伊丹市昆虫館は大人も楽しめる昆虫パラダイス

子供の成長と共に、子供が興味を持つものが変わり、保育園・幼稚園の高学年から小学生の低学年になると、男の子の多くが昆虫への興味を持ちます。

私の保育園に通う子供も4歳以降、昆虫に興味を持ち始め、昆虫図鑑を興味津々に眺め、外に遊びに行くと小さな昆虫を捕まえては喜ぶようになりました。

そんなお子さんをお持ちの関西在住のパパ・ママにお勧めの施設が伊丹市の昆陽池にある「伊丹市昆虫館」です。私自身、既に子供を連れて3回訪れており、毎回自分が子供になったように楽しんでいます。

「昆虫館」と最初に聞いた時は、それほど充実した施設の様に聞こえなかったのですが、伊丹市の昆虫館は生体の展示から標本、そして学習コーナーまであり、本当に充実した施設です。

この記事では、伊丹市昆虫館の紹介をさせていただきます。


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伊丹市昆虫館について

伊丹市昆虫館は、兵庫県の伊丹市の昆陽池という大きな池のほとりに建つ昆虫の全てが詰め込まれた施設です。

入館料: 大人400円、小学生以下の子供100円です。

住所: 〒664-0015 兵庫県伊丹市昆陽池3丁目1

伊丹市を通る国道171号線 (通称: イナイチ) 沿いに建つ、伊丹病院の北側に昆陽池という大きな池があり、その奥に伊丹市昆虫館があります。

昆陽池は野鳥の観察や昆虫採集の場としても有名な場所で、サギ、鵜、カモなどの野鳥が沢山生息しています。池の周りには遊歩道があり、伊丹市の方の憩いの場になっています。

私が訪れた時も、野鳥を観察される方々多くおり、ランナーの方がジョギングを楽しみ、そして子供たちはドングリや昆虫の採取を楽しんでいました。家族連れで半日くらい遊びに行くにはもってこいの公園です。

昆陽池の西側には市営の駐車場も完備されており、車でも安心して遊びに行けます。また、阪急伊丹駅やJR伊丹駅からもバスが出ておりますので、公共交通機関を使っても訪れることができます。

駐車場の前にはコンビニもあるので、何か欲しいものがあった時には便利です。

駐車場から遊歩道沿いに北東へ歩いていくと、下の写真の様に、昆虫館が見えてきます。

学習しながら楽しむ展示物

全ては紹介できませんが、展示関係の一部を紹介したいと思います。

虫の視点で楽しむ展示物

入館を済ませて直ぐにあるのが、虫の世界を再現した展示物です。昆虫たちが巨大な展示になっているので、自分が昆虫になったような視点・気分で楽しむことができます。

上の写真は国蝶である「オオムラサキ」が舞う展示のポイントです。このほかに普段は視野に入ることが無いダンゴ虫の世界なども拡大されて展示されています。

また、ミツバチを巨大にした動くロボットもあり、ミツバチの視点で映像を楽しむことができる仕組みになっていました。

季節や時期で変わる展示物

伊丹市昆虫館の2回にある展示部分は、訪れた時によって内容が変わっている様です。今回の来館では「昆虫のうんち」をテーマに様々な展示物が紹介されていました。

例えは「このうんちは誰のうんち?」というコーナーでは、様々な昆虫のうんちを展示しており、クイズ形式に学ぶことができる展示になっていました。

ただ単にうんちの展示をしているだけではなく、蝶の幼虫は草を食べるので緑色のうんちをする、カブトムシの幼虫は枯れ葉を食べるのでこげ茶色のうんちをすうる。また、昆虫が幼虫期にするうんちの量なども紹介されていました。

普段は子供でさえも気にすることがない昆虫のうんちですが、そこに視点を当てて展示物を作ってしまうあたり、伊丹市昆虫館の楽しさの一つだと思います。

展示物が変わるので、常設展示以外にの部分は何度言っても楽しむことができますよ。


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子供が興奮する生態の展示

伊丹市昆虫館の生態展示コーナーは子供が興奮して走り出す憧れの昆虫が多く展示されています。正直なところ、大人の私も少年時代を思い出して興奮します。

日本でも採集することが難しい昆虫や、海外の昆虫をメインに扱ってくれています。昆虫の寿命やその季節によって展示できる昆虫が変わると思いますので、訪れた時によって見ることができる昆虫は変わるのだと思います。

今回の訪問で見ることができた生態の一部を写真で紹介したいと思います。

最初の昆虫は日本の全ての少年が憧れる「ヘラクレスオオカブト」です!ヘラクレスオオカブトを見てみたい、触ってみたいと思う男の子は多いはず!

そして、次の写真は世界最大のクワガタとして有名な「ギラファノコギリクワガタ」ですね!このクワガタは昆虫のゲームでも有名になり、国内のペットショップで見る機会も増えました。本当に大きなノコギリクワガタです。

ヘラクレスにしてもギラファノコギリクワガタにしても、大人の自分も魅力を感じる昆虫です。来年、ペットショップで購入してしまいそうな…衝動にかられます。

日本に住む珍しい昆虫も展示されています。

一つ目は「タガメ」です。タガメは近年、環境変化によって急激に数を減らし絶滅危惧のある昆虫に指定されました。そのため、ペットショップでの購入は禁止され、自然の中で自分で採取しないと見れない昆虫になりました。

日本最大の水生昆虫で、こちらも少年の憧れる昆虫の一つであることは間違いないですね。

また、水生昆虫でもう一つ有名なのが次の写真のゲンゴロウですね。ゲンゴロウも都会では見ることができない水生昆虫です。私も故郷の静岡を離れてから、関西では一度も野生のゲンゴロウを見たことがありません。

2020年の夏は子供と清流の流れる田舎や池などに行きましたが、ゲンゴロウは採集することができませんでした。次に野生のゲンゴロウに出会えるのはいつの日になるのか…。

最後の写真は「マイマイカブリ」です。

マイマイカブリを知らない方も多いかと思いますが、自然界でカタツムリを食べる昆虫で、実は子供には人気のある昆虫なんですね。漆黒の黒い体を持ち、鋭い牙の様な顎を持つ昆虫で、カタツムリの殻の中に組みを突っ込んで食するという、少し怖い生態を持った昆虫でもあります。このマイマイカブリも、なかなか自然の中で出会うことができない昆虫の一つです。

色とりどりの蝶が舞う温室は必見

伊丹市昆虫館都市えば「蝶の舞う温室」です!

温室の中は年間を通じて蝶が舞い、アンスリウムや蘭、そしてハイビスカスなどの花が咲くトロピカルな空間になっています。

蝶の種類も豊富で、約15種類の蝶が乱舞しています。

手が届くところを大きな蝶が舞い、時には自分の体で蝶が羽を休めてくれる姿を見ることもできます。子供が喜ばないはずがない!

ただ、昆虫が苦手なパパ・ママには地獄の様な空間かもしれません。

今回の訪問時に最も多く飛んでいる蝶は、下の写真のオオゴマダラとクロアゲハでした。前回来た時もオオゴマダラはたくさん飛んでいました。

また、ところどころに季節のお花や蘭の花が置かれているのですが、蝶が蜜を吸う姿をまじかで見ることができます。蝶は人がいることなどお構いなしに、せっせと花の蜜を吸い上げています。

蝶に触らないように注意は必要ですが、顔を蝶の近く15cmまで近づけても蝶は逃げないので、蜜を吸う姿を間近に観察できるのも子供が喜ぶポイントです。

お花好きのお母さんやおばあちゃんには、温室内に咲く蘭の花の鑑賞もお勧めです。温室になっているので、晩秋でも綺麗な蘭の花を見ることができます。

私自身、園芸も趣味で胡蝶蘭なども育てているのですが、私の育てている蘭は秋に花を咲かせないので、晩秋に蘭が見れるのはうらやましい限りです…。


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蝶の羽化までの様子を生態展示

上で紹介した温室の蝶ですが、温室内で卵を産んだ蝶の幼虫を室内で展示してくれています。

中には蛹になっているものもあり、運が良いと孵化の瞬間に立ち会うこともできるとのことです。

しかも、その幼虫の数が非常に多い!

蝶が温室で鉢植えにされたつる性の植物に卵を産むということで、その鉢植えをそのまま室内に持ってきているので、幼虫が大量にいます。

下の写真はアゲハ蝶の幼虫です。

また、蝶が卵から生まれ、幼虫、そして蛹になって成虫になる様子を時系列で紹介した生態の展示 (下の写真) もあり、本当に興味深い昆虫館です。私が訪れた時には、ちょうどリュウキュウアサギマダラの孵化の瞬間でした。

お土産も昆虫に関するものをチョイス!

せっかく昆虫館に来たので、昆虫に関するお土産を選びたくなります。

今回はペーパークラフトでカマキリとスズメバチが対決している様子を作れるものを選びました。

帰宅後に子供と一緒に作りましたが、なかなか難易度が高いものでした。しかし、仕上がりはとても綺麗なペーパークラフトで、部屋に飾っています。

この記事の終わりに

本記事では、伊丹市にある昆虫館の紹介をさせていただきました。

昆虫館を侮ることなかれ…伊丹の昆虫館は、子供だけではなく大人も幼少期に戻ったように楽しむことができる施設です。

特に昆虫に関する資料や標本の多さ、そして生態の展示に関しては、本当に素晴らしいものだと思います。

子供を連れてくれば喜ぶこと間違いなしの施設ですので、伊丹市に来られた際には、立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

2時間あれば、十分に楽しむことができる施設ですよ!