防波堤や石畳みで海釣りをしていて、ずっと釣り竿を持っているのが面倒だったり疲れてしまったことがある方は多いのではないでしょうか?
釣り竿は短時間持っている分には問題無いのですが、長時間持っていると疲労が相当溜まりますよね…。
竿を地面に置くわけにもいかないですし (破損や傷の防止) 、竿を置くのに座ったり立ち上がったりを繰り返すのも体の負担になります。
そんな問題を解消してくれる便利なアイテムの一つが「クーラー受三郎」です。
クーラーに取り付けるだけで竿置きになり、上記のストレスを軽減してくれる釣り道具になります。
重量も軽く折り畳むこともできるため、持ち運びにも便利ですし、様々な場面で活躍してくれるアイテムです。
この記事では、クーラー受三郎を実際に使用したレビューを詳細に紹介します。
クーラー受三郎を初めて知った方や、これから購入を検討されている方にとって、少しでも役立つ情報になれば幸いです。
「クーラー受三郎」について
「クーラー受三郎」は、第一精工株式会社が発売している釣り道具の一つになります。
公式HPはコチラ → 第一精工株式会社「クーラー受三郎」
スペックは次の通り。クーラー受三郎は、安心の「Made In Japan」です。
・収納サイズ:430x88x58mm
・ポールホルダーサイズ:180x54mm
・重量(含む、ビス4本):340g
・付属品:ポールホルダー1ヶ、ポールホルダー取付用超強力両面テープ、タッピングビス(φ3.5x12mm)4本
クーラーボックスに装着するだけで、釣り竿を保持してくれるポールが装着でき、立ったままでも座ったままでも釣り竿を操作することが出来る優れものです!
下の写真が使用例になりますが、クーラーボックスに竿受けとなるポールを立てて、しっかりと釣り竿をホールドしてくれる機構となっています。
強力粘着テープとビスで装着するため、クーラーボックスにがっちりと固定することができます。
一般的な磯竿とリールの組み合わせの重量ならば、ポールが折れたりする問題も起こりません。
上の写真では、1.5号5.3mの磯竿に3000番のリールを装着して使用しています。
風速6m/sの風の中でも使ったことがありますが、クーラーボックスが重い状態なら、倒れることもありませんでした。
「クーラー受三郎」はこんな方にお勧め
クーラー受三郎を特にお勧めしたい方は、下の3つのいずれかに当てはまる方です!
私は3つ全てに当てはまったので、クーラー受三郎を購入することにしました。
堤防でのフカセ釣り (チヌ狙い) を楽しんでいる方
まず最初に防波堤などの足場の良い場所でチヌ狙いのフカセ釣りを楽しんでいる方です。
チヌを狙ったフカセ釣りは、潮の流れがゆっくりであれば、仕掛けを投入してからチヌのアタリが来るまで数分待つこともよくあります。
グレ狙いのフカセ釣りでは竿を置いたりする余裕が無い場合が多いですが、チヌの場合にはグレよりも動作に余裕ができます。
特に冬季のチヌ狙いは、1日に数回のアタリがあるか無いか…というシビアな世界になるので、竿を置いてアタリを待てる状況は、釣り人を楽にしてくれます。
エビ撒き釣りが好きな方
「エビ撒き釣り」が好きな方にもクーラー受三郎をお勧めできます!
エビ撒き釣りは、活きたエビを撒いてチヌやスズキを狙う釣りになりますが、エビを撒く時には竿をどこかに置かねばなりません。
その際、エビを活かしておくクーラーにクーラー受三郎を装着しておくと、竿を一時的に置いておけるので超便利です!
実際に私がクーラー受三郎を購入した第一目的は、エビ撒き釣りの際に竿を置く場所が欲しかったためでした。
今でも継続してエビ撒き釣りを楽しんでいますが、クーラー受三郎は毎回大活躍中です!
クーラー受三郎があるのと無いのでは、釣行時のストレスに大差が生まれますよ!
置き竿で魚のアタリを待ちたい方 (楽をしたい方)
そして、海釣りの待ち時間を楽に過ごしたい方にもお勧めです。
サビキ釣りの様に忙しい釣りの際には、クーラー受三郎の出番は少ないかもしれませんが、カレイや根魚などを狙った釣りでは、待ち時間の方が確実に長くなるので、竿受けがある方が絶対に楽です。
クーラー受三郎には、釣りを楽にしてくれるという役割だけでは無く、リールや釣り竿に傷が付くのを防げるというメリットもあります (地面に釣り竿を置くと、リールにも傷が付いてしまいます) 。
リールや竿の傷を防止したい方にもお勧めできますよ!
「クーラー受三郎」をダイワ・活かしエビクーラーに装着した実例
では、実際にクーラーボックスにクーラー受三郎を装着した例を紹介します。
使用したクーラーボックスはダイワの「クールラインα 活かしエビS1000X」です (詳細は下のリンクでも紹介しています) 。
いつもエビ撒き釣りの際に、シラサエビを活かしておくのに使用しているクーラーボックスですが、このクーラーボックスにクーラー受三郎を装着しました。
クーラーボックスの形状によっては、クーラーボックスを少しだけ加工する必要もあります。
装着にあたっては、次の写真に示すように、クーラーボックスに対してポールホルダーをビスを使って装着します。ビスは4か所に打ちます。
超強力粘着テープも付属しておりますが、やはり粘着テープは劣化する恐れもありますので、ビスを併用して装着した方が安心だと思います。
ビスを装着すると、クーラーボックスに穴が開いてしまうというデメリットはあります。
しかし、クーラー受三郎が突然クーラーから剥がれ落ちてしまうと、竿やリールが破損する恐れがあります。それを防ぐ意味でも、ビスを装着することをお勧めします!
また、ポールホルダーのサイズは長手方向が18cmあるので、18cmの平面部が確保できないクーラーボックスには装着不可能です。小型のクーラーボックスを使用されている方は、この点は確実に事前確認しておきましょう!
「クーラー受三郎」使用時はクーラーボックスを重くしておくこと
クーラー受三郎を釣り場で使用する際の注意点ですが、クーラーボックスにはそれなりの重量が必要になってきます。
クーラーボックスの中に氷などを詰め込んで重量のある状態にしておかないと、竿とリールの重さにより、クーラーボックスが転倒する恐れがあります。
エビ撒き釣りで使用するシラサエビを活かしておくクーラーボックスであれば、水が入っているのでそれなりの重量があり問題は無いと思います。
上で紹介したダイワの「クールラインα 活かしエビ S1000X」については、エビ撒き釣りに使用する際にはクーラーの中に6Lくらいの水を入れて使っています。クーラーの自重と合わせると8kgの重さになっていますが、そのくらいの重量があるとクーラー受三郎も安定します。
小さなクーラーボックスにクーラー受三郎を装着する場合、クーラーボックスの中身が空の状態では、クーラー受三郎が使えないシチュエーションが多いと思うので、クーラーボックスに入れる重しは用意しておきましょう!ペットボトルを凍らせたものなどでも良いかと思います。
【注意!】真空断熱のクーラーボックスには使えない可能性があります!
クーラーボックスの最上位モデルには、真空断熱が採用されているモデルがあります。
一般的なクーラーボックスであれば、断熱にウレタンや発泡スチロールが使用されていますが、真空断熱は魔法瓶と同じように真空機構が採用されています。
そのため、クーラー受三郎を装着する際にビスが真空構造に突き刺さると、真空断熱が破壊されます…。
真空断熱のクーラーボックスはとても高価なので、ビス打ちで真空断熱が破壊されると、皆さんが非常に大きなショックを受けることになります…。
真空断熱のクーラーボックスにクーラー受三郎を装着する際には、クーラーボックスの構造 (特に真空断熱が入っている場所) をきちんと確認しておきましょう!
竿受け部のポールは小さく収納可能!持ち運びも便利
クーラー受三郎は、竿を受けるポールの部分は取り外しが可能です。
下の写真の様に小さく折りたためるので、持ち運びに便利です。
小型のロッドケースには収納が難しいですが、磯竿用の中型のロッドケースであれば問題無く入りました。
重量も上記の通り340gなので、運搬に困るものでもありません。
この記事の終わりに
この記事では、堤防釣りの便利アイテムの一つである「クーラー受三郎」のレビューを紹介させていただきました。
クーラーボックスに装着するだけで、竿を持って魚のアタリを待つというストレスから解消されますし、竿を地面に置くことが無くなるため、竿やリールに傷が付くことも防げます。
また、針に餌を付けるタイミングや、エビ撒き釣りでシラサエビを撒く時も、竿を一時的に置いておけるため、とても重宝するアイテムです。
クーラー受三郎があるのと無いのでは、釣りの際のストレスや疲れに大きな差が生まれることは間違いないと思います。
ただし、クーラーボックスに自重が無いと不安定になってしまうため、クーラーの重さには気を遣う必要があります。また、真空断熱のハイスペックなクーラーを使用されている場合には、真空断熱を傷つけないように配慮しなければなりません (最悪の場合、購入しても装備できない可能性も…) 。
では、皆さまも「クーラー受三郎」を使って良いフィッシングライフを!