【堤防のフカセ・エビ撒き】日曜の午後は釣れない!?筆者の釣行記録から検証

釣りを長く続けている方の中には、

「今日は潮が良さそうなので、きっと釣れるだろう!」

「今日は水温が低くなっていそうなので、釣れないかもしれない…」

という野生的な感性が働く方もいらっしゃるのではないでしょうか?

私自身、釣りに行く前には「干満表」「風」「気温」「日の出時刻」等を確認するのですが、やはり「今日は釣れそうだなぁ」と予想できる日もあります。

ただし、こればかりは経験を積まないと感じられないものですし、自然を相手にしていることなので、その予想が当たるか外れるかは運次第です。

逆に、「今日は釣れないだろう!」という予感が働くこともあり、高確率で釣れない条件があったりもします。

私の経験の中で、その釣れない条件は「日曜日の午後」です。

私自身はファミリーフィッシング派なので、堤防からの釣りがメインであり、フカセ釣りやエビ撒き釣りを楽しんでおりますが、日曜の午後は本当に釣れにくい … と感じます。

フカセ釣りやエビ撒き釣りを長く楽しんできましたが、日曜の午後の釣果は悪いんです … 。

本記事では、筆者の釣行記録のデータも掲載しながら、日曜日の午後が釣れにくいという点を掘り下げて原因も考えてみたいと思います。

ただし、筆者の個人的なデータとなりますので、あくまでも参考程度にお考え下さい。釣行回数も統計を取れるほど多くは無いですし、筆者の釣りの技術も大きく関わっている可能性もあります。


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日曜日の午後はフカセとエビ撒きの釣果が出にくいと感じた経緯

私の釣行スタイルですが、月曜~金曜が仕事なので基本的に土曜日と日曜日が釣行日になり、たまに有給などで平日の釣行が可能になります。

家族もおりますので、1日中釣りに行くわけにもいかず、土曜の午前だけ・日曜の午後だけ、という半日の釣行が大多数を占めます。

その釣行の中で、冒頭でも記載しました通り、「フカセ釣り」や「エビ撒き釣り」は日曜日の午後が釣果が悪い傾向に感じ始めたのです。

フカセ釣りでは黒鯛 (チヌ) ・キビレ・グレを狙い、エビ撒き釣りではハネ・スズキ・チヌ・キビレをターゲットにしておりますが、フカセ釣りもエビ撒き釣りも日曜日の午後は釣果が悪いんです。

サビキ釣りや銅付き仕掛けの探り釣りなどではあまり感じないのですが、フカセ釣りとエビ撒き釣りでは釣果が出にくい…。

以下では、そのデータや原因なども考察してみました。

筆者の釣行データからボウズ率を算出して比較

では、ここからは、筆者の釣行データを基にして、日曜の午後が釣れにくいという事実を実際に見ていきたいと思います。

データの比較方法(ボウズ率の計算方法)を紹介した後、実際の結果を比較してみたいと思います。

ボウズ率の算出方法について

2020年以降になりますが、可能な限り釣りの記録を取るようにしていました。

そこまで詳しい釣行記録では無く、何月何日にどこに釣りに行き、何が何匹釣れたか程度のものです。

このデータを使ってボウズ率を計算し、本記事のテーマである「日曜の午後は釣果が悪い」というのを確認してみました。

具体的な作業方法 (ボウズ率の計算方法) としては、

① 調査対象は2021年3月から2022年3月までの1年間とする。

② 釣行日を「土曜午前」「土曜午後」「日曜午前」「日曜午後」「その他」に分ける。

③ ボウズ (ターゲットとなる魚が釣れなかった日) をカウントする。ターゲットの魚は、黒鯛・キビレ・ハネ・スズキ・グレとします。

④ ボウズ率を計算する。年間を通じて土曜午前に合計4回釣りに行き1回ボウズなら土曜午前のボウズ率が25%となる。

という感じです。

記録を忘れてしまっている釣行もあるため、記録が残っている釣行だけを調査の対象としました。

フカセ釣りとエビ撒き釣りの釣行数ですが、年間を通じて概ね1:1です。前の週にエビ撒き釣りに行っていたら、今週はフカセ釣りにしようという感じなので、ほぼ同じくらいの釣行数です。

また、釣り場については、関西の有名な波止や釣り公園、淡路島の波止等が対象になります。本記事のタイトルに「堤防フカセ・エビ撒き」とあるように、渡船を使った磯釣りや沖堤防などは対象外としています。

朝から午後まで釣りをした日もあるのですが、釣れた時間帯の記録が無いため、午前中の釣果として扱いました。

フカセ釣りのボウズ率

それでは、実際に計算したボウズ率を紹介していきます。

まずはフカセ釣りのボウズ率です。

以下に、釣行の時間帯とボウズ率をまとめてみました。

・土曜午前 … ボウズ率 0% (ボウズ 0回 / 釣行数 4回)

・土曜午後 … ボウズ率 33% (ボウズ 1回 / 釣行数 3回)

・日曜午前 … 40% (ボウズ2回 / 釣行数 5回)

・日曜午後 … 67% (ボウズ2回 / 釣行数 3回)

・その他 … 0% (ボウズ0回 / 釣行数 2回)

土曜の午前中がボウズ率0%という素晴らしい結果でしたが、日曜午後はボウズ率が67%でした … 。

日曜午後は合計3回釣行に出掛けていますが、春の1回と秋の2回の釣行 (ともにチヌ狙い) がボウズとなっておりました。真冬の釣行では無いにも関わらず、ボウズ率が高いという結果です。

エビ撒き釣りのボウズ率

続いてエビ撒き釣りです。

エビ撒き釣りは、関西伝統の釣法で、釣果が上がりやすいことで有名です。

しかし、以下に記載の通り、日曜の午後はボウズ率が50%を記録しました … 。

・土曜午前 … 17% (ボウズ 1回 / 釣行数 6回)

・土曜午後 … 0% (ボウズ 0回 / 釣行数 2回)

・日曜午前 … 33% (ボウズ 1回 / 釣行数 3回)

・日曜午後 … 50% (ボウズ 2回 / 釣行数 4回)

日曜午後の釣行は、合計で4回 (春に2回、夏1回、冬1回) となりますが、春と冬に1回ずつボウズを食らっていました。

このように、フカセ釣りもエビ撒き釣りも日曜午後が最もボウズ率が高いんです。

もちろん、その日の環境 (潮の干満, 気温, 気候など) の影響もありますので、この結果がたまたまである可能性もあります。

しかしながら、日曜午後はフカセ釣りもエビ撒き釣りでもボウズ率が最も高くなったのは事実であり、そこには何かしら原因があるのではないかと思います。


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日曜の午後は堤防で釣れにくくなる理由について

それでは、日曜午後の釣果が悪かった原因について考えてみたいと思います。

様々な要因は考えられますが、個人的には「時合」と「週末の混雑」に起因しているのではないかと考えています。

① 午後はそもそも魚の時合が来にくい

一つ目は「時合」です。

時合は、魚が捕食活動を活発に行う時間帯の事です。

釣りは朝が最も釣れる、というのは釣りに詳しくない方でも聞いたことがある事実かと思います。

日の出とともに魚の捕食活動のスイッチが入り、最も釣れる可能性が高くなるタイミングです。

午後という時間帯に焦点を当てると、やはり時合が訪れる可能性は … 朝に比べると確実に低くなるのかと思います。

もちろん、夕方の日没直前の時間帯は時合を迎える魚が多くいますが、お昼過ぎから15時頃までは魚の捕食活動にスイッチが入りにくいというのも事実なのかと … 。

② 撒き餌がたくさん撒かれて、1週間の中で最も魚達がお腹一杯になるタイミング

もう一つは釣り人が海に撒く「撒き餌」です。

言わずもがなですが、釣り人が最も多くなるのは土曜日と日曜日です。

有給休暇を土日にくっつける方も多いので、金曜と月曜日も釣り人の数が多くなる傾向ではありますが、土日が最も混雑することは間違いないです。

堤防・波止場と言えば、サビキ釣りの人気スポットでもあるため、多くの釣り人が撒き餌 (オキアミやアミエビ) を海中へ撒きます。フカセ釣りやエビ撒き釣りの方よりもサビキ釣りの方の方が人数が多いくらいです。

火曜・水曜・木曜は釣り人が少ないため、撒き餌が海へ大量に撒かれることは少ないですが、金曜日から徐々に撒き餌の量が増えていき、土日にピークを迎えます。

その撒き餌を食べた魚たちは、金曜から日曜にかけてどんどんお腹いっぱいの状態になっていきます。

釣られてしまう魚もいますが、釣られずに残っている魚たちは、撒かれた餌にありついてお腹が一杯の状態になるのは容易に想像できます。

つまり、日曜の午後は魚達は食欲がなくなり、挿し餌を食べなくなってしまうのではないかと考えられます。

特に魚の活動量が減る冬の時期は、撒き餌が撒かれ過ぎると、釣果に大きな影響を与えるのではないかと想像できますよね … 。

逆にフカセ釣りとエビ撒き釣りで最も釣れるのは何曜日?

では、逆にフカセ釣りとエビ撒き釣りで最も釣れるのは何曜日なのか?

単純に考えると、上で紹介した週末以外のタイミングですよね。

火曜・水曜・木曜です。

これも、私自身としては事実だと実感しています。

上で紹介したボウズ率のところで、フカセ釣りに「その他」の項目があったと思いますが、これは「夏の火曜日の午前」と「晩秋の木曜日の午後」の2回の釣行結果となります。

この2回の釣行で、ともに黒鯛を2枚ずつ釣り上げていました。

また、上で紹介した釣行記録の対象外の期間ですが、2022年4月の火曜と6月の木曜に平日休みがあり、エビ撒き釣りに出掛けました。両方とも午後の釣行でしたが、ハネ・スズキ・キビレをゲットできています。

つまり、記録のある1年以上の間で、火曜と木曜はボウズが一度もありません。

実績ナンバーワンの曜日が、平日の火曜日と木曜日です!


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この記事の終わりに

今回は、フカセ釣りとエビ撒き釣りは日曜午後は釣果が悪いというテーマで記事を書かせていただきました。最後までお付き合いただきまして、誠にありがとうございました。

(若干、カルト的な記事に見えた方もいらっしゃるかと思います … 申し訳ございません。)

釣れる時間帯や釣れる条件・場所は、釣り人それぞれが持つ秘密事項であると思います。しかし、釣れにくい条件は公開しやすいので、私個人の意見と経験として、この記事を執筆させていただき紹介しました。

「日曜午後はフカセ釣りとエビ撒き釣りは釣果が出にくい。」

これは記事の中で紹介したデータの裏付けもあり、私の中で鉄板化しつつある事実です。

このデータを確認してから、日曜の午後は釣行を避けようと思うようになりました。

もちろん、釣りは自然を相手にしていることなので、釣果には釣行時の様々な条件が関わってきます。本記事で紹介した内容も「たまたま起きた結果」なのかもしれません。

しかし、冷静に考えると日曜の午後は「時合」や「海に撒かれた撒き餌の量」で、魚が釣れにくい条件になっている可能性も容易に考えられます。

私と同じような経験のある釣り人の方、後悔していただける情報があれば、コメント欄で教えていただけますと幸いです。

では!