ファミリーフィッシングの格好のターゲットと言えば、堤防でサビキで釣れるイワシやアジです。
確かに、数は釣れるし誰でも簡単に釣れるので、それに勝るものは無いかもしれません。
しかし、足元の海底に目を向けると、多くの港や堤防にはガシラ (カサゴ) が住み着いており、これも子供が釣ることができる格好のターゲットになります。
私が住む関西圏には、大阪から神戸にかけて多くのファミリーフィッシングの釣り場がありますが、その中でもガシラが比較的簡単に釣れるのが神戸の須磨から大蔵海岸にかけての海岸沿いです。
海岸線が護岸されている場所が多く、岸壁に多くのストラクチャが存在するため、根魚が沢山住み着いた釣り場となります。
この記事では、その中でも「アジュール舞子」でのガシラ釣りを紹介させていただきたいと思います。2021年5月の釣行の結果も掲載しておきます。
アジュール舞子へのアクセスと周辺情報
まず最初に、アジュール舞子へのアクセスや駐車場、周辺のお店情報などを記載させていただきます。
アジュール舞子の釣り場へのアクセス
アジュール舞子は、明石海峡大橋の神戸側の真下に位置しています。
神戸市内からは国道2号線を利用し、渋滞が無ければ約30分で到着します。しかし、周辺にアウトレットモール等の施設があるため、休日は須磨のあたりから渋滞することがあります。
須磨からの海岸沿いは高速道路が無く、2号線のみが頼りになるので、確実に渋滞を避けたいのであれば朝の早い時間に向かうことをお勧めします。
アジュール舞子周辺の駐車場情報
アジュール舞子にはコインパーキングが併設されています。
また、アジュール舞子の周辺には兵庫県立舞子公園もあり、そちらの駐車場を利用することも可能です。
周辺は駐車禁止の道路になるので、路上駐車は止めましょう!
駐車場の料金などの詳細は、アジュール舞子のHPを御確認下さい。→ アジュール舞子HP (駐車場案内)
もしアジュール舞子周辺の駐車場が満車の場合、少し離れますがJR舞子駅のコインパーキングも利用できます。ただし、舞子駅からですと徒歩で10分くらいかかるので、できればアジュール舞子に併設された駐車場を利用したいところです。
アジュール舞子の釣り場と混み具合について
アジュール舞子の釣り場は、下の写真の様に、岸壁に沿って手すりが整備されているので、小さなお子さんでも安心して釣りが可能です。
しかし、万が一のためにライフジャケットは着用していきましょう!
上の写真のように、手すりが整備された岸壁がアジュール舞子から明石海峡大橋の下まで続いています。
総距離にすると500mくらいは手すりが整備されているので、釣り場としてはかなり大きなものです。
また、混雑状況ですが、連休や春と秋のベストシーズンには大混雑します。
大阪、神戸からもアクセスのよいポイントであり、アウトレット・温泉などの釣り以外の施設も多くあるため、朝から多くの釣り客が訪れます。
平日であっても釣り客が大勢いるので、時間には余裕を持って訪れたいポイントです。
近くの釣具店・コンビニ・トイレについて
アジュール舞子に神戸方面から来られる方であれば、2号線にある「フィッシングマックス垂水店」が駐車場も広くお勧めです。
また、明石・姫路方面から来られる方は、2号線沿いにある「まるは釣具店」が駐車場が広く便利です。
アジュール舞子ですが、徒歩で直ぐに行ける距離にコンビニがありません。
2号線沿いのコンビニまでは直線距離で500mくらいはあるので、アジュール舞子に到着する前に必要なものは揃えた方が無難です。飲み物については自動販売機が利用できます。
また、公園内に公衆トイレがあるので、ファミリーフィッシングでも安心です。
アジュール舞子のガシラ釣りがファミリーフィッシングにお勧めな理由
この記事では、アジュール舞子でのガシラ釣りを紹介するわけですが、ガシラがファミリーフィッシングにお勧めな理由が3つあります!
以下で、その3つの理由を紹介させていただきます。
時合に関係なく1日中釣れること
1つ目の理由は、ガシラは1日の中でいつでも釣ることができる魚であるということです。
アジやサバ、イワシなどは、朝と夕方に餌をたくさん食べる時間帯「時合」があります。時合の時間帯は大量にサビキで釣ることができるのですが、時合の時間帯が終わると、それまでの釣果が嘘のように釣れなくなります。
また、アジなどの回遊魚は回遊してきてくれない事には全く釣れません。
それに対して、ガシラは基本的に朝から夜中までいつでも釣ることが出来る魚であるため、昼過ぎから釣りに出かけてもガシラを釣るチャンスがあるのです。
朝早くに子供を連れて魚釣り出掛けるのは厳しいと思いますので、1日中釣れる魚は狙いやすいです。
その観点で考えると、ガシラはファミリーフィッシングにお勧めのターゲットになるんです。
アジュール舞子のガシラは足元にいるので小さな子でも釣れる
アジュール舞子は上記の通り、海岸線に沿ってストラクチャーとなる岩場や捨て石などがある釣り場です。
そのため、足元に餌を落とせばガシラを釣るチャンスが生まれます。
もちろん、ガシラ釣りはサビキ釣りの様に大量に釣り上げることはできませんが、投げ釣りができない小さなお子さんでにも釣るチャンスは十分生まれます。
銅付き仕掛けで餌を付けて放置しておけば連れていた…なんてことも、アジュール舞子では頻繁にあります。
ガシラは食べておいしい魚であること
また、ガシラは食べると本当に美味しい魚です。
ファミリーフィッシングで釣れた魚は、お子さんと一緒に美味しくいただきたいですよね!
ガシラは、サイズは小さい魚ですが、煮つけ・味噌汁・塩焼き・ムニエル…どのように料理しても美味しいです。
イワシやサバなどは調理法によっては生臭さが残ってしまう事がありますが、ガシラは基本的に料理すれば生臭さはほとんど残りません。
そのため、魚料理が苦手な御家庭でも美味しく食べることができます。
それに、ガシラってスーパーで購入すると結構高いですよね…。地域によって価格差はありますが、関西では15cmくらいのガシラが2匹入って500円とかで販売されています。
アジュール舞子でのガシラ釣りにお勧めの仕掛け
ささめ針さんが販売されている「ブラクリ」というオモリが付いた仕掛けがお勧めです。
ブラクリの詳細は、発売元であるささめ針さんのHPを御参照ください。→ ささめ針「ブラクリ」
使用方法は簡単で、ラインに結んで餌を付けて海へ落とすだけです。
あとは魚にアピールするために、少し海中で上下させてあげるだけで、ガシラがいれば高確率で食いついてくれます。
ブラクリにはオモリの大きさが1号から10号がありますが、アジュール舞子の堤防釣りでは3号か4号が適切です。
ブラクリは今回の釣行で使用した仕掛けですが、単純な「天秤仕掛け」や「銅付き仕掛け」でも問題はありません。
釣り竿を放置して、ガシラが釣れるのを待つ場合には、天秤や銅付き仕掛けがベストです。
また、餌は「青イソメ」が最適かと思います。
もちろん、石ゴカイやオキアミでも釣れますが、エサ取りのベラやアイナメに餌だけ取られる可能性が高いので、青イソメが一番お勧め。
ガシラは口が大きいので、多少大きいな青イソメでも食べてくれます。小さな口のベラやアイナメに少しつつかれても、青イソメなら餌持ちがいいです。
ブラクリにワームを付けた仕掛けでも釣れなくはないですが、餌の方が確実ですし実績が高いです。
ガシラ釣りではヒレのトゲに注意!微量の毒がある
ガシラは背ビレやヒレには棘があり、微量ですがトゲに毒がある魚です。
そのため、小さなお子さんが釣れたガシラを手で握ってしまうと、トゲが手に刺さってしまうことがあります。
毒は微量ですが、実は手を少し痺れさせる効果があるため厄介です。
私自身も下で紹介する釣行の際に、ガシラの棘が手に刺さりました。その結果、30分ほどですが手が痺れて違和感が取れないことを経験しました。
ガシラの毒はオニオコゼの毒よりは弱いですが、それでも手を痺れさせるので注意が必要です。
そのため、釣れたガシラを取り扱う際は「魚つかみ」を利用したり、料理の際にはトゲを事前にハサミで切り落とすなどの処理をすることをお勧めします。
小さなお子さんがガシラを釣った際には、パパ・ママが注意してあげて下さいね!
実際の釣果を紹介 (2021年5月初旬の釣行)
実際に2021年5月にアジュール舞子で釣ったときの釣果を紹介します。
春のシーズンで釣り人が多かったですが、空いているポイントを見つけながらガシラ狙いで釣りをしました。
ガシラ釣りを開始して5分で1匹目が釣れるという (下の写真参照) …ガシラの魚影が濃い事の証明ですね!
下の写真のガシラでサイズが17cmです。
その後も、足元をブラクリで探り釣りを行い、1時間半の釣行で10匹のガシラが釣れました!
10cm以下の小さなサイズは、その場でリリースしましたが、持ち帰れるサイズとしては平均で15cmから17cmくらいです。
近くで釣りをしていた御家族も、簡単な天秤仕掛けで同じようなサイズのガシラを釣っていました。
サイズの大きな5匹をお持ち帰りして、お味噌汁でいただきました。
ガシラは良い出汁が出ます!
ガシラを効率よく釣るために必要なこと
ガシラは回遊魚の様に、海の中を縦横無尽に泳ぎ回る魚ではありません。
ファミリーフィッシングをする昼間の時間帯においては、ガシラは自分の隠れ家となる場所を見つけ、その周辺で行動をするパターンが多いです。
もちろん、成長の過程や季節によって潜んでいる場所が変わりますが、昼間の釣りであればあまり大移動をすることは稀だと思います。
そのため、昼間にガシラを釣る場合には、一か所にとどまって釣りをするのではなく、歩きながら釣るポイントを変えて探るという釣り方が基本になります。
足元に近い所を一通り探りアタリが無ければ、場所を少し移動して再び探りを入れるという釣り方です。
釣り場が混雑している場合には、場所の移動が困難ですが、空いている場所があれば積極的に移動しながらガシラを狙ってみて下さい。
一か所に留まって釣りをするのと、歩きながら探るのでは釣果に大きな差が生まれます。
この記事の終わりに
この記事では、アジュール舞子でのガシラ釣りを紹介させていただきました。
アジュール舞子は足場が良く、手すりも整備されているので、小さなお子さんでも安心して釣りが楽しめます。
また、足元には良いストラクチャー (石、岩、堤防の波消しの構造) が沢山あるため、根魚がたくさん住み着いています。
実際に短時間の釣行でも夕飯のおかずになるようなガシラがたくさん釣れて、子供も満足で釣行を終えることができました。
最後になりますが、アジュール舞子は日本でも最も大きな橋である「明石海峡大橋」を見ながら釣りができる最高のロケーションです。少し車を走らせれば明石の「魚の棚」や「天文科学館」、三井アウトレットパーク等があります。1日遊び尽くすには最適な場所です。
今週末、子供を連れて舞子へ遊びに行ってみてはいかがでしょうか!?