大阪湾では、例年、9月末から11月中旬に防波堤からの太刀魚釣りのシーズンとなります。
(その年によって太刀魚が釣れ始める時期は変化しますが、9月末~11月中旬の約2か月がシーズンとなります。)
本記事で紹介するアジュール舞子での太刀魚釣りも、初秋の季節から本格化し、シーズン本番には太刀魚狙いの釣り人が堤防を埋め尽くします。
アジュール舞子の釣りと聞くと、ファミリーフィッシングの代表格であるサビキ釣りのイメージが強いかもしれませんが、秋の夜には美味しい太刀魚が狙えるポイントになります。
この記事では、アジュール舞子での太刀魚釣りについて、ポイントやお勧めの釣り方、そして注意すべき点を紹介します。
アジュール舞子での太刀魚釣りをお考えの方に、少しでも御参考になりましたら幸いです。
【注意】本記事は筆者の経験を元にして作成したものとなります。最適な釣り方や仕掛けは日々変化しますので、あくまでも参考例としてお考え下さい。
アジュール舞子の太刀魚釣りは9月後半から
大阪湾で太刀魚の釣果が聞こえ始めるのは、例年9月の後半くらいになります。
太刀魚の「当たり年」となると9月の中旬から釣れ始める場所もありますが、概ね9月の後半が目安になるかと思います。
私自身、毎年のようにアジュール舞子に太刀魚釣りをしに行きますが、9月後半~10月初旬くらいにシーズンインしてくる場合がほとんどです。
この記事を公開する2023年の秋は、太刀魚の当たり年で9月中旬から太刀魚が釣れ初めていました。
太刀魚の釣果が聞こえ始めると、アジュール舞子には夜な夜な釣り人が押し掛けるようになります。
フィッシングマックスさんの釣果情報を活用するのがベスト
太刀魚が釣れ始めたという情報をいち早く手に入れる方法としては、フィッシングマックスさんの釣果情報が最適だと思います。
フィッシングマックスさんは関西を代表する釣具店ですが、毎日のように各地の釣果情報をサイトにアップしてくれています。
太刀魚は人気の魚のため、釣れ始めたという情報が入ると同時にフィッシングマックスさんのサイトに情報が入ります。
私自身も9月中旬以降は、毎日のようにフィッシングマックスさんの釣果情報を確認して、太刀魚の情報を確認するようにしています。
フィッシングマックスさんの釣果情報はこちらの公式サイトからチェックできます ⇒ フィッシングマックス公式サイト
釣り好きな方であれば、週に1度くらいは近くの釣果情報をチェックしておきたいですね!
明石海峡は潮流が速いので釣り自体が難しい…
さて、話をアジュール舞子の太刀魚釣りに戻しましょう!
アジュール舞子という場所の釣り場の特徴についても述べておきたいと思います。
アジュール舞子は明石海峡にある釣り場です。
そのため、明石海峡の非常に速い潮流の影響を受ける場所です。
日本でも有数の潮流が速い場所として知られており、潮が本格的に動き始めると、まるで川のような流れで潮が動いていきます。
そのため、遠投が必要な釣り方 (例: 飛ばしサビキやカゴ釣り) になると、仕掛けがあっという間に流されてしまい、初心者の方にとっては釣りをすること自体が難しい場所になります。
軽い仕掛けでは、あっという間に潮下に流されてしまい、隣の釣り人の仕掛けとお祭り騒ぎになるようなことが多々あります。
アジュール舞子で太刀魚釣りをされる場合には、一度昼間にアジュール舞子に行って、仕掛けを投げ込む練習をすることも大切なことかと感じます。
私がアジュール舞子で太刀魚釣りをする際に、初心者の方が潮流を考えずに仕掛けを投げている姿を見ますが、あれは迷惑極まりないです…。
(夜に隣の方とお祭りになると、仕掛けを作り直すことも嫌になりますよ…。)
太刀魚の季節はアジュール舞子は超混雑
アジュール舞子で太刀魚が釣れ始めると、夕方以降の時間帯は堤防が太刀魚狙いの釣り人で埋まります。
隣の人との間隔が5m程度しかなくなる場合も多々…
17時くらいに釣り場に着いても、釣り座を確保することはできません。
少なくとも15時前くらいには現地に到着して釣り座を確保してください!
特に太刀魚シーズンの週末は、混雑がピークになります。
アジュール舞子は無料の釣り場なので、週末は釣り人が集まりやすく … 混雑しないのは雨の日くらいです。
平日でさえも釣り座が確保できない場合も多々あります。
この混雑が嫌な方は淡路島に渡るしかないかなぁ … 。
アジュール舞子で太刀魚を狙うための釣り座について
続いて、アジュール舞子で太刀魚を釣るのにおすすめのスポットです。
アジュール舞子はワンド内が潮流が緩くて釣りやすいのですが、このワンド内に入ってくる太刀魚は少なく、数釣りには適しておりません。
アジュール舞子で太刀魚が釣りやすいのは、下のGoogle Mapの画像で黄色で示したところです。
仕掛けを投入する向きは黄色の矢印で記しました。
潮流が速い沖向きの場所ということになりますね。
もちろん、沖向きに近いワンド内でも釣れますが、基本的に沖向きに近い部分が狙いとなります。
アジュール舞子での太刀魚の釣り方(仕掛け)
次にアジュール舞子での太刀魚釣りの仕掛けについて御紹介します。
アジュール舞子は、上記の通り、潮流が速いため、それに適した仕掛けを選ぶ必要があります。
潮流が速いときはテンヤ (引き釣り) を利用
明石海峡は潮が止まる時間がほとんどありません。
その上に釣り人で混雑した堤防での釣りになります。
そのため、目の前の数メートルの幅だけが仕掛けを投げ込める領域になります。釣り人同士、仕掛けを投げるポイントに注意しあいながら釣りをする必要があります。
この状況に対応するには、テンヤ(引き釣り)がベストだと思います。
テンヤを使えば、比較的早くエサを狙いのタナまで送り込むことができ、隣の釣り人の前に仕掛けが流れる前に自分の仕掛けを回収することができます。
テンヤに巻くエサは、キビナゴ・ドジョウで問題ありません。
ワームを使ったワインドも有効ですが、どちらかというとゆっくりとした動きでエサを引いてこれるテンヤの方が釣果が良い印象があります。
潮流が緩いときはウキ釣りも可能
潮が緩くなる時間は非常に短いですが、釣り人が少なければウキ釣りでも釣れます。
おもりは3号くらいが良いかと思います。少し重い錘を使って、着水と同時に素早く狙いのタナまでエサを送り込みます。軽すぎると仕掛けがなじむのが遅くなり、釣果に影響を及ぼす可能性も…。
明石海峡でのウキ釣りでは、餌はキビナゴが強いですね。皆さん、キビナゴを使っておられます。
私の経験を元にした情報ですが、キビナゴの色はパープルが鉄板だと思います。赤より青よりパープルです。
フィッシングマックスさんにパープルに着色したキビナゴが売っているのですが、私はいつもそれを使っています。(下の画像の商品)
狙いのタナは基本的に1.5~2ヒロ
太刀魚は、夕方の捕食タイムになると深場から浅い岸に近づいてきます。
どれくらいのタナを狙えばよいのか?については、明石海峡周辺では1.5ヒロ~2.0ヒロが基本になります。
ウキ下が約1.5m~3.0m程度の深さということになりますね。
太刀魚の泳いでいるタナは、その日の潮の流れや気候によっても変化しますが、このレンジを狙っていれば間違いはないと思います。
まず最初に水深3.0mから初めて、釣れなかったら水深2.0m程度に変化させるなどして、太刀魚のいるレンジを探ります。
ウキ止めの位置を調整するのは面倒なのですが、このひと手間が釣果に繋がります。
2023年10月初旬の釣果を紹介
実際の釣果例についても、一つ紹介しておきたいと思います。
2023年10月初旬に、アジュール舞子の明石海峡大橋の下での釣果になります。
夕方からの釣行でしたが、平日だったこともあり、無事に釣り座を確保できた日でした。
・2023年10月2日 (月) 17:30 ~ 19:00
・釣り方: テンヤ
・エサ: キビナゴ(色はパープル)
・狙いのタナ: 2ヒロ
2023年は太刀魚の当たり年ということで、9月中旬から太刀魚が釣れ始めていました。
それもあってか、釣り開始早々に太刀魚が連れ出し、毎投のようにアタリがある状況でした。
そして、1時間半の釣行が終わってみれば、一人で合計13匹の太刀魚が釣れるという結果…。
正直、ここまで釣れるとは思いませんでした…。
下の写真が、その時に釣れた太刀魚になります。右にグレが写っていますが、これは近くの釣り人にいただいた魚です。
この釣果に驚いて、10月15日の夕方にもアジュール舞子に出かけたのですが、太刀魚を1時間半狙って4匹をゲットしました。
秋のアジュール舞子は、本当に太刀魚釣りが楽しいです。
釣った太刀魚はお刺身としゃぶしゃぶでいただきました。(下の写真)
太刀魚は本当においしい魚ですよ!
まとめ ~アジュール舞子の太刀魚釣り~
本記事では、明石海峡にあるアジュール舞子での太刀魚釣りを紹介しました。
神戸周辺の海では、9月の後半から太刀魚のシーズンが始まり、各地で太刀魚の釣果が聞かれるようになります。
アジュール舞子は明石海峡の速い潮流によって釣りが難しいポイントではありますが、豊かな海により太刀魚の数釣りが楽しめるポイントです。
アジュール舞子で太刀魚を釣るために重要な点は、
① まず最初に、釣り座を確保すること。(15時くらいには現地に到着して釣り座を確保)
② 潮流に負けないように、基本的にテンヤ(引き釣り)を活用する。
③ 狙いのタナは1.5ヒロ~2ヒロが中心となる。
④ エサは紫色のキビナゴがおすすめ(筆者の個人的な考え)。
となります。
これからアジュール舞子での太刀魚釣りに挑戦される方に、少しでも参考になりましたら幸いです。
それでは!