「休日に子供と一緒に釣りを楽しみたい!」と思われるパパ・ママは多いかと思います。
しかし、子供と一緒に手軽な釣りがしたいけど、魚が釣れなかったら子供は飽きてしまうし…という悩み事がありますよね!?
また、難しい釣り仕掛けが必要な釣りは敷居が高く、手が出しにくいかと思います。
そんな不安を払拭してくれるのが野池での「ブルーギル釣り」です!
最近は多くの野池に「釣り禁止」の看板が立てられており、気軽に池釣りができない場所が多いです。実は、兵庫県は池がたくさんある県としても有名なのですが、多くの池で釣りが禁止されており、釣りができる場所が限られているのが現状です。
しかし、神戸の「奥須磨公園」は釣りが出来る池が整備されており、御家族でも手軽に池釣りが楽しめます。神戸の三宮からも車で30分程度で着くので、とてもアクセスが良い公園です。
本記事では、その奥須磨公園の小松池でのブルーギル釣りを御紹介させていただきたいと思います。ただし、ブルーギルは特定外来生物に指定されているので、釣った後の取り扱いには注意しましょう!
本記事の釣りでターゲットはブルーギル!
さて、今回の記事で紹介する池釣りのターゲットは、冒頭に記載の通り「ブルーギル」です!
ブルーギルは北米原産の淡水魚で、食料になる候補として日本に入ってきた魚です。しかし、日本の四季に耐えうる生態を持ち、かつ繁殖力が非常に強いため、ブラックバスと同様に日本の池や川に一気に分布していきました。
その結果、現在ではブルーギルがいない池の方が少ないくらいではないかと思います。
ブルーギルはブラックバス釣りの外道として有名な魚です。
とても食欲が旺盛な魚であり、近くに餌が落ちてくると直ぐに食いついてきます。
そのため、子供でも女性でも簡単に釣ることができるターゲットなのです。
とりあえず野池で何か釣りたければブルーギルを狙え!と言われるくらい簡単に釣れます。
コイやフナよりも容易に釣れます!
しかも、大きなブルーギルは20cmを越える大きさに成長するので、強い引きを楽しむことができるターゲットでもあります。
ブルーギルは特定外来生物なので持ち帰ることが禁止されています!
ブルーギルは日本の池に広く分布している淡水魚ですが、実は「特定外来生物」に指定されている魚です。
そのため、飼育や移動など、様々な面で取り扱いに制限があります。下の記事でその詳細を紹介しています。
ブルーギル釣りをする上で最も気を付けなければならないことが、自宅に持って帰ってはいけないということです。
特定外来生物は「移動」が禁止されておりますし、「飼育」することも研究目的で許可を得た場合を除き禁止されています。
そのため、釣り上げたブルーギルは基本的にリリースするしかありません。
ブルーギルを釣り上げたお子さんが、家に持って帰りたいと言うかもしれませんが、持って帰れないことは説明してあげて下さい。
絶対にブルーギルを持ち帰ってはいけません!
日本の生態系を守るために決められたルールです。覚えておきましょう!
奥須磨公園へのアクセスとブルーギルの釣り方
では、ここからは奥須磨公園へのアクセス方法や、ブルーギル釣りができる池を紹介します。
奥須磨公園へのアクセスについて
奥須磨公園は、神戸の中心地「三宮」から車で西に30分ほど西へ行ったところにある無料開放された公園です。場所の詳細は、下のGoogle mapを御参照下さい。
住所:神戸市須磨区多井畑字池の奥上
利用時間:9:00 – 17:00
薔薇園で有名な「須磨離宮公園」の北側に位置しており、公共交通機関を利用する場合には神戸市営地下鉄の妙法寺駅または名谷駅からバスが出ています。しかし、駐車場が無料であることから、利便性を考えるてマイカーやレンタカーがベストチョイスです。
奥須磨公園には池や小川が流れており、初夏には蛍の鑑賞ができますし、トンボなどの昆虫も多く生息している場所になります。
また、子供が遊べる遊具も整備されているので、お子さんが釣りに飽きてしまった場合でも、公園を楽しむことができます。
神戸の市街地から近い場所ですが、自然が多く残されている公園ですので、釣り以外の目的で利用してみても良いかと思える公園でした。
公園内には公衆トイレが整備されておりますが、売店はありません。自動販売機は駐車場の近くにありました。お弁当などの食べ物は事前に準備していきましょう!
釣りができる池は「小松池」-ルアー釣りは禁止-
奥須磨公園には大小様々な池があるのですが、ブルーギル釣りができる池は「小松池」だけになります。
小松池以外の池は、全て釣り禁止になっています。注意しましょう!
小松池は、下の写真の様に、釣りが出来る足元が整備されているだけでは無く、近くに雨宿りが出来る場所もあるため、突然の雨に降られても安心です。
ただし、小松池は釣りが可能ですが、ルアー釣りが禁止です。
ルアーや釣り針を捨てて帰ったり、その釣り針による被害が多発したため、ルアー釣りが禁止になってしまったそうです。
小松池にはブラックバスが生息しているということですが、ルアーを使ったブラックバス釣りはできません。
今後、小松池が釣り禁止にならないように、自分が出したゴミ (特に釣り針や糸) は必ず持ち帰りましょう!
「来た時よりも、釣り場を美しく」が基本です。マナーは守りましょう!
仕掛けと釣り方について -針外しも必要-
ブルーギル釣りの仕掛けは簡単な「浮き釣り仕掛け」でOKです。
下の図に示すように、浮きの下にオモリ (ガン玉) と針だけが付いているような仕掛けです。釣具店に行けば、初心者用の仕掛けとしてセットでも販売されているので、それを利用すればOKです。
釣り竿は1.5mから2.0mくらいの短いものが扱いやすいです。小さなお子さんでも簡単に扱うことができます。
そして、大事な釣り餌ですが、餌はミミズが鉄板です!
ブルーギル釣りと言えばミミズです!
ミミズを使えば間違いありません!
ミミズは自分で探しても良いですが、釣具店で一箱400円くらいで販売されていますので購入したほうが楽です。
また、ブルーギルの釣りには必ず「針外し」が必要です。
ブルーギルは餌を口に含むと、直ぐに飲み込む癖があります。他の魚よりも針を飲み込んでしまう確率が高いので、針外しは必ず持っていきましょう!
また、小松池は岸に近い場所は水底が見えるくらい浅いです。
竿を伸ばして届く距離であれば、水深は30cmから40cmくらいです。
下の写真は、小松池の水深計ですが、3月の時期で30cmくらいの水深となっております。
ということで、釣り仕掛けのウキ下の長さは25cm程度とすると「根がかり」が防げて安心ですね。
実際の釣果の紹介
では、実際の釣果を紹介していきたいと思います。
釣行日は2021年3月で、釣りを行ったのは昼12時から14時までの2時間でした。
小学3年生と1年生の子供と一緒に釣りました。以下で紹介の通り、小学校低学年でも簡単に釣れます!
奥須磨公園の小松池はブルーギルがたくさん
開始早々、5分も経たないうちに1匹目のブルーギルが釣れました!
元気な15cmくらいのブルーギルです (次の写真参照)。
その後も、どんどんブルーギルが釣れます。(次の写真も15cmくらいのブルーギル)
釣っても釣っても、まだまだ釣れます。(次の写真は20cmクラスの大物)
小さなものでは10cm未満の幼魚のブルーギルも釣れますが (下の写真) 、平均で15cmくらいのサイズが釣れます。
小松池に生息するブルーギルの数は相当多いことがわかりました。
桟橋から足元に仕掛けを落とせば、5分以内にアタリがあり、次々に釣れていきます。
一か所で釣れなくなっても、少し移動すればそこで再びアタリがあるような状況です。
ブルーギルは、専門で狙う人が少ないこともあり、今回の様にターゲットにすると簡単に釣れてくれますね。
2時間の釣行で、小学生2人で約20匹のブルーギルを釣ることができました!
「モツゴ」も釣れました!
小松池ではミミズを使ってブルーギルをメインに釣っていきましたが、実はブルーギル以外の魚も釣れます。
ブラックバス、フナ、コイなども生息しているので、ブルーギルを釣っているとそれらの魚が針にかかる場合があります。
また、今回の釣行では「モツゴ」という日本淡水魚も釣ることができました。
モツゴは、コイ科の魚で成魚で体調が10cm程度です。日本に広く分布している魚ですが、それほど知名度がある魚ではありません。
私自身、モツゴは図鑑では見たことがあったのですが、本物を見たのは実は初めてでした。
最初に見た時はモロコだと思いましたが、現地でスマホで調べてモツゴであることが判明しました。
上の写真は、婚姻色である白と黒の体色が鮮明に出ている雄ですね。
小松池の中をよく観察すると、モツゴが所々に見られたので、練り餌を小さな針に付けて釣れば、モツゴの釣果は上がりそうです。
この記事の終わりに
この記事では神戸の奥須磨公園でのブルーギル釣りを紹介させていただきました。
近年、ルアー釣りのマナー違反によって釣り禁止になってしまっている池が多いですが、釣りができる池を探すことができればブルーギルを簡単に釣ることができます。簡単に釣ることができる魚ですので、子供も釣りに飽きることが無く、休日の良い遊びになることは間違いありません。
釣り竿があれば、餌と仕掛けを合わせて1,000円程度で遊べるので、是非皆さんもブルーギル釣りにチャレンジしてみて下さい。
繰り返しになりますが、ブルーギルは特定外来生物に指定されている魚ですので持ち帰って飼育することはできません。
また、釣り人のマナーが悪くなれば、奥須磨公園の小松池も釣り禁止になってしまう可能性があります。
釣り人一人一人がマナーを守り、いつまでも楽しい釣り場が維持できるように心掛けていきましょう!