【フカセ釣り】中通しウキによるラインの損傷に注意!

フカセ釣りには欠かせない釣り具と言えば「中通しウキ」。

ウキ止めを使う「半遊動仕掛け」、ウキ止めを使わない「全遊動仕掛け」、そしてウキを沈めてしまう「沈め釣り」まで、フカセ釣りとは切っても切れない関係にあるのが中通しウキです。

中通しウキには浮力の違いやデザインの違いで様々な種類があり、釣りに使わなかったとしても、コレクションするという楽しさもあります。

(私自身、デザインが気に入って買った中通しウキがあり、一度も使っていないものがいくつかあります…。)

そんな中通しウキですが、損傷の確認を怠ったり、格安の品を使うと、道糸が高切れしてしまうというアクシデントに見舞われることがあります。

この記事では、私が経験した中通しウキによるPEラインの損傷について御紹介します。

損傷の入った中通しウキを使っていたり、1号未満の細いPEラインを使っている方は、特に注意すべき内容となります。


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この記事の発端 ~フカセ釣りで道糸のPEラインが高切れ~

私がこの記事を書こうと思ったきっかけがあります。

2021年10月に、グレとチヌを狙って淡路島にフカセ釣りに行ったのですが、その時に事件が起こりました。

釣りを初めて3時間くらいが経過した時の事でした。

浮力「B」の中通しウキを使っていたのですが、気持ちよくウキが海中に引き込まれるアタリがあり、即座に竿を上げてあわせたのですが、道糸のPEライン (0.8号) が切れてしまうという事態になりました。いわゆる「高切れ」と言うトラブルです。

この高切れの前には、25cmクラスのグレが何匹か釣れていたので、アタリ自体はグレによるものだと思います。

ハリスと道糸の直結部では無く、直結部よりも上のPEラインの途中で高切れしていました。

あまりにも予測不能なことだったので、「何が起こったの?」と呆然としてしまったのを今でも覚えています。

釣りをしていた場所は、磯では無く防波堤であり、魚がかかったのことで道糸が岩場に引っかかったり擦れてしまうような場所ではありませんでした。

では、PEラインが高切れしてしまった理由は原因は何なのでしょうか?

原因の考察① PEラインは新調したばかりで経年劣化は考えにくい

まず誰もが思いつくのは「道糸のPEラインが劣化していた」ということです。

しかし、PEラインを新調して1カ月も経過していないため、経年劣化しているとは思えません。

また、その日の釣行含めて、まだ3回しか使っていなかったので、使用頻度が高すぎて劣化しているということもありませんでした。

つまり、経年劣化に関わる高切れでは無いことは明らかなのです。


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原因の考察② 0.8号のPEラインなのでグレは余裕

次に考えられるのは、かかった魚が大きすぎたということです。

前述の通り、PEラインが高切れする前には、25cmクラスのグレが何匹か釣れていました。

そのため、高切れした時のアタリも25cmクラスのグレによるものだと思います。

25cmクラスのグレであれば、0.8号のPEラインであれば余裕で釣り上げることができます。

例え40cmクラスのチヌだったとしても、0.8号のPEラインがあれば問題無く釣り上げることができます。

そのため、針にかかった魚が大きすぎて道糸が切れるようなことも考えにくいです。

ハリスに使っていたラインは、フロロの1.5号になりますので、魚が大きすぎて切れるのであれば、道糸のPEラインでは無くハリスから切れるはずです。

私のアワセが強烈過ぎるということも無く…一般的な力だと思います。

高切れの原因は中通しウキによるPEラインの摩耗だった…

道糸のPEラインから高切れするということは初めての経験だったので、何が原因だったのか、それを突き止めるのに相当悩みました。

経年劣化が原因とは考えにくく、針にかかった魚が大きすぎたことも考えにくい…

となると、仕掛けに何か原因があるのではないかと考え、PEラインに触れるものが何か悪さをしているのではないかと思うようになりました。

釣り場から帰宅して、その原因をあらためて考えてみたのですが、釣り道具を確認すると一つの答えが出てきました。

それが、中通しウキによるPEラインの損傷でした。

下の写真は、当日使っていた中通しウキの拡大写真ですが、道糸を通す穴の部分が傷付いていることがわかります。(これはウキをどこかにぶつけてしまった時にできた傷だと思います。)

朝、このウキを仕掛けにセットした時は傷が入っていなかったのですが、釣りをしている最中に防波堤の岸壁などに衝突して傷が入ってしまったものと思われます。

このように中通し部分に傷が入れば、そこを通している道糸 (PEライン) にダメージを与えることは明らかです。

フカセ釣りを初めてからあまり気にしたことが無かったのですが、0.8号クラスの細いPEラインだと、この中通し部分の損傷はPEラインを傷付けて脆くする原因になるんですね。

PEラインは正常な状態であればナイロンやフロロよりも強いですが、一たび傷が入ると一気に強度が落ちます。

上で記載したPEラインの高切れば、ウキの損傷部がPEラインを傷つけたものだと結論付けて間違いないと思います。


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中通し部分が金属製のウキがお勧め

中通しウキには格安の品から一つ数千円する高価なものまであります。

今回使用していたウキは、一つ500円程度の格安のウキでした。

そのため、中通し部分は脆い樹脂系の素材でできており、容易に傷が入りやすいものだったと言えます。

これに対して、少し高価な中通しウキになると、下の写真の通り、中通し部分が金属でできているものが多々見られます。黄色矢印で示している部分を見ると、中通し部分が金属製であることが分かるかと思います。

このように金属製の中通し部であれば、少しの衝撃では傷が付かず、道糸へのダメージも防げるのだと思います。

もちろん、金属製であっても、強い衝撃が加われば変形してしまうため、道糸を傷付ける原因になり得ます。

大切な事は、使用する前に中通し部に損傷が無いかを確認しておくことですね!

この記事の終わりに

この記事では、淡路島でフカセ釣りをした際に、道糸のPEラインが高切れしてしまったことについて、その原因を考えた内容について紹介させていただきました。

PEラインの経年劣化やかかった魚が原因なのでは無く、中通しウキの損傷部が道糸のPEラインを傷付けていたということが判明しました。

中通しウキは、その特徴が故に、道糸との摩擦が必ず起こります。

中通し部分に傷が入っていれば、道糸に与える摩耗は大きくなり、最悪の場合には道糸が高切れしてしまうというアクシデントに直結します。

ここで紹介したことは、フカセ釣りの達人の方からすると当たり前の事なのかもしれません。しかし、フカセ釣りを始めたばかりの方には盲点になっている可能性があることかと思います。

フカセ釣りを楽しんでいらっしゃる皆様、一度使っているウキの損傷を確認しておいてはいかがでしょうか!?

では!