「チヌの渚釣り」
フカセ釣りを楽しんでいる私としては、その存在はずっと前から知っていたのですが、積極的にやろうと思ったことが無い釣り方でした。(防波堤のチヌ釣りが好きだったので…。)
しかし、Yotuberさんが渚釣りをされている映像をいくつか見ていくうちに興味が湧いてきて、機会があればチャレンジしてみようと考えるようになりました。
そして、2023年5月のゴールデンウィークに明石の方へ出掛ける機会があったため、以前から気になっていた「林崎・松江海岸」でチヌの渚釣りを試してみることにしました。
いつもは防波堤から狙っているチヌですが、砂浜で狙うということで防波堤とは異なる釣りになるのかと思います。
遠投が必要であったり、波があったり、ストラクチャになる部分が見えなかったり…。
右も左もわからない状態で挑んだ初めての渚釣りですが (林崎・松江海岸も初めて) 、さて釣果は得られたのでしょうか?
【注意】本記事は筆者の釣行記録を元に作成した記事になります。仕掛けや釣果情報は、あくまでも御参考ということでお願い致します。
林崎・松江海岸について
まず最初に兵庫県の明石市にある林崎・松江海岸を御紹介しておきたいと思います。
アクセス方法や駐車場の情報などを載せておきます。
アクセス方法
林崎・松江海岸は兵庫県明石市にある砂浜です。
林崎漁港から江井島漁港まで砂浜が続いているのですが、東側に位置するところが林崎・松江海岸となります。
Google Mapを以下に貼っておきます。
神戸からであれば、阪神高速から第二神明道路に入り、大蔵谷ICで降り2号線を西へ15分程度向かったところになります。
神戸からもアクセスが良く、日帰りで十分楽しめる釣り場となっています。
近くにコインパーキングがあります
林崎・松江海岸には、コインパーキングがしっかりと完備されています。
下のGoogle Mapの通りですが、海岸のすぐ近くにコインパーキングがあるので安心です。
このコインパーキングの他にも駐車場はありますが、このパーキングが最も近いので便利かと思います。
海岸沿いの道は少し幅が狭いので、車幅が大きな車は注意してください。
コインパーキングには公衆トイレも完備されています
釣りの困りごとの一つが「トイレ」ですが、林崎・松江海岸には公衆トイレが完備されています。
上で紹介した最寄りのパーキングの中に、公衆トイレがあります。
清掃もされており、比較的綺麗なトイレですので、女性でも安心かと思います。
海水浴客やバーベキュー客に注意が必要
林崎・松江海岸での釣りですが、海水浴客やバーベキュー客に注意が必要です。
下で紹介する釣行記録は、2023年5月のゴールデンウィークの時のものなのですが、観光客が非常に多かったです。
特に駐車場に最も近い海岸部は、バーベキュー客で埋め尽くされていました。
(上で紹介しているコインパーキングも、朝9時半の時点でほぼ満車の状態でした。)
そのため、混雑時には釣り座を駐車場から離れた位置にしなければならないことも多々あるかと思います。
平日であれば問題は無いかと思いますが、週末や連休中は海水浴客やバーベキュー客とトラブルの内容に御注意ください。
林崎・松江海岸の釣り場の釣り場の様子
Google Mapの航空写真機能を使うとわかるのですが、林崎・松江海岸には砂浜と砂浜から沖に突き出る石畳がいくつも点在しています。
下の写真は石畳を撮影したものですが、比較的大きなサイズの石畳が敷かれていました。
そのため、フカセ釣りをする際にはバッカンも置きやすく比較的釣りやすいのかと思います。
林崎・松江海岸は近くに大きな河川が無いため、2枚潮にはなりにくいと思われます。私が釣りをした際にも、2枚潮にはなっていませんでした。
また、石畳での注意事項としては、春になると海藻が生えやすい環境になるということです。
下の写真は、石畳の足元を撮影したものですが、足元には海藻がたくさん生えていることがわかります。
仕掛けの回収時や、魚が釣れた時の取り込み時には注意が必要かと思います。
5月初旬でこの状態なので、6月に向かうにつれて更に海藻が繁殖しそうです。
2023年5月3日の釣行結果を紹介
それでは、実際の釣行結果を紹介したいと思います。
釣行日は2023年のゴールデンウィーク真っただ中の5月3日です。
ゴールデンウィークということもあり、バーベキュー客が砂浜に多かったたため、安全を考慮して砂浜から海に突き出ている石畳の場所で釣りをすることとしました。
本来、渚釣りは砂浜からするものかと思いますが、今回は仕方なく石畳から行っています。
「渚釣りじゃないじゃないか!」という突込みは御容赦下さい。
今回は、下のGoogle Mapにある石畳の先端に釣り座を構えました。
釣行日の天気や潮について
日時: 2023年5月3日 (水) 07:30 – 10:30
天気: 晴れ
気温: 約20℃
潮: 中潮 (満潮 6時、干潮 12時)
海水温: 約19℃
使用した撒き餌と差し餌
使用した撒き餌ですが、以下の配合となります。
・オキアミ 3kg
・チヌベスト (白) 1袋
・米ぬか 1.5kg
差し餌は、「生オキアミ」、「河口オキアミ (生イキくん)」、「練り餌 (荒食いブラウン)」の3種類を用意しました。
使用した仕掛けについて
今回の釣行で使用した仕掛けですが、フカセ釣りの基本である半遊動仕掛けとなります。
以下が詳細です。
・ウキ: キザクラ 鬼魂 L
・ウキ浮力: B または 2B (ガン玉はウキの浮力に合わせて調整)
・ウキ下: 1.5ヒロ~2.5ヒロ
・ハリス長さ: 1.5ヒロ
・ハリス号数: 1.5号
・道糸: PE 1.0号
林崎・松江海岸は、足元から20m程度先でも海底が見えている状況でした。そのため、ハリスも1.5ヒロ分しかとっていません。
探るタナは、底付近を流せるような仕掛けとしています。
今回は半遊動仕掛けとしましたが、ウキを沈めた沈め釣りでも楽しめそうな雰囲気でした。
また、林崎・松江海岸は明石海峡に近いので、時間帯によっては潮流が速くなることがあります。
特に沖向きで狙っていると潮流の影響を受けやすいかもしれません。
5月初旬のエサ取りは「クサフグ」が多い!
次に林崎・松江海岸の「エサ取り」の情報です。
5月初旬の時点では、スズメダイは見られませんでした。
しかし、クサフグが多かったです。今回の釣行で合計で10匹程度はクサフグを釣りました。
特にオキアミはクサフグに狙われやすい印象です。
練り餌さの方が餌もちが良かったですね。ただし、これも時と場合に依るところが大きいかと。
何とか1枚のチヌをゲットできましたが…
釣りを開始したのは7時半過ぎとなりますが、最初はどのように釣ったら良いのか全く分からず、クサフグばかりが釣れて、チヌの気配が全く感じられない状況でした。
3種類の餌をローテーションしても、ウキ下を少しずつ変更しても状況が変わらずでした。
9時になっても同じ状況が続き、「もしかしたら、林崎・松江海岸にはチヌがいないのでは?」と考えたくなる状況…。
しかし、潮が干潮に向かって本格的に下がり始めた9時半過ぎ、クサフグとは明らかに異なる反応がウキに出ました。
かなり強烈にウキが引きずり込まれ、咄嗟に合わせるとなかなかの手ごたえ!
足元にある海藻を避けながらタモ入れ!
そして、上がってきたのは37cmの乗っ込みチヌでした (下の写真) 。
何とか1枚のチヌが釣れて安堵の気持ちとなりましたが、その後が全く続かず…でした。
釣れたのはチヌ1枚と、多数のクサフグという釣果です。
ただ、林崎・松江海岸にもチヌが生息していることは証明できました。
林崎・松江海岸の渚釣りに詳しい方であれば、もっと釣果が良いのかと思いますが、最初の釣行だったので仕方ありませんね。
また、機会があったら再チャレンジしたいと思います!
林崎・松江海岸ではファミリーフィッシングも可能
チヌの釣果が微妙だったので、渚釣りを終えた後に、青イソメで五目釣りを楽しんでみました。
小さめのハリに青イソメを付けて、仕掛けを約30m程度飛ばしてアタリを待つだけです。
すると、下の写真の「テンコチ」がたくさん釣れました。
何も難しい事はしておらず、とりあえず仕掛けを投入しておくだけで釣れるので、ファミリーフィッシングでも楽しめるのではないかと思います。
今回は釣れなかったのですが、林崎・松江海岸では、キスやカレイなども釣れるということです。
この記事の終わりに
本記事では、兵庫県明石市にある林崎・松江海岸での「チヌの渚釣り」を紹介しました。
林崎・松江海岸での渚釣りは、あまり情報が無いため「実は穴場では無いか?」と思ったのですが、それほど甘くはありませんでした。
私の釣り方やコンディションが悪かった可能性も十分高いですが、乗っ込みのシーズンで1枚という釣果となってしまいました。
しかし、初めて行くポイントで試行錯誤してチヌが釣れると、ホームグラウンドで釣るチヌよりも喜びが大きかったのは事実です。
砂浜でのフカセ釣りは、防波堤でのフカセ釣りと比べても、それほど難しいとは感じませんでした。
敢えて言うのであれば、遠投の技術と、撒き餌を正確に遠投する技術が必要というところかと思います。
皆さんも、是非「渚釣り」にチャレンジしてみて下さいね!
それでは!