサエビの取り出し口から、シラサエビを取り出しやすくするためのネットですね。これがあると、挿し餌用のシラサエビを取り出しやすくなります。
実際に②シラサエビを入れるネットと③小出し用のネットを装着した写真が次になります。
クーラーボックスにはめ込んだ時に隙間が非常に小さいので、シラサエビがネットから脱走しにくい構造と言えますね。ネット自体も作りが頑丈なので、長期使用してもガタが来ることは無さそうです!高価な製品は、それなりにしっかりしていますね!
シラサエビの取り出し口は十分な大きさ
クーラーボックスの蓋にある、シラサエビの取り出し口ですが、これは十分な大きさがあると言って良いかと思います。
下の写真の様に、小さなネットは余裕で挿入することができますし、私の大きな手も取り出し口に入りました。
(私自身、自分より大きな手の人に会った事がありません。それくらい大きな手の人でも、取り出し口に手を入れることが可能です。)
ですので、挿し餌用のシラサエビの取り出しにはストレスがありません。実際に、釣行で使用してみましたが、シラサエビの取り出しには、全く問題がありませんでした。
また、クーラーボックスの上蓋に、これだけ大きな取り出し口があるのにも関わらず、20時間以上の保冷を維持するのは、流石クーラーボックスのダイワといったところかと感じます。
エアポンプの取り付け方法と取り付け例
活かしエビ S1000Xの製品紹介の最後に、エアポンプの取り付け方についても掲載しておきます。
活かしエビ S1000Xの両端には、合計で4箇所のエアポンプの取り付け位置があります。
下の写真は、ハピソンのエアポンプを取り付けた例となります。
とめ具が標準装備されているエアポンプであれば、どの製品でも取り付けが可能かと思います。
ハピソンのエアポンプは、釣り人にとっては信頼できるエアポンプとして有名で、ユーザーがかなり多いと思います。そのハピソンのエアポンプは問題無く取り付けることができました。
また、エアポンプのパイプの取り付けですが、クーラーボックスの蓋に専用の導入口があります。
下の写真に示すように、専用の封止部品で封止されていますが、これを取り外すことでホースが導入できるようになります。一般的なエアポンプのホースであれば、問題無く通すことができます。
こういった部分の作り込みも、手間をかけている感がありますね。普通のクーラーとして使う時には、この栓を閉じておけば良いわけですから。
実際に釣行に使用してみて
活かしエビ S1000Xを使って、シラサエビのエビ撒き釣りへ2回出掛けました。
その時の感想としては、「全てにおいて問題無し」という結論です。
容量が10Lあるので、重さが心配ではありましたが、子供が運べるレベルなので大人であれば男女問わず問題無いと思います。
また、前日の夜にシラサエビを購入し、翌日の早朝釣行に使用したのですが、シラサエビは元気なままでした。
暑い時期に使用しても、保冷剤を入れて置くだけで問題無く夏の釣行に使えそうです。
唯一の文句があるとすると…。クーラーボックスの前面に「活かしエビ」と日本語でマークが入っているのですが、これはカッコ悪いので消してほしいですね(笑)。様々な行事で使う時には少し恥ずかしいかも!?
今後も頻繁に釣行に使ってみて、不満点などが出てきたら、記事を更新して記載していきたいと思います。
シラサエビの活かしクーラーを検討している方、ダイワ製品を買っておけば間違いなしです!
この記事の終わりに
この記事では、エビ撒き釣りに必須となるシラサエビを活かしておくクーラーボックスとして、ダイワ製の「活かしエビ S1000X」の商品レビューを紹介させていただきました。
シラサエビを活かしておくクーラーボックスは、安価なものから様々な種類があるのですが、やはり安価なものはそれなりの性能であることが多いと感じます。特に釣り具は…。
そのため、少しお金をかけてでも良い品を買っておけば、安物買いの銭失いになることは無いと思います。特に、クーラーボックスは、釣りだけに使うわけでは無いので、ある程度の性能が保証されたものを選んだ方が絶対良いです。
シラサエビのクーラーボックス購入にお悩みの方、少し奮発して「活かしエビ S1000X」を使ってみてはいかがでしょうか!?
また、以下の記事では、「活かしエビ S1000X」に「クーラー受三郎」を装着した例を紹介しています。フカセ釣りやエビ撒き釣りをされる方にとって便利なアイテムになるので、御参考になれば幸いです。