ヨーデルの森は小さなお子様で楽しめるアトラクションがある神崎郡の人気の公園ですが、実は公園内のメインアトラクションだけを楽しむのでは勿体ないです。
ヨーデルの森の敷地内を流れる小川があるのですが、小さな川魚がたくさん生息しているだけではなく、カエルやトンボなどの水生生物の宝庫でもあります。
ヨーデルの森を訪れる方は、ヨーデルの森のアトラクションを楽しむ方が多く、ヨーデルの森を流れる小川は隠れた楽しみのスポットと言えます。
この記事では、ヨーデルの森を流れる小川で楽しむ川魚捕りを御紹介します。
ヨーデルの森の概要
ヨーデルの森は兵庫県神崎郡にあり大自然の中に作られた大きな公園になります。
大阪や神戸方面からは阪神高速と中国道、そして播但連絡道を経由することになります。播但連絡道の神崎北ICを下りて、北へ約5分の所にあるので、迷うことは無くたどり着ける公園です。
神戸からは約2時間程度の距離になるので、1日中楽しむためには、朝はなるべく早起きして出掛けたいところです。
〒679-2431 兵庫県神崎郡神河町猪篠1868
交通機関としては、最も便利なのはやはりマイカーです。大きな駐車場も完備されているので、ハイシーズンとなるGWや夏休みのシーズンでも、満車で困るようなことは無いかと思います。
公共交通機関としては、JR播但線「生野駅」またはJR播但線「新野駅」より神姫グリーンバスが運行しています。距離およびバスでの移動時間を考えると、生野駅経由の方が便利かと思います。
入園料金は中学生以上の大人が1,000円、4歳以上の子供が500円となっています。入園料以外に必要な費用としては、各種アトラクションや昼食代ですね。ただ、本記事で紹介する川原遊びは無料なので、お弁当を除けば入園料だけの費用になります。
魚とりのために持っていくべき物
お子さんと川魚捕りを楽しむために必要なものは2つです!
1つは魚とり網、これは小さいのもではなく30cm程度ある大きさのものを用意したほうが良いです。「大は小を兼ねる」と言いますが、魚捕りについては大きな網を持っている方が、採取できる確率が格段に上がります。
2つ目は取った魚を入れて置く容器です。この容器については、できれば水替えが容易なものを用意してください。川魚は高水温や溶存酸素の濃度低下に敏感で、命を落とすことも多々あります。
そのため、魚とりをしながら、15分に1度程度の水替えが必要になります。
確実にお魚を活かしておきたいのであれば、蓋つきの虫かごを水中に沈めておく方法です。ただ、魚を持ち帰る予定があるのであれば、ある程度大きめのバケツは用意しておいた方が良いです。
10L程度入る大きなバケツがあれば、3時間程度の車での移動は可能です。ただし、夏場は車内クーラーをかけて水温が上がらないようにしなければなりません。
長距離移動では高速のPAに寄ることもあるかと思いますが、魚を持ち帰る場合には最低限の時間で済ませる必要があります。
ヨーデルの森での魚とりスポットの御紹介
ヨーデルの森の中で、魚とりに最適な場所ですが、下の園内ガイドマップの中に示した黄色い矢印の場所です。
この場所は、水生植物の葦が生い茂ることは無く、川の中で遊ぶことが出来るような場所になっています。下に実際の場所の写真も載せておきます。対岸には葦が生えていますが、手前側には葦が無く川の中に入ることができます。
このポイントにはサンシェードやテントを張ることもできます。実際に下の写真の様にテントを張られているご家族も多くいらっしゃいました。お子さんと来られるときには、昼ごはんや休憩の時にテントがあると便利ですよね。テントを張ること自体も禁止されていないので、公園内でテントを利用可能です。
川魚とりの基本は「追い込み」です
川魚をとる時に多くの方が網を無暗に川の中に入れているのを見かけます。
しかし、川魚は水中に見えても網ですくえるほど簡単では無いです。
基本的には「追い込み」で捕る方法を用いる必要があります。川の下流側に網をセットし、上流側から追い込んでいく方法になります。
お子さんと行かれるのであれば、下流側で網をお子さんに持ってもらい、上流側からパパが魚を追い込んでいくという方法がベストだと思います。
または、すこし強引な方法ですが、水生植物の中に入っている魚を捕まえる通称「ガサガサ」という方法も有効です。
小さな魚やエビは、水生植物の葦などの中に身を潜めていることがほとんどなので、下流側に網をセットし足で葦の中をガサガサと蹴って、魚を網の中におびき寄せる方法です。これは意外と多くの魚が取れますよ。
上で紹介したヨーデルの森の中を流れる小川は、川幅が小さく流れも緩やかで水深も無いため、追い込みやガサガサが最適な場所と言えます。
ヨーデルの森で捕まえた川魚の紹介
約1時間くらい、子供と一緒に川魚をとった結果を下の写真で紹介します。
実はこれが全てではありません、大量に捕れるのでその都度逃がしていたのですが、それでもこれだけの量をとることができました。
カジカが2匹、ドンコが5匹、ヨシノボリが多数、アブラハヤが3匹、サワガニが5匹、カエルは多数…。
これだけ取れれば、小さなお子さんも大満足ではないでしょうか?
特に大きなものはカジカですが、下の写真の通り体長約10cm程度はある大きなものが捕れました。
小さな小川なのでヤマメやアユなどの、有名な清流魚は取ることはできませんが、同じ清流に住む日本を代表するような川魚たちがたくさん出迎えてくれました。
1時間と言う短い時間での魚とりでしたが、子供と挑戦してこれだけの採取量なので、とても魚の数が多い小川なのだと思いますよ。
川魚は飼育する事も出来ます
捕まえた川魚は御自宅の水槽で飼育する事もできます。
ハヤは飼育が難しいのですが、ドンコやカジカ、ヨシノボリなどは比較的水質の変化や水温変化にも強いので飼育難易度が高くはありません。
ホームセンターで販売されている水槽とフィルターのセットがあり、夏場の高水温さえ避けれれば飼育は可能です。日本の川魚は冬を生き抜く力があるので、夏の高水温と酸素の供給ができればOKです。
実際には、私の家でもドンコとヨシノボリを水槽で飼育しています。
上の写真がドンコで下の写真がヨシノボリです。ドンコもヨシノボリも飼育難易度は底まで高くなく、熱帯魚を飼育するような環境で問題無く飼育できています。
ヨーデルの森ではアマゴのつかみ取りも楽しめます
ヨーデルの森で魚を楽しむもう一つの方法は「アマゴのつかみ取り」です。
夏の期間限定でのイベントですが、下の写真の様な小さな生簀の中にアマゴを放流して、それを手づかみで捕るというアトラクションです。
価格変動はありますが、アマゴは1匹450円、アユは1匹700円でつかみ取りできます。つかみ取りをした後は、塩焼きで食べることもできます!
また、ニジマス釣りの釣り堀もあるので、上で紹介した川遊びを含め、ヨーデルの森は魚好きのお子さんにとって、魚に触れることが出来る絶好の公園だと思います。
この記事の最後に
この記事では、兵庫県神崎郡にあるヨーデルの森で楽しむ川魚とりを御紹介させていただきました。
都会・市街地で生活していると、日本固有の川魚たちに触れる機会がほとんどありません。しかし、ヨーデルの森の様に自然の中に建てられた公園であれば、小さな小川があればカジカやヨシノボリなどの川魚を捕まえることができます。
ヨーデルの森にある小川は自然環境に近い状態のため、魚の数が多く小さなお子さんと一緒に魚とりを楽しむことができます。ヨーデルの森を楽しむメインは各種アトラクションだと思いますが、少し視点を変えて川遊びをしても良いかと思います。
ヨーデルの森に遊びに行く際には、魚とり網とバケツを持っていって下さいね!