釣行の際、釣れた魚を活かしておいたり、活き餌を運搬するのに役立つポータブルのエアーポンプ。
乾電池があれば数十時間使えるため、お世話になっている釣り人の方も多いのではないでしょうか?
また、乾電池式のエアーポンプは、停電時にアクアリウムの維持をするのにも役立つため、災害時用に用意しているアクアリストの方も多いかと思います。
エアーポンプを購入する際に気になる項目としては、静音、サイズ、製品寿命などがありますが、最も気になるのは「乾電池の寿命」ではないでしょうか?
乾電池一本で何時間使用できるのか?という点は、誰もが気になる性能だと思います。
「メーカーがホームページ等で公表している電池寿命は本当なのか?」と気になる方も多いのでは!?
この記事では、特に釣り人に絶大な人気を誇るのがハピソン社 (Hapyson) のエアーポンプについて、実際に乾電池1本で使用できた時間を測定した結果を御紹介したいと思います。
【注意】本記事で紹介するエアーポンプの電池寿命は、使用条件や環境に左右されます。そのため、本記事に記載する電池寿命は、あくまでも一つの参考例としてお考え下さい。
釣り人はエアーポンプの電池寿命が気になる
私自身も釣行時によくエアーポンプを使用しています。
冒頭で記載したように、釣れた魚をキーパーバッカンの中で活かしておくのにも使いますし、餌となるシラサエビを活かしておくのにもエアーポンプを使用しています。
釣れた魚をキーパーバッカンの中で活かしておくと、子供が喜ぶので、ファミリーフィッシングの際には必ず使っております。
そんな便利なエアーポンプですが、心配になることや面倒なこともあります。
例えば…
・釣行時に途中で電池が無くなると困る
・替えの電池を持ち歩くのが面倒くさい
・頻繁に電池が無くなるとコストが高い
等です。
乾電池と言う一種の電源を使用する上では、切っても切り離せない事項かと思います。
エアーポンプを使っていると、「電池の使用時間が長くなってきているけど、あと1回の釣行くらい大丈夫かなぁ?」という不安を抱くこともあります。
(電池はなるべく最後まで使いたいですからね…。)
メーカーが各製品の電池寿命を公表してくれていますが、実際の使用条件下では少し差がでることがありますし、「本当にそんなに電池が持つのか?」と疑問を持たれる方もおられるのでは!?
そんな方のため、今回は実際にハピソンのエアーポンプを使用し、電池の寿命を測定してみました。
電池の寿命を測定したハピソンのエアーポンプ
今回のエアーポンプの電池寿命の測定に使用したのは、以下で紹介するハピソンの2機種となります。
ハピソン社のHPはこちらです。→ ハピソンのエアーポンプ
①乾電池式エアーポンプ「YH-707B」
一つは単一乾電池1本で動く、小型のエアーポンプ「YH-707B」です。下の写真の製品です。
ハピソンが発売しているエアーポンプの中でも、小型の品種となりますが、私がシラサエビを活かしておくために使用しているエアーポンプです。
メーカーが公表している電池寿命は、アルカリ乾電池 (1本) の連続使用で約65時間となっています。
②乾電池式エアーポンプミクロ「YH-735C」
もう一つの機種は、単一乾電池2本で動く中型のエアーポンプです。下の写真の機種です。
エアーの勢いが強・弱の2種類で調整できることも特徴となっているエアーポンプとなりますが、私は釣れた魚を活かしておくキーパーバッカンで使用しております。
キーパーバッカンの容量でも十分に酸素を供給できる機種となり、とても重宝している製品です。
メーカーが公表している電池寿命は、アルカリ乾電池の連続使用で約25時間 (強での使用) 、約75時間 (弱での使用) となっています。
電池寿命の測定方法について
電池寿命の測定方法は単純で、釣行時にエアーポンプを使用した時間をメモしておき、電池が空になったタイミングで積算使用時間 (=乾電池の寿命) を求めます。
電池を新品の乾電池にした状態から空になるまでの積算使用時間です。
使用した乾電池はパナソニックの単一アルカリ乾電池です。→ こちらの製品です。
ただし、分単位での記録では無く30分単位くらいで使用時間を記録した結果となりますので、以下で紹介する電池寿命には、1時間から2時間程度の誤差は含まれるとお考え下さい。
乾電池式エアーポンプ「YH-707B」の電池寿命の実例
まず最初に、シラサエビを活かしておくのに使用している「YH-707B」の電池寿命からです。
電池寿命の測定は、以下の通り、2つの期間で行っています。
①使用期間: 2021年9月初旬~2021年11月中旬
最初の使用期間は2021年9月初旬から2021年11月中旬までの約2カ月です。
暑い夏の時期から秋にかけての使用でしたが、合計で約70時間の電池寿命となりました!
メーカーが公表している65時間に対して+5時間となりました。
アルカリ乾電池の性能にも依りますが、パナソニックの乾電池が超寿命を支えた可能性もありますね。
②使用期間: 2021年12月末~2022年3月初旬
次に真冬の期間 (2021年12月末~2022年3月初旬) の使用ですが、冬のエビ撒き釣りに使用した時の結果です。
この期間は合計で約62時間の電池寿命となり、メーカーが公表している使用時間 (65時間) に対して-3時間となる結果となりました。
夏の期間から比べると8時間 (概ね1回の釣行) も電池の寿命が短くなったことになります。
これは、外気温が低いため、乾電池の化学反応が鈍くなったことに起因する結果だと思われます。
乾電池は外気温が低いと寿命が短くなることは、一般的に知られていることですよね!
車のバッテリーが無くなってしまうというアクシデントも、特に寒い冬の時期に多く見られるトラブルです。
乾電池式エアーポンプミクロ「YH-735C」の電池寿命の実例
さて、次は中型のエアーポンプである「YH-735C」の電池寿命の実例となります。
単一乾電池2本を使用するYH-735Cは、どのくらいの電池寿命になったのでしょうか?
①使用期間: 2021年7月初旬~2021年9月中旬
まず最初の使用期間は2021年初旬から2021年9が中旬までの約2カ月半です。
主にファミリーフィッシングで、キーパーバッカン用のエアーポンプとして使用していました。
朝から晩まで動かすこともあれば、家に活きたまま魚を持って帰るために長時間使用するケースもありました。
結果としては、約71時間の電池寿命となり、メーカー公表値に対して-4時間の結果となってしまいました。
暑い夏の期間なので電池寿命が長くなることも期待していましたが、少し残念な結果でした。
②使用期間: 2021年9月末~2022年1月中旬
2回目の測定期間は2021年9月末~2022年1月中旬の約4か月の使用期間です。
晩夏から冬の期間は、1日当たりの釣行時間が5時間~7時間程度の日が多かったです。
そして、電池寿命の測定結果は約70時間となりました。
1回目の測定期間とほぼ同じ電池寿命と言う結果で、メーカー公表値に対して-5時間です。
測定期間が冬に突入していたので寿命が短くなるかと予想していましたが、それほど大きな寿命の低下は無く、概ねメーカーの公表している寿命になっておりました。
この記事の終わりに
この記事では、エアーポンプの電池寿命の測定結果として、ハピソン社のエアーポンプの電池の使用時間を実際に測定した結果を紹介しました。
ハピソン社製「YH-707B」と「YH-735C」の2種類のエアーポンプの電池寿命を測定しましたが、どちらもメーカーが公表している電池寿命に概ね合致する結果となりました。
ただし、「YH-707B」の結果を見ると、冬の寒い期間には電池の寿命が短くなるため、エアーポンプの電池寿命は短くなる可能性があるということは言えるかと思います。
エアーポンプは便利な反面、電池寿命の管理が一つの悩みごとになるかと思います。
突然の電池切れにならないためにも、積算でどれだけ使ったかをメモしておくようにすることをお勧めします。
それでは!